膝に水がたまる原因と対処法は? 無理をすると後が大変!

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年をとってから膝に水がたまりやすくなった、という人は少なくありません。では、なぜ膝に水がたまりやすくなるのでしょうか?

今回は、膝に水がたまる原因とその対処法についてご紹介します。膝に水がたまっても、気づかないケースもあるのです。また、若い人でも膝に水がたまるケースもあります。膝に水がたまった場合に受診する科や治療法などもご説明しましょう。

年をとって膝に違和感を覚えることが多くなったという人や、いきなり膝に痛みを感じるようになったという人は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。

  1. 膝に水がたまるのはなぜ?
  2. 水腫が起こると膝はどうなるの?
  3. 膝に水がたまる原因は?
  4. 膝に水がたまった場合の治療法
  5. おわりに

1.膝に水がたまるのはなぜ?

膝は、私たちの体にある関節の中で最もよく動かす関節のひとつです。ですから、関節が滑らかに動くようにいろいろな仕組みがあります。そのひとつが「関節包」です。

これは、関節を包んでいる袋のことで、中に滑液とよばれる液が少量入っています。この滑液は関節をスムーズに動かすとともに、関節が滑らかに動くようにクッションの役割を果たしている軟骨の栄養源になっているのです。しかし、何らかの原因で関節が炎症を起こすとそれを抑えようと、この滑液が余計に分泌されます。

また、軟骨などがぶつかり合ってでたかけらが滑液に混じると、異物と察知して洗い流すために過剰に滑液が増えることもあるのです。
膝に水がたまった状態を「水腫」と言います。どんな原因であっても、膝に水がたまると「水腫」と診断されるのです。

2.水腫が起こると膝はどうなるの?

膝に水がたまりだすと、関節内部の圧力が高まり関節が不安定になります。また、滑液に圧迫されて血流が悪くなり、膝の曲げ伸ばしをするたびに痛みがはしるようになるでしょう。膝を動かさなくなると、筋肉が衰えたり血流がさらに悪くなったりします。すると、ますます関節が不安定になり、軟骨が破壊されたり炎症が起きたりするのです。それを察知して滑液がますます増えるという悪循環になる可能性もあります。

膝が腫れてきたという場合は、片方の手で膝の上部をお皿の方向に沿って押さえ、お皿の上を軽く押してみましょう。異物感があったり、ぶよぶよとした感触を得たりした場合は水がたまっている可能性が高いです。

しかし、これはあくまでも素人判断にすぎません。膝が腫れて痛みを感じ、歩行困難になった場合はすぐに整形外科を受診しましょう。放っておくとより状態が悪化して、治療が長引くこともあります。

3.膝に水がたまる原因とは?

では、なぜ膝に水がたまるのでしょうか? この項では、膝に水がたまる理由の一例をご紹介していきます。

3-1.加齢による関節の炎症

年をとるほど、関節が劣化してクッションの役割を果たす軟骨もすり減っていきます。そこで、骨と骨同士がぶつかりやすくなって炎症も起こりやすくなるのです。また、軟骨が破壊されるときに、その破片が膝の関節の中に飛び散り異物と判断されても、炎症がひどくなる傾向にあります。

3-2.関節の病気

リウマチや変形性膝関節症など関節がいたんでいく病気にかかると、関節が炎症を起こしやすくなり膝に水がたまります。病気が原因の場合は関節の治療を行っても、すぐに炎症が再発してしまうでしょう。ですから、病気そのものの治療をしつつ、関節の炎症をしずめる治療をしていく必要があります。

3-3.運動中のけがや事故

どのような運動でも、膝は使います。特に、走るスポーツは膝を酷使するでしょう。子どものころから厳しい練習をしていると、膝の故障が多くなります。また、事故でけがをしても関節が破壊されて水がたまりやすくなるのです。このような場合は、膝を酷使することをまずやめてください。無理をすると関節が一生元に戻らなくなります。

かつて、野球をしすぎて肘を痛めてしまうことを、「野球肘」と言いましたが、今は、サッカーの練習をしすぎて膝を痛める子どもも増え、「サッカー膝」という症状があるそうです。また、けがをしている場合は膝に水ではなく血がたまる可能性もあります。

3-4.膝の使いすぎ

長時間の立仕事や歩き仕事などをしていると、若くても膝に水がたまる場合があります。このような場合は、膝をしばらく休ませることが第一です。「若いから」と言って無理をすると、関節が弱くなって将来歩けなくなる可能性が高くなります。

4.膝に水がたまった場合の治療法とは?

では、膝に水がたまった場合、どのような治療法があるのでしょうか? この項では、膝に水がたまった場合の治療方法をご説明していきます。

4-1.まずは水を抜くことが大切

膝に水がたまっているかもと思ったら、まずは整形外科を受診しましょう。触診したりレントゲンと取ったりすれば、膝に水がたまっているかどうかはすぐに分かります。膝に水がたまっている場合、多くの医師が「まずは水を抜きましょう」と注射器などを使って水を抜いてくれるでしょう。膝の水が抜けると圧迫されていた血流が元に戻り、関節も動かしやすくなります。今までの痛みが、うそのように消える人もいるでしょう。しかし、あくまでも一時的なものです。膝に水がたまらないように根本的な治療をしなければ、また水がたまってくるでしょう。

4-2.投薬

膝の痛みをやわらげ、関節を再生する薬を服薬したり塗ったりすることで、膝に水がたまりにくくするのも治療法のひとつです。痛風やリウマチの場合も投薬は重要でしょう。また、健康食品にも含まれている「ヒアルロン酸」や「コラーゲン」を膝に注射する方法もあります。どの薬が体に合うかやってみなければ分からないこともあるため、薬が何度かわることもあるでしょう。また、治療が長期間になることもあります。

4-3.手術

リウマチなどで関節が変形したり、変形膝関節症がひどくなったりした場合は人工関節を入れたほうが、有効な場合があります。投薬治療を続けてみて高価が見られないようでしたら、医師から手術を勧められることもあるでしょう。命に別状がある手術ではありませんが、手術後はリハビリのために1か月ほどの入院が必要になります。手術をする場合は医師とよく相談して日程を組みましょう。また、手術で不安なことがあった場合は、遠慮なく医師に説明を求めてください。丁寧に説明してくれるはずです。

5.おわりに

いかがでしたか? 今回は膝に水がたまる原因とその対策をご紹介しました。
まとめると

  • 膝に水がたまるのは、関節が炎症を起こしているせい
  • 年をとると膝に炎症が起きやすくなるが若いから炎症をしないとは限らない
  • けがをしても膝に水がたまる
  • まずは膝の水を抜いて、関節の炎症を抑える治療をすることが大切

ということです。前述したように、膝にたまっている水を抜くと、とたんに楽になることが多いでしょう。ですから、また元のように動くために「とりあえず膝の水だけ抜いてください」という人もいます。しかし、関節の炎症を抑えない限り、膝に水はたまり続けるのです。

特に、スポーツのしすぎで膝に水がたまっている場合は、炎症が収まるまで激しい動きは控えたほうがよいでしょう。また、高齢者の場合は膝の負担が軽くなるようにサポーターをつけるのもおすすめです。また、一部で「膝の水は抜くとくせになる」という説が言われていますが、正確には、膝の水を抜いて無理をすると関節の炎症が再発してまた水がたまります。炎症を抑えることを第一に考えましょう。

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