生活に支障をきたす恐れも。関節リウマチの初期症状とは?

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リウマチは、言葉では知っているという方も多いはずです。語源はギリシヤ語で、「流れる」を意味しています。体の中に毒素が入り込み、全身へ流れて広がっていくため、リウマチという名称がつけられたものです。
リウマチは広い範囲でリウマチ性疾患を指しますが、ここでご紹介するのは関節リウマチ。体のこわばり・腫れ・痛みから始まり、悪化していくと関節に変形が起こってしまいます。目覚めたときに、体がいつも違って動かしにくいなど、異変に気づく方もいるでしょう。
以前に比べて、関節リウマチの症状を抱える方が増え、高い効果が得られる薬や、症状を緩和する治療が出てきました。関節に違和感を抱くような方は、関節リウマチの可能性もあります。
関節リウマチとはどのような症状を持った病気なのでしょうか? 

  1. 関節リウマチの初期症状
  2. 関節リウマチの原因と対処法
  3. 関節リウマチの予防法
  4. まとめ

1.関節リウマチの初期症状

関節リウマチは、ごく軽い症状で済む方から重度の悪性関節リウマチに発展してしまう方まで、個人差が大きな病気。軽症の場合は、治療の必要がないこともあるようです。
関節リウマチの初期症状についてご紹介します。

1-1.発症しやすい方

関節リウマチを発症しやすい方は30〜60代で、女性が圧倒的に多いとされています。男性に比べ、5倍の患者数がいるようです。中高年になると女性は更年期を迎え、ホルモンのバランスを崩しやすくなります。ホルモンが影響して、関節リウマチに似た症状が起こるとも考えられるでしょう。更年期はさまざま不快症状を抱えるようになり、体調が不安定になりがちです。更年期に関節リウマチを発症してしまうことで、心身ともに辛(つら)く苦しいこともあるでしょう。

1-2.初期症状

関節リウマチ症状を強く感じるのは、朝目覚めたとき。初期症状として、両手がこわばって動かしにくい・微熱が継続する・だるい・疲労を感じやすいなどの症状が挙げられます。中には、食欲不振・体重減少・貧血などの症状出る方も。

風邪による体調不良に似た症状で、初期症状を見逃してしまうこともあります。関節リウマチという自覚症状がないことから、発見が遅れてしまうケースも。普段と違うと感じ、症状が1週間以上継続するようなら、医師の診察を受けるようにしましょう。初期の段階で発見できれば、関節の変形などの重篤な症状になる前に対処することが可能です。

1-3.特徴

関節リウマチの特徴は、朝のこわばりが1時間ほど強く続くことです。全身の関節に症状を見ることができますが、1番感じやすいのは手指。第2関節と第3関節の動かしにくさを感じて、関節リウマチではないかと疑うことがあります。関節リウマチの方の多くは、この部位から発症するようです。日常生活に支障をきたし、動くのが面倒になることもあるでしょう。
左右対称の関節に症状が出ることも、関節リウマチの特徴の1つです。

2.関節リウマチの原因と対処法

全身に症状を感じる関節リウマチですが、原因はまだ解明されていないのが現状です。悪化した悪性関節リウマチは、国の特定疾患として指定されます。どのような仕組みで、関節リウマチが起こるのか、考えていきましょう。

2-1.関節リウマチの仕組み

人間の体は、68個の関節でつながっています。骨と骨の間には軟骨があり、その隙間を埋めるようにあるのが関節液です。関節の動きを滑らかにし、衝撃を吸収する役割を持っています。関節は、関節包で袋状に覆われていて、滑膜(かつまく)によって関節液が分泌される仕組みです。関節リウマチは、滑膜(かつまく)が炎症を起こしてしまうことがきっかけとなり発症します。増殖していく滑膜(かつまく)によって、軟骨や骨などに侵食を続け、どんどん破壊してしまうために炎症を起こすのが、関節リウマチです。

2-2.原因

関節リウマチの原因は、はっきりと解明されていません。しかし、自己免疫疾患に1つであり、膠原(こうげん)病に分類されています。体外から入ってくるウィルスや細菌、体内でできたガン細胞などの要因に対して、体を守ろうとする防御反応をするのが、本来の体のあり方です。関節リウマチでは、自分の体内に存在する滑膜を外的要因として攻撃してしまうため、滑膜(かつまく)に炎症を起こしていると考えられています。

