便意が起きる仕組みとは?メカニズムを知れば便秘解消に効果的かも。

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便秘で悩んでいる人は多いです。
便秘の原因はさまざまですが、中には「便意が起こらないのでトイレに行くタイミングが分からない」という方もいると思います。
では、便意はどのような仕組みで起こるのでしょうか?
そこで、今回は便意のメカニズムについてご紹介します。
便意が起こる仕組みが分かれば、便意を起こしやすくすることも可能です。
さらに、便意が起こりにくくなる悪い習慣についてもご説明しましょう。
便秘を改善したいという方は、ぜひこの記事を読んで便意の仕組みを学んでください。

目次

  1. 便意が起こるメカニズムとは?
  2. 便意が起こりにくくなる原因とは?
  3. 自然な便意を起こす方法とは?
  4. おわりに

1.便意が起こるメカニズムとは?

まず始めに、便意が起こるメカニズムについてご説明します。
「食後にトイレに行きたくなる」という方は多いですが、それはいったいなぜでしょうか?

1-1.胃に食べ物や飲み物が入ると消化器官全体が動く

胃に食べ物や飲み物が入ると胃に繋(つな)がっている小腸や大腸も一斉(いっせい)に消化のために動き出します。
このときにS字結腸など、大腸の上の方にある便が直腸付近に押し出されるのです。
ちなみに、胃に内容物が少ないほど、胃や腸の動きは活発になります。
ですから、朝ご飯を食べると胃や腸が活発に動き出すのです。
反対に、常に食べ物を口にしていると消化器官全体が疲れて動きが鈍くなります。
また、ダイエットなどで極端に食事制限をしても胃腸の働きは鈍くなるでしょう。
つまり、食べすぎても食べる量が少なすぎても、便秘になりやすいのです。

1-2.直腸に便がたまってくると……?

直腸に便があるていどたまってくると、便が腸壁を刺激します。
これが大腸に伝わって、便意が起こるのです。
つまり尿意と同じ。
腸壁から脳に便意が伝わると、脳は「排せつしなさい」という信号を出すのです。
しかしトイレに行けない場合などは、排せつをがまんしようとします。
膀胱(ぼうこう)は小さいですから、尿意をがまんするには限界があるでしょう。
しかし、大腸は膀胱(ぼうこう)に比べてかなり大きいです。
ですから、便意をがまんしているとやがて腸の運動が収まり、便意は薄れていきます。
ただし、便意が強すぎる場合は我慢できないこともあるでしょう。
また、便意が起こっているのに便が出なければ便意はどんどん強くなり、激しい腹痛が起こる場合もあります。
便意が強すぎると、便とともに腸内にたまっている水分も出てしまうでしょう。
これが「下痢(げり)」です。

1-3.正しい便意は健康の証(あかし)

さて、ここまで記事を読んでいただければ、便意のメカニズムがご理解いただけたと思います。
便意は適正な量の食事を取り、自然に任せていれば誰にでも起こるものです。
実際、規則正しい生活をしている人ならば、便秘になりにくいでしょう。
しかし、人によっては「便意を感じてもすぐに消えてしまう」「軽い腹痛があるけれど、排せつしたいという欲求は起こらない」ということもあります。
それはいったいなぜでしょうか?
その理由は次の項でご説明しましょう。

2.便意が起こりにくくなる原因とは?

