嘔吐する便秘は危険!

吐き気や嘔吐を伴う便秘は危険! 考えられる病気をチェック!

記事監修:快適ヘルシーライフ編集部 免責事項について

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便秘になると吐き気がするというあなた! 便秘に腹痛を伴うのはよくある症状ですが、吐き気がするときは要注意です。便秘による嘔吐は、体が深刻な状態に陥っている可能性があります。場合によっては命にかかわる病が隠れている恐れもあるのです。そこでこの記事では、便秘と嘔吐について詳しく解説していきます。便秘による嘔吐の原因をつきとめ早めに対処していきましょう。

  1. 便秘と嘔吐について
  2. 便秘による嘔吐から考えられる病気とは?
  3. 子供や高齢者の便秘による嘔吐
  4. 便秘による嘔吐のセルフケア
  5. 便秘の解消方法
  6. 便秘による嘔吐に関するよくある質問

なぜ便秘で嘔吐が引き起こされるのでしょうか? この記事を読むことで便秘による吐き気の原因と対処法を知ることができます。子供や高齢者の嘔吐は命にかかわることもしばしばです。そもそも便秘が起こらないようにすれば、嘔吐の症状も改善します。便秘解消法などもご紹介していますので、ぜひチェックして実践してみてください。何事も早め早めに対処することが大切です。


1.便秘と嘔吐について

便秘と嘔吐にはどのような関係があるのでしょうか? 詳しく見ていきましょう。

1-1.便秘と嘔吐の関係

便秘と言えば腸で起こるイメージですよね。一方、嘔吐は胃が悪くなることで起こるイメージが強いのではないでしょうか? 胃と腸は同じ消化器官です。腸が不調になると胃も調子が悪くなるのは珍しいことではありません。便が何日も出ない状態は、便が腸にとどまり詰(つ)まっています。便秘が5日ほど続くと胃もたれや胃痛・吐き気が起きるのは、便秘の症状が進行している証拠です。次第に症状は悪化し重症化することもあります。

1-2.便秘による吐き気の原因

どうして便秘で吐き気が起こるのでしょうか? 中には重大な病気が隠れている恐れもあります。吐き気の原因を見てみましょう。

1-2-1.食べ物の逆流

食べ物が胃に入ると、消化しながら腸へおりていくのが正常です。しかし、便秘の人の腸内は、便がパンパンに詰(つ)まっています。にもかかわらず、生きていくために食事をしますから、新しい食べ物がどんどん入ってくるのです。そのうち腸へおりていかなくなり、行き場を失った食べ物が原因で吐き気をもよおすようになります。腸へおりるはずの食べ物が胃の中に逆流すると、胃はそれを押し戻そうとするのです。逆流すると吐き気だけではなく、胃炎や胃痛といった症状も伴います。悪化すると食欲が無くなり、通常の生活を送れなくなるほど深刻な状況になるでしょう。

1-2-2.腐敗ガス

腸に便がとどまると腐敗していきます。腐敗した便からはインドールやスカトールという腐敗ガスが発生し、腸を圧迫するのです。圧迫された腸は腹痛やおなかの張り・膨張感を引き起こし、背中や腰痛の原因にもなります。腐敗ガスのやっかいなところは、腸に溜(た)まるだけではありません。血液中に溶け出す性質を持ち、血液に乗って全身に回ってしまうのです。腐敗ガスが脳に届くと、頭痛やめまいを引き起こします。末梢(まっしょう)神経は腐敗ガスの影響で冷え性やむくみを引き起こし、肌荒れやニキビの原因にもなるのです。全身に回った腐敗ガスは悪影響しかありません。早めに対処しなければ、健康を保(たも)てずさまざまな症状に悩むことになるでしょう。

1-2-3.消化不良

腸に溜(た)まった便が腐敗するのは、悪玉菌が関係しています。悪玉菌の影響で便は腐敗し、ガスが発生するからです。先述したとおり、腐敗ガスは全身を回ります。肩こり腰痛を引き起こし、新陳代謝も低下してしまうのです。症状が進むと、発生する腐敗ガスがどんどん増えさまざまな体調不良を引き起こします。

1-2-4.逆流性食道炎などの病気

腸内に便が詰(つ)まると”逆流性食道炎”を言う病気を引き起こすことがあります。逆流性食道炎とは、食べたものや胃液が食道に逆流し炎症を起こす病気です。食生活や生活習慣の乱れが原因と言われていますが、便秘とも深いかかわりを持っています。便秘が悪化することは体に不調をきたし、病気になるリスクが高まるのです。

2.便秘による嘔吐から考えられる病気とは?