2-3.対処法

関節リウマチは、なぜ発症するのかという原因が不明であり、炎症が継続してしまう理由もわかっていません。しかし、長期間炎症が続いてしまうと、軟骨や骨への侵食が進行し、重症化して寝たきりになってしまう恐れもあります。
クリニックで関節リウマチと診断されたら、行われるのは薬物療法です。消炎鎮痛剤・ステロイド・抗リウマチ薬の投与を、症状に合わせて処方されます。初期症状から高い効果が得られる抗リウマチ薬から始め、それでも十分な効果が得られない場合には生物学的製剤による治療へ進むでしょう。薬の投与によって、炎症を鎮めて関節が破壊されるのを抑えます。
ステロイドは、抗リウマチ薬とともに処方されることが多く、関節の腫れや痛みを緩和する作用が期待できるものです。
投薬治療と合わせて、関節の機能低下を防ぐために、リハビリテーションを行います。関節のこわばりがあると、どうしても動かさないようにしてしまい、関節の機能が衰えが心配です。初期症状からリハビリテーションを行うことで、関節を滑らかに動かすことができるようにしていきます。炎症が起きている関節を無理に動かしてしまうと、悪化してしまう恐れも。適正な指導を受け、リハビリテーションを行うことが大切です。

2-4.手術

関節リウマチが進行して変形してしまった場合には、投薬やリハビリテーションでは修復することができません。放置しておくと、日常生活が営めないなど支障をきたすことがあります。痛みが強く継続してしまうこともあるでしょう。手術によって、関節リウマチの症状を緩和する方法を行う場合もあります。
炎症部位である滑膜(かつまく)を取り除く、滑膜(かつまく)切除術です。ただし、関節の軟骨や骨の破壊が進んでしまっていると、滑膜(かつまく)切除術を行っても、効果が得られません。生物学的製剤が広く使われるようになり、滑膜(かつまく)切除術を行うケースは減少してきています。
関節そのものを人工関節に置き換える、人工関節置換術を行うケースも考えられるでしょう。日常生活の動作に支障がある場合に行われますが、術後のリハビリテーションが必要です。人工関節の使用は15年が限度だといわれています。
可動域を制限してしまう恐れはありますが、関節固定術も行うケースも。痛みを鎮め、関節を安定した状態にすることが目的です。

3.関節リウマチの予防法

痛みや腫れが継続する関節リウマチは、日常生活の動作に支障をきたすなど、辛(つら)い病気です。初期症状を見逃してしまい、重症化してしまう恐れも。関節リウマチを起こさないための予防法はあるのでしょうか? 

3-1.睡眠

1番大切なのは、睡眠です。8時間以上取るようにしましょう。疲労が蓄積すると、免疫力が低下してしまいます。体を休めるようにして、規則正しい生活を意識してみましょう。

3-2.ストレスを抱えない

忙しい現代人は、ストレスを抱え込んでしまっていることが多く見ることができます。ストレスによって免疫力が低下し、ホルモンの分泌や代謝にも影響してしまうこともあるでしょう。笑ったり、人と対話したりすることで、ストレスを抱えないようにすることも大切です。
睡眠と合わせて、心と体を休めるようにしましょう。

3-3.口腔(こうくう)内をきれいに

口は、人間の体の入り口です。口腔(こうくう)内に細菌が入り込むことで、腸内環境も悪化していまいます。関節リウマチが起こる原因の1つに、腸内細菌が影響している説もあるようです。デンタルケアをしっかり行い、口腔(こうくう)内は常に衛生的な状態にするように心がけましょう。

4.まとめ

痛みや腫れを伴う関節リウマチについてご紹介しました。いかがでしたか?

  • 関節リウマチの初期症状
  • 関節リウマチの原因と対処法
  • 関節リウマチの予防法

初期症状を見逃してしまうこともあり、悪化してしまうと関節の変形を起こすなど、日常生活に支障をきたす恐れもあります。関節リウマチを起こさないためにも、規則正しい生活と睡眠を意識して、ストレスを抱え込まないようにしましょう。

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