では、なぜ便意が起きにくくなるのでしょうか?
この項では、その理由の代表的なものをご紹介します。

2-1.がまんしすぎると便意は弱まっていく

便意が起きても、時と場合によっては「すぐにトイレに行けない」ということもあるでしょう。
ですから、便意を一度もがまんしたことがないという人は珍しいと思います。
腸は大きいですから、あるていど便をためることができるでしょう。
また、便をがまんしていることが多いと脳が「便意」を「がまんするもの」と認識してしまうため、便意が起こりにくくなるのです。

2-2.腸の動きが鈍いと便意は起こりにくくなる

消化器官が弱っていると、動きも鈍くなります。
前述したように胃に常に食べ物が入っている状態だと、動きは鈍くなるでしょう。
また、ダイエットで食事制限をしていても入ってくる食べ物が少なすぎて動きが鈍くなるのです。
ですから、食事は適正な量を食べることが大切でしょう。
さらに、消化器官が病気になると動きが鈍くなって便意が起こりにくくなります。
ですから、「単なる便秘かと思ったら、重大な病気が隠れていた」ということもあるでしょう。

2-3.便秘薬を使いすぎてもよくない

便秘でつらいときは、便秘薬に頼る方も多いでしょう。
便秘薬は、腸にぜん動運動を起こさせて便意を起こす薬です。
効き目がマイルドなものから使用してすぐに効果が現れるまで、いろいろな種類があります。
しかし、便秘薬にだけ頼ってしまうと、腸は自分から動かなくなるのです。
つまり、便秘解消のための薬が逆に便秘を悪化させてしまいます。
つらい便秘に苦しんでいるという場合は、便秘薬に頼っても構いません。
ただし、便秘薬を使って便を出せばよいと考えたり、用量を超えて服薬したりするのはやめましょう。
また、便秘薬を使ってダイエットをする人がいますが、健康に悪影響が出ます。
絶対にやめましょう。

3.自然な便意を起こす方法とは?

では最後に、弱くなってしまった便意を再び強くする方法をご紹介します。
便秘気味の方はぜひ参考にしてください。

3-1.食事は適量を規則正しく食べる

食べすぎても、食べる量が少なすぎても便意は弱まります。
食事は適正な量を規則正しく食べましょう。
夜遅くにおなかいっぱい食べたり、何時間もだらだら食べ続けたりしてはいけません。
また、便秘になるほど食べ物を摂取しないダイエットは、体にとってもよくないのです。
量があってもカロリーが低い食べ物はたくさんあります。
ダイエット中は、そのようなものを食べましょう。
さらに、睡眠中は絶食期間でもあります。
寝る直前に食べ物を食べなければ、朝起きたときに胃は空っぽになっているでしょう。
そのときに朝ご飯を食べれば、消化器官が活発に動いて便意が起きやすいです。
食欲がないという人は、バナナやヨーグルト、栄養補助ゼリーなど食べやすいものを食べてください。

3-2.食物繊維を取ろう

食物繊維は、腸内で膨らんで腸のぜん動運動をうながします。
ですから、食物繊維をたくさん取ると便秘が解消しやすいのです。
ただし、野菜やいも類に含まれている「不溶性食物繊維」は便の中の水分も吸い取って便を硬くしてしまいます。
ですから、便に混ざって水分を吸収し、滑りをよくする「水溶性食物繊維」も一緒に取りましょう。
水溶性食物繊維は海藻や果物、こんにゃくに多く含まれています。

3-3.がんこな便秘はまず解消することが大切

便秘が長引くと、便の中の水分が失われて硬い便になります。
このような便ができると、普通の便意でも排出されにくいでしょう。
無理に排出しようとすると、肛門(こうもん)の筋肉が切れて痔(じ)になってしまいます。
ですから、がんこな便秘の場合はまず便秘薬で解消してから、便意が自然に起こるように生活習慣を整えていきましょう。

4.おわりに

いかがですか?
今回は、便意が起こる仕組みをご紹介しました。
まとめると

  • 便意は消化器官が動いて便が直腸にたまると起きる。
  • 便意をがまんし続けているとやがて便意が弱まる。
  • 食べる量が適正でないと便意が弱まる。
  • 便秘薬に頼りすぎても便意が弱まる。

ということです。
自然の便意は規則正しい生活をしていれば、必ず起こるでしょう。
ですから、食後にトイレにいける環境を作ってあげることも大切です。
そのためには、食事はできるだけ毎日同じ時間に食べましょう。

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