便秘が続き嘔吐するようになると、便秘がかなり悪化している状態と言えます。ほかの病気を発症しているケースも多いため、注意が必要です。早めに対処しなければ、重篤な状態にもなりかねません。そこで、嘔吐から考えられる病気について解説していきます。

2-1.考えられる病気とは?

便秘による嘔吐では以下のような病気が考えられます。

2-1-1.機能性便秘

機能性便秘とは消化器官である胃・小腸・大腸などの機能が著しく低下することで起こる、一般的な便秘のことです。機能性便秘になる原因はさまざまで、急性便秘と慢性便秘に分かれます。

  • 水分が足りない
  • 食物繊維が不足している
  • 環境の変化
  • ストレス
  • 過度なダイエット

上記のような原因で引き起こされる便秘です。器質性便秘では便が腸内に溜(た)まり、腐敗して有毒なガスが発生します。ガスが腸を圧迫して吐き気が起こるのです。ガスは血液に乗って全身へ回り、口臭や体臭の原因になります。ガスが3日~4日以上体内にとどまると、吐き気だけではなく頭痛やめまいなどの症状も多くなるでしょう。

2-1-2.器質性便秘

器質性便秘とは腸の疾患で起こる便秘のことです。一般的な便秘と違い、深刻な病気が隠れている恐れがあります。考えられる病気は以下をご覧ください。

  • 腸の潰瘍
  • 腸閉塞
  • 腹膜炎
  • 大腸がん

上記の病気は発見が遅れると命にかかわる事態になりかねません。激しい腹痛を伴い、発熱・吐き気や嘔吐がある便秘はすぐに病院を受診してください。症状が悪化すれば、手遅れになることもあるのです。また、便に血や粘液が混じっている場合も注意してください。少しでも「おかしいな」と感じたらすぐに病院へ行きましょう。

2-1-3.ウィルス性感冒

ウィルス性感冒とはウィルスが原因で起こる風邪のことです。ノロウィルスなどで胃や腸が炎症を起こし、胃腸炎を引き起こします。胃腸炎と言えば下痢のイメージが強い病気です。しかし、胃腸炎の後は便秘に苦しむ方も少なくありません。理由は、排便に深くかかわっている腸内細菌が、胃腸炎が原因で死んでしまうからです。腸内細菌が死滅すると、排便のコントロールがうまくできなくなります。結果、便秘になりやすくなるのです。ウィルス性感冒で便秘になった場合、早めに腸内環境を整えることで改善できます。

2-1-4.腹膜炎

腹膜炎から起こる便秘も器質性便秘の1つです。細菌感染により腹膜が炎症を起こすことで引き起こされます。急性腹膜炎は便秘症状のほか発熱・嘔吐・悪感などの症状を伴い、腹痛の場所が徐々に広がっていくのが特徴です。虫垂炎や急性胆のう炎などの病気を併発していることが多く、注意しなければなりません。当てはまる症状がある方は早急に病院へ行きましょう。

2-1-5.その他気を付けたい病気

機能性便秘は生活習慣で起こる便秘ですから、食生活の見直しなどで改善することが多いです。しかし、器質性便秘の場合は一刻も早く病院で適切な処置を受けなければ、危険な状態になります。便秘や嘔吐などの症状を改善するには治療が必要です。器質性便秘で考えられる病気をもう少し詳しく確認してみましょう。

