子どもが成長痛と診断されたら? 膝の痛みを和らげる対処法とは?

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何の異常もないのに、子どもが膝やかかとの痛みを訴えることがあります。
このような場合、「成長痛」という診断が下ることもあるでしょう。
成長痛は、時間がたつにつれて自然と治まる場合が多いです。
しかし、子どもが痛がれば親は不安になるでしょう。
そこで、今回は膝を中心とした成長痛の対処法をご紹介します。
対処の仕方がわかっていれば、安心でしょう。
しかし、子どもの足の痛みを「成長痛」と安易に決めつけてはいけない場合もあるのです。
興味がある方はぜひこの記事を読んでみてくださいね。

目次

  1. 成長痛って何?
  2. 足の痛みを成長痛と決めつけるのは危険?
  3. 成長痛への対処法とは?
  4. 思春期の体の痛みは成長痛ではない?
  5. おわりに

1.成長痛って何?

成長痛とは、3歳~10歳までの子どもに発症しやすい原因不明の足の痛みのことです。
多くは夕方に発症し、長い場合は1時間近く痛むこともあります。
しかし、膝やかかとなどの痛がる部分にはれなどはなく、痛みが治まればケロッとしていることが多いため親の中には、「いったい何なのだ」と不安がる方も多いでしょう。
ところで、成長痛というと成長期で骨や関節が伸びるために、痛みが出ると思っている方もいると思います。
しかし、医学的には「このような症状が出たから、成長痛である」という定義はありません。
「子どもは一定時間ひどく痛がるけれど、骨や関節に何の異常がない」という症状に対して診断されるものなのです。
ですから、たとえ身長の伸びがそれほどでなくても、成長痛が発生することがあります。
また、身長が大きく伸びる時期にはすでに成長痛はほとんど発生しなのです。

2.足の痛みを成長痛と決めつけるのは危険?

成長痛は、色々検査をしてみた結果何の異常も見当たらなかったときに下される診断です。
ですから、素人が勝手に「成長痛だから問題ない」と決めつけてはいけません。
特に、スポーツをやっている子どもですと、間違った練習の仕方や練習のやりすぎで足に負担がかかって痛みが出る場合があります。
そのときに「成長痛だから問題ない」「成長痛だから気にするな」と大人が決めつけてしまうと、後で足に深刻な症状が残る場合もあるのです。
膝などの関節の痛みは、ずっと痛み続けるというケースの方がまれでしょう。
たいていは、激しい運動をした後などに痛みだすことが多いです。
逆に、子どもがずっと足の痛みを訴え続けるようになった場合は、相当症状が進んでいる証拠。
ですから、子どもが足の痛みを訴えたら、まずは整形外科を受診してください。
なお、10歳を超えて足の痛み田生じる場合は、成長痛とはいえません。
この場合も定期的にいたむのならば、できるだけ早く整形外科を受診しましょう。
痛みがひどくなるほど、症状も進行していくのです。

3.成長痛への対処法とは?

成長痛の治療法は、今のところありません。
自然と治まっていく痛みですから、積極的に治療をしない方針の医師もいます。
しかし、痛がる子どもを見ていると放ってはおけないでしょう。
この項では、痛みが和らぐ対処法をご紹介していきます。

3-1.心理的なことが原因で、足が痛くなることもあり

子どもは、大人よりも自分の気持ちを言葉にすることが下手です。
たとえ不安なことがあっても、うまく言葉にできないので親に伝えられないことも多いでしょう。
その不安な気持ちが足の痛みとなって現われることがあるのです。
たとえば、自分を取り巻く環境が大きく変化したり、スポーツなどのしすぎで体が疲れすぎていたりしても、不安から足が痛くなることがあります。
ですから、ストレスを減らして緊張を和らげることで痛みが解消することもあるのです。

3-2.まずは休ませることが大切

成長痛の場合は、動いていても問題はありません。
しかし、痛みを感じているときに動けと言われるほど、つらいことはないでしょう。
動いている最中にさらに痛みを感じると、それがストレスになって余計に痛みを感じる場合があります。
ですから、子どもが痛みを訴えたら、まずはゆっくりと休ませましょう。
運動をしている場合は一時運動自体をやめさせるのも効果的です。

3-3.マッサージは不安解消に役立つ

マッサージ自体に痛みを軽くする効果はありません。
しかし、母親や父親の手がずっと触れているという安心感から、リラックスする子どもも多いのです。
ですから、痛みが和らぐケースもあります。
夜寝る前にマッサージをしてあげたり「いたいのいたいの飛んでいけー」などの、おまじないをしてあげたりすると、より効果的でしょう。

3-4.温めるのも効果的

しかし、親が毎日1~2時間も子どもの足をマッサージし続けるのは大変です。
そこで、同じようにリラックス効果が期待できる、湯たんぽや電気毛布などを利用して足を温めてあげましょう。
足が温まっていると安心する子どもも多いのです。
夏場でもタオルケットなど薄手の布団の下に湯たんぽを置いてあげるとよいでしょう。
また、電気毛布を利用する際は、低温やけどに気を付けてjください。
子どもの皮膚は大人よりもずっと薄いので低温でもやけどすることが多いのです。

4.思春期の体の痛みは成長痛ではない?

成長痛というと、身長が伸びる思春期まで起こると思っている方も多いでしょう。
しかし、前述したように、成長痛とは10歳までの子どもに発症する原因不明の足の痛みのことです。
ですから、中学生や高校生になっても膝が痛くなったりする場合は、別の病気を疑いましょう。
「成長痛だから」といって放置しておくと後で怖いことになるかもしれません。
特に、スポーツをやっている子どもは要注意です
スポーツに力を入れている学校では、練習量も多いでしょう。
しかし、成長途中である子どもがあまりにも運動をしすぎると、かえって体をいためるケースも多いです。
特に膝は、ありとあらゆるスポーツで使います。
ですから、子どもが膝の痛みを訴えた場合は「成長痛」と決めつけずに、整形外科を受診してください。
膝の痛みは病気の症状でも現われる場合があります。
また、靭帯などのけがも発見が早いほど治りも早いでしょう。
「成長痛」という言葉が一人歩きをした結果、早急に治療をした方がよい病気が見逃されてしまっては大変です。
また、小さな子どもが成長痛であまりにも痛がる場合は、痛み止めを飲ませてもかまいません。
痛みでストレスを感じる方が体にとってはよくないのです。

5.おわりに

いかがでしたか?
今回は、成長痛とその対処の仕方についてご説明しました。
まとめると

  • 成長痛とは、3歳~10歳くらいの子どもに発症する原因不明の痛みのこと。
  • 身長の伸びとはあまり関係がない・思春期の子どもに成長痛は起こらない。
  • 子どもの不安を取り除いてあげることも大切。
  • なんでもかんでも成長痛と決めつけてはいけない。

ということです。
前述したように、身長の伸びと成長痛はあまり関係がありません。
毎年10センチ近く伸びても、成長痛が全くない人もいます。
ですから、成長期の子どもに起こる膝の痛みがすべて成長痛だと決めつけるのは、あまりにも乱暴です。
子どもが膝の痛みを訴えたら、まずは病院に行って詳しく調べてもらいましょう。
その結果、成長痛という診断がされたら、子どもに「この痛みはいつか治まるものである」と説明してあげてください。
それだけでも子どもは安心します。
後は、痛みを感じたらまずは安静を心がけましょう。決して無理をしてはいけません。

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