  • 潰瘍性大腸炎
    国から難病指定を受けている病気で、最近若い人が発症するケースが多くなりました。原因不明で大腸の粘膜に潰瘍ができ炎症を起こすことで、下痢と便秘を繰り返すのが特徴です。血便が出て腹痛に苦しむなどの症状があります。排便をコントロールできないためいつ下痢に襲われるかという恐怖からストレスになり、うつ病を発症するケースも珍しくありません。心の病がさらにストレスとなり、余計に症状が悪化してしまいます。
     
  • 子宮筋腫
    30代から40代の女性に多い婦人病です。子宮に硬いしこりができ、膣(ちつ)からの不正出血や月経量が増えます。出血量が多い場合は貧血を起こすことも多いです。多くの女性が子宮筋腫を抱えていますから、珍しい病気ではありません。しかし、筋腫の大きさやできている場所によっては注意が必要です。筋腫が大きくなり子宮周りの臓器を圧迫することで便秘になることがあります。便秘のほか月経異常や不正出血を伴う場合は、早めに婦人科を受診してください。

2-2.嘔吐以外に注意すべき症状

便秘には、嘔吐以外で見られる症状があります。以下のような症状を伴っている場合は注意してください。

  • 激しい腹痛
  • 下痢と便秘を繰り返す
  • 便に血や粘液が混じっている
  • 発熱
  • 便秘になる原因が見つからない
  • 生理以外の不正出血
  • 頭痛・めまい
  • 動機・息切れ

上記のような症状は、病気が原因で起こる器質性便秘の可能性が高いです。ただの便秘と安易に考えず、症状をよく観察し病院を受診しましょう。

2-3.放置した場合どうなる?

器質性便秘の症状を放置すると、病状が悪化し最悪死に至るケースも少なくありません。どんな病気も早期に治療を始めれば、重篤な事態を免れる可能性は高いです。特に大腸がんは、近年女性の死因トップにもなっています。血便・残尿感・便秘や下痢を繰り返す症状は、大腸がんの特徴です。早期の場合は自覚症状がないため、症状が出たときは進行していることも考えられるでしょう。定期的な検査を受け早めに発見することが大切です。「便秘で病院へ行くなんて……」と思わず、気になる症状が現れたときは、迷わず病院へ行きましょう。

2-4.こんなときは病院へ

激しい腹痛を伴う便秘や嘔吐・発熱などがあれば、すぐに病院を受診しましょう。また、便秘が長引いている人も適切な処置を行うことで改善します。便秘が2週間以上続くようなら入院が必要になるケースもあるのです。便秘で受診する場合は”消化器内科””胃腸科”などに行きましょう。大学病院などでは便秘外来を設けているところもあります。また、女性は月経以外の不正出血がある場合は婦人科を受診してください。赤ちゃんや子供の場合は小児科です。妊娠すると子宮が腸を圧迫するため便秘や下痢などの症状が現れます。妊娠している方は通っている産婦人科へ相談してみましょう。

3.子供や高齢者の便秘による嘔吐

小さな子供は自分の症状を上手に伝えることができません。また、高齢者の場合は体の抵抗力が弱っていることも多く、便秘が思わぬ事態になりやすいです。症状が悪化する前に気付いてあげなければなりません。そこで、子供や高齢者の便秘について解説していきます。

3-1.便秘による嘔吐をしやすい人、年代とは?

便秘しやすい人や年代を見てみましょう。

3-1-1.便秘になりやすい人とは?

便秘による嘔吐などの症状を抱える人は、腸内環境が悪化する生活を送っている人です。以下をご覧ください。

  • 生活習慣が不規則
  • お酒をよく飲む
  • 食物繊維不足
  • 食生活が乱れている
  • ストレス
  • ダイエット
  • 食事は肉類が多い
  • 運動不足

生活環境の変化で強いストレスを抱えている人は胃や腸にも悪影響が出ます。過度なダイエットをしている人は食事が偏りやすく、栄養が足りない状態です。体の機能が低下するため腸の動きも悪くなります。また、生活習慣・食生活の乱れも同様です。食物繊維や水分が十分摂(と)れていない方は便が硬くなり腸にとどまる原因となります。お酒をよく飲む場合はアルコールの影響で胃や腸の粘膜が傷つき、炎症を起こすことも考えられるでしょう。上記に当てはまるような生活をしている方は注意してください。

3-1-2.便秘になりやすい年代とは?

便秘にもなりやすい年代があります。注意しなければならないのは高齢者と子供です。どちらも症状が悪化する前に適切な治療をしなくてはなりません。便秘からの嘔吐は、体のサインである可能性が高いです。嘔吐以外にもほかに症状がないかよく観察し、早めに対処しましょう。

3-2.便秘はなぜ子供に多い?

子供の便秘は嘔吐や発熱を伴うことが多いです。子供の腹痛の40%は便秘によるものというデータもあります。ときには血便などの症状も見られるため、慌ててしまうこともあるでしょう。便秘には何らかの病気が潜んでいることもあり、手遅れになる前に病院の受診が必要です。腹痛を伴う便秘に嘔吐がある場合は早めに診てもらいましょう。食欲がなく嘔吐を繰り返す場合も注意が必要です。

3-2-1.子供は腸内環境が整っていない

子供は下痢や便秘をよく繰り返します。子供の腸内はまだ整っていないことが多く、食事や生活習慣の影響を大きく受けてしまうのです。また、”学校や保育園で便をするのが恥ずかしい”という子も少なくありません。我慢することになれると排便コントロールがうまくできなくなり便秘になります。

3-2-2.排便のチェックは忘れずに

子供がいつ排便したかのチェックをしておきましょう。何かあったときにも判断しやすいです。排便がなく、おなかの張りや左側の痛みを感じる場合は便秘の可能性が高いでしょう。

3-3.高齢者は要注意

二人に一人は便秘と言われるほど、高齢者に多い病気です。便秘による嘔吐症状が高齢者に見られる場合の注意点や原因を解説します。

3-3-1.高齢者が便秘になる原因とは?

便秘に悩む高齢者の多くは、腸のぜんどう運動の低下による”弛緩(しかん)性便秘”と言われています。ぜんどう運動とは、便を排出する動きのことです。ぜんどう運動が低下すると、硬い便をこう門へ送る力がなくなります。腸が便から水分を吸収することで、便が異常に硬くなり排出が困難となってしまうのです。また、高齢になると運動不足になり、筋力が衰えます。排泄(はいせつ)には筋力も必要ですから、腸の活動も低下してしまうのです。さらに、高齢者は水分摂取量や食事量が少なく、正常な便を作り出すことができません。便秘の原因になる要因はたくさんあるのです。
高齢者は薬を飲んでいることも多いでしょう。薬によっては副作用で便秘になりやすくなります。

3-3-2.高齢者の便秘で注意したいこと

65歳以上の80%は低胃酸(無胃酸)です。低胃酸とは胃酸の量が少なくなる症状で消化に悪影響を及ぼします。低胃酸の高齢者がドラッグストアなどで売られている便秘薬を飲むと大きな副作用が現れることがあるので注意してください。胃痛や腹痛・胸やけ・吐き気・嘔吐などの副作用があります。また、高齢者の嘔吐では、嘔吐したものがのどに詰(つ)まり窒息の恐れもあるので注意が必要です。気管や肺に入れば呼吸困難に陥りますから気を付けましょう。高齢者の便秘は慢性化しやすいです。一時的に薬で改善しても、便秘を繰り返すことになります。

3-4.子供・高齢者の便秘による嘔吐対処法

子供や高齢者は便秘による嘔吐に対し、どのような対処をすればいいのでしょうか? 治療法を含めご紹介します。

3-4-1.子供の場合

子供の場合は、まず様子を確認してください。

  • 元気があるか?
  • 痛い場所はないか
  • 便は出ている?
  • 食事は摂(と)れているか
  • 吐き気・嘔吐の回数

上記のことをよく観察しメモしておきましょう。子供が元気で、食事も問題なく食べているなら様子を見てください。激しい腹痛や嘔吐を繰り返し元気がない場合は、早急に病院を受診しましょう。赤ちゃんでミルクの飲みや機嫌が悪く、おなかが張っている場合は便秘です。小児科を受診してください。子供の便秘は溜(た)まった便を出してあげることが先決です。病院を受診すると同時に、野菜や水分が十分摂(と)れるような食事を心がけましょう。また、子供の健康は規則正しい生活を送ることがとても大切になります。

3-4-2.高齢者の場合

高齢者の便秘は慢性的なことが多いです。しかし、嘔吐を伴う便秘の場合は原因を確認し治療しなければ、重症化してしまいます。特に高齢者に多い腸閉塞が心配です。激しい腹痛と嘔吐・便秘症状に注意してください。また、万が一嘔吐したものが気管に詰(つ)まったときは、背中をさすって落ち着かせましょう。気管に入ると激しくむせますが、むせることで吐き出すことができます。のどを押さえて苦しむ・かきむしるなどの動作がある場合は、のどに詰(つ)まっている状態です。背後から抱きすくめへその上あたりを両手で突きあげるように圧迫する”腹部突きあげ法”をしてください。肺の空気を一気に吐き出し嘔吐物も吐き出すことができます。

3-5.生活習慣で気を付けること

生活習慣の乱れは、そのまま腸内環境悪化に直結します。特に子供・高齢者の場合は免疫力が低いため、さまざまな病気にかかりやすい状態です。生活の質を向上し、免疫力の強化に努めましょう。規則正しい生活と十分な睡眠、水分補給と食生活の改善を行うと便秘解消に繋(つな)がります。

4.便秘による嘔吐のセルフケア

便秘による辛(つら)い嘔吐を少しでも和らげるため、セルフケアをご紹介します。セルフケアしても症状が改善せず、悪化しているときは速やかに医師に相談してください。

4-1.吐き気を我慢しない

便秘による吐き気は、吐くことで楽になろうとしている体からのサインです。腸や胃に便や腐敗ガスが溜(た)まりパンパンになったとき、吐き気をもよおします。吐き気は「これ以上体の中に溜(た)めておけない」とう体からの訴えなのです。嘔吐することで体を守ろうとしています。ですから、吐くことを我慢せず、吐き出したほうが楽です。吐きたい気持ちを無理やり我慢するのは避けましょう。

4-2.食事を控える

腸は消化と排泄(はいせつ)を担う器官です。しかし、消化と同時に排泄(はいせつ)することはできません。胃や腸の中に食べ物がある状態は、消化吸収に全力を注(そそ)ぎます。消化活動が活発になっている間は排泄(はいせつ)の活動はできず、いつまでも便が出てきません。便秘のときは排泄活動を活発にするため食事を控え、出す力を高めましょう。

4-3.ツボ、マッサージ

腸の働きを活発にして便秘を解消するのに即効性のあるツボ押しとマッサージをご紹介します。

4-3-1.便秘に効くツボ

便秘に効く基本のツボを3つご紹介します。即効性の高いツボもあるため、いつでもトイレに行ける状態で試してみてください。

  • 天枢(てんすう)
    おへそから指三本分外側にいったところにあるツボです。左右同時におなかがへこむくらいゆっくりと押してみましょう。体は力を抜き、くの字に曲げるといいです。
     
  • 中かん(ちゅうかん)
    おなかの上、みぞおちとおへその真ん中あたりにあるツボです。おなかを緩め上下にゆするようにマッサージしながら押してみましょう。あお向けになると押しやすいです。
     
  • 合谷(ごうこく)
    手の甲の親指と人差し指の骨が合わさる場所にあるツボです。反対側の手の親指でゴリゴリと押してください。押される方の手はリラックスして力を抜いておきましょう。

4-3-2.便秘解消に効果的なマッサージ

なかなか改善しない便秘にはマッサージも効果的です。これからご紹介するガス抜きマッサージは、腸内に溜(た)まったガスを排出し圧迫を和らげます。便が腐敗して発生するガスは、腸内細菌に悪影響を及ぼす存在です。早く体外に出し腸内環境を守りましょう。それでは、早速マッサージの方法をご紹介します。

  1. まずはあお向けに寝てください。
  2. ひざを曲げます
  3. おへそを中心にツボを押していきます。
  4. 右側の骨盤の上を1番
  5. 右側の肋骨(ろっこつ)の下を2番
  6. 左側の鋤骨(じょこつ)の下が3番
  7. 左側の骨盤の上が4番
  8. おへその下、膀胱(ぼうこう)の上が5番
  9. 1番から5番を順に5回ずつ押します

ツボを押すときは腹式呼吸を行い、息を吐くときに押してください。ガス抜きマッサージは腸に炎症がある方や強い腹痛がある方、妊娠中の方は避けましょう。

4-4.とにかく便を出すこと

便秘による嘔吐を改善するには、体内に溜(た)まった便を出すことが先決です。便秘の症状で嘔吐が現れるということは、体内に多くの便が溜(た)まっています。特に子供の場合は、浣腸(かんちょう)をして出してあげると楽になるでしょう。ただし、浣腸(かんちょう)は常用すると体がなれてしまいます。医師の指示に従い使用してください。高齢者の場合・激しい腹痛のある方は使用を避け病院へ行きましょう。

4-5.市販の胃腸薬について

薬局などで売られている市販薬の中には、吐き気の悪化する便秘薬があります。コーラック・ビューラック・センナなどは控えてください。どうしても市販薬を選ぶ方は吐き気が生じないマグネシウム系便秘薬を選びましょう。ただし、市販薬は最終手段です。市販薬の常用は控え、生活習慣の改善に努めてください。

4-6.伝統薬を活用しよう

伝統薬とは昔から民間で広く使用されてきた薬です。和漢生薬配合の複方熊胆円は便秘の原因となる胃腸・肝臓の機能を回復し胃腸を整える作用があります。熊胆は昔から消化器官の薬として使用されてきました。代謝や排泄(はいせつ)に重要な胆汁分泌を促すことで便秘解消に作用します。和漢生薬ですから、市販の便秘薬のような危険性もありません。伝統薬を使い体本来の機能を回復するよう、働きかけるのも便秘解消の近道です。

福見産業 複方熊胆円

5.便秘の解消方法

吐き気を抑えるには、便秘を解消することが大切です。便秘の解消方法をご紹介します。

5-1.便秘に効果的な食事とは?

私たちの便は食べ物からできています。排出しやすく質のいい便を作るには、口にする食べ物が非常に重要です。そこで、便秘にいい食べ物をご案内します。

5-1-1.食物繊維をバランスよく取る

「食物繊維が便秘に効く」というのは、多くの方がご存じでしょう。しかし、食物繊維には”水溶性食物繊維”と”不溶性食物繊維”の2種類があることをご存じでしたか? 水溶性食物繊維は果物や海藻に多く含まれ、水に溶けやすい性質を持っています。一方、不溶性食物繊維は根菜や繊維質の多い野菜などに含まれているものです。水に溶けないため、便のかさを増やし腸のぜんどう運動も高まります。便秘解消には2種の食物繊維をバランスよく摂取することが大切です。弛緩(しかん)性便秘の方は不溶性食物繊維を多めに摂(と)りましょう。

5-1-2.便秘に効く食べ物とは?

便秘解消に効果のある食材をご紹介します。

  • バナナ
  • プルーン
  • 乳酸菌
  • りんご
  • 発酵食品
  • オリーブオイル

プルーンは2種類の食物繊維がバランスよく含まれ、便秘解消におすすめの食材です。プルーンに含まれるソルビトールという成分は、大腸の水分吸収を抑え便が硬くなるのを防ぎます。バナナは食物繊維豊富で、オリゴ糖を多く含む食材です。オリゴ糖は善玉菌のエサとなり、腸内環境改善に役立つ成分になります。乳酸菌はご存じのとおり腸内環境を整える菌です。ヨーグルトやナチュラルチーズを積極的に摂(と)りましょう。オリーブオイルは排便をスムーズにする潤滑油のような役割があります。大さじ2杯を毎日摂取すると、腸のぜんどう運動を促し便秘に効果的です。

5-2.水分摂取

便秘の原因となる水分不足を予防するため、水分は意識して多めに摂(と)りましょう。人の体は約80%が水分でできています。水分が不足すると血液の流れが悪くなり血管が詰(つ)まりやすくなるのです。水分不足は便のかさを減らし硬くなることで便秘を引き起こします。硬い便はこう門を傷つけ切れ痔(じ)の原因にもなるため注意してください。水分と言ってもお茶やコーヒーは便秘解消に効果がありません。便秘を解消する水は硬水がおすすめです。また、無糖炭酸水も腸のぜんどう運動を促します。便秘解消に効果のある飲み方は、1日1.5リットル以上飲むことです。寝起きは白湯(さゆ)を飲むと便秘解消に効果があります。

5-3.適度な運動をしよう

運動不足は便秘の原因になります。排便をするとき腹筋の筋力が低下するとうまくいきむことができません。また、腹筋が衰えると腸のぜんどう運動も低下し、便がこう門へ移動することができなくなります。適度な運動をして筋力を付けることは便秘解消に繋(つな)がるのです。運動は、激しいものではなく軽いウォーキングをおすすめします。運動はストレス発散にも効果的で、体のリズムを整える作用もあるのです。便秘になるとイライラすることも多くなるでしょう。適度な運動は心身のバランスを整える効果があります。

5-4.生活習慣

生活習慣の乱れは疲れやストレスが溜(た)まりやすくなり、心身のバランスを崩します。食生活も不規則になるため、便の質も悪くなるでしょう。睡眠を十分取り、規則正しい生活を心がけてください。お酒の飲み過ぎは胃腸機能が低下するため控えましょう。また、刺激物や添加物の摂(と)り過ぎにも注意してください。特に子供は小さいうちから正しい生活習慣を身につけることで、排便リズムが整います。機能性便秘は生活習慣を見直すと改善することが多いため、ぜひ意識して行いましょう。

5-5.薬の服用について

薬局で売っている市販薬は、やむ負えないときの手段として服用しましょう。薬は本来、医師の診断のもと服用したほうが安全です。自己判断で飲むと症状が悪化することもあります。腹痛と嘔吐を伴う便秘はすでに重症化している可能性がありますから、病院を受診しましょう。また、市販の便秘薬は腸に大切な善玉菌を便と一緒に排出してしまうものがあるのです。善玉菌がいない腸内は悪玉菌の巣窟となり、便秘以外の症状を引き起こします。薬で無理やり排泄(はいせつ)するより、体の機能を元から回復することが大切なのです。

5-6.サプリメント・伝統薬

便秘解消にはサプリメントも有効です。サプリメントは食事だけでは補えない栄養素を吸収率よく摂取することができます。市販の便秘薬のような副作用も心配ありません。便秘解消に効果のあるサプリメントは乳酸菌・食物繊維・オリゴ糖を含むものです。便秘解消に役立つお茶も効果があります。また、衰えている機能を元から回復するよう働きかける伝統薬もおすすめです。飲み続けることで便秘解消に効果があります。便秘を繰り返す方は、体の機能を回復する伝統薬を試してみてください。

5-7.やってはいけないこととは?

便秘による嘔吐でやってはいけないことは、市販薬の常用と自己診断です。市販薬で一時的に症状が治まったとしても、吐き気の原因が病気だったら手遅れになってしまいます。素人では判断できないため、長引く便秘や嘔吐する場合は早めに病院へ行きましょう。

6.便秘による嘔吐に関するよくある質問

便秘による嘔吐についての質問をQ&A形式でまとめました。

6-1.どうしてストレスが便秘の原因になるのですか?

腸のぜんどう運動は副交感神経がコントロールしています。副交感神経は自律神経の1つです。ストレスを感じた体は、副交感神経と交感神経のバランスが崩れぜんどう運動が低下します。ストレスが強い場合は”痙攣(けいれん)性便秘”という病気を発症することもあるのです。痙攣(けいれん)性便秘は便秘と下痢を繰り返し腸機能が乱れます。下腹部に痛みを伴い硬くコロコロした便が出るのが特徴です。また、過分性腸症候群という病気もストレスが原因で起こります。自律神経を整えるためにも日頃から適度な運動を心がけ、ストレスを溜(た)めないようにしましょう。

6-2.妊娠するとなぜ便秘になりやすくなるのですか?

妊娠すると約70%の方が便秘になると言われています。特に、おなかが大きくなる妊娠後期は便秘の確率も高くなるのです。妊娠中の便秘は慢性化しやすく、産後も続いてしまうことがあります。妊娠すると便秘になりやすくなる原因は以下をご覧ください。

  • おなかが大きくなり腸を圧迫する
  • 女性ホルモンの影響
  • 運動不足
  • 食欲不振
  • 自律神経のバランスが崩れる

妊娠すると増える女性ホルモンには、水分を体内に溜(た)め込む働きがあります。便から水分を余計に吸収するため、便が硬くなり便秘になるのです。また、流産を防ぐために子宮の収縮を抑制します。すると、腸のぜんどう運動が低下し排便しづらくなるのです。妊娠すると怖くて排便でいきめない方も少なくありません。きちんと排便できないとリズムも崩れ便秘を引き起こします。さらに、妊婦はどうしても運動不足になりますから、筋力低下し排便に支障をきたすのです。妊娠中は薬の服用にも慎重になります。規則正しい生活を心がけ食物繊維豊富な食事を摂(と)りましょう。

6-3.便秘になるとおならが出て困ります。対策はありますか?

おならの原因の7割は食事や呼吸で飲み込んだ空気です。2割は血中のガス、1割は腸内で発生する腐敗ガスになります。便秘になると便が腐敗し有害なガスが増えるため、おならも増えてしまうのです。「腸内にガスが溜(た)まっている」「おならが多くなった」と感じたら、この記事でご紹介したガス抜きマッサージを行ってみてください。また、おならが増える原因となる便秘を解消することが一番大切です。食生活を野菜中心にして便秘解消に努めましょう。食事作りが苦手な方は、サプリメントや伝統薬を使うのもおすすめです。

6-4.どのくらい出なかったら便秘なのですか?

排便回数や便の量には個人差があります。排便が困難で苦痛・残便感があると感じたらそれは便秘です。日本内科学会では便秘の定義を「3日以上排便がない状態」としています。毎日排便があってもスッキリせず、便が残っているような感覚があれば便秘と位置付けているようです。一般的に3日以上出なかったら便秘と考えましょう。また、1週間に2日以下の排便しかない場合も便秘です。便が出ていてもコロコロとした便・硬い便は便秘と言えるでしょう。

6-5.子供に便秘と嘔吐の症状があります。しかし、検査してもどこも悪くありませんでした。ほかに考えられることを教えてください。

子供の場合、無理な排便やトイレトレーニングで辛(つら)い思いをすると排便を我慢するようになります。また、最近問題視されているのは、学校などで排便をからかわれたケースです。恥ずかしい気持ちがトラウマとなり、スムーズに排便できないという子供が増えています。病院を受診しどこにも異常がない場合は、規則正しい生活習慣を送りましょう。子供のメンタル面も十分に考慮し、排便やトイレを無理強いしないようにしてください。

まとめ

この記事では便秘による嘔吐について解説してきました。便秘と嘔吐の関係はご理解いただけましたでしょうか? 便秘から引き起こされる嘔吐には、危険な病気が隠れていることもあります。強い腹痛や発熱を伴う嘔吐は早めに病院を受診しましょう。便秘は百害あって一利なしです。便秘を解消すると体も心も軽くなります。この記事でご紹介した便秘解消方法を試してみてください。食事をバランスよく摂(と)れない方は伝統薬を使うのもおすすめです。便秘を解消してスムーズに排便できる心地よさを知り、健康な体を手に入れましょう!