便秘と貧血の関係

便意を感じない・冷や汗は貧血のせい? 便秘と貧血の関係を徹底解説

記事監修:快適ヘルシーライフ編集部 免責事項について

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腹筋が弱い高齢者や女性は、便秘に悩むことが多いですよね。「運動すれば何とかなる」と、よくいわれることがあります。確かに、運動不足は便秘になる原因の1つです。便秘はとても苦しく、改善していかなければ慢性化しやすいでしょう。中には、便秘からほかの病気に発展する例もあります。
「貧血気味なのは便秘のせい?」「冷や汗が出るけれど大丈夫だろうか」など、健康への不安を感じる症状が出てくるのは、誰にとっても怖いことです。便秘は慢性化しやすく、まれに貧血を引き起こすこともあります。たかが便秘とあなどらず、便秘も貧血も治す努力をしてみませんか? 今回は、便秘と貧血の関係や、解消方法をご紹介します。

  1. 貧血の基礎知識
  2. 便秘と貧血について
  3. 便秘による貧血から考えられる病気とは? 
  4. 便秘と貧血の解消方法
  5. 便秘や貧血にまつわるよくある質問
  6. まとめ

この記事を読むことで、便秘を放置する危険性を知り、便秘から貧血が起こるメカニズムなども理解できます。便秘と貧血の症状が合致した場合、ほかの疾患へ移行していく可能性もあるでしょう。そのままにせず、改善していくことをおすすめします。


1.貧血の基礎知識

便秘と貧血の関係を考える前に、貧血とはどのような症状かを見ていきましょう。便秘になりやすいタイプもご紹介します。

1-1.貧血とは? 

血液には、赤血球・白血球・血小板といった成分が含まれています。中でも赤血球は酸素を運搬する役割を持ち、貧血になる人は赤血球が不足しているのです。加えて、本来なら赤血球と結びつくはずのヘモグロビンも減少し、体内の酸素供給量が減るために貧血が起こります。

1-2.貧血の主な原因は? 

貧血にはいくつかの種類があります。一番多いのは、鉄分の不足で起こる「鉄欠乏性貧血」です。赤血球にあるヘモグロビンは、鉄分で構成されています。鉄分不足により、うまくヘモグロビンが生成されなくなり、貧血へと発展するのです。
まれに起こるのは、悪い種類の貧血が原因となっているもので、放置した場合は命にかかわることもあります。悪性貧血・再生不良性貧血・溶血性貧血・腎性貧血などです。

1-3.貧血の主な症状とは? 

体に十分な酸素が供給されず、いわば酸欠状態に陥ります。そのため、全身症状を訴える方が多いです。冷や汗・ふらつき・だるさ・めまい・頭痛・吐き気・嘔吐(おうと)・動悸(どうき)などが主症状で、ひどい場合は倒れることもあります。

1-4.貧血になりやすい人とは? 

貧血になりやすい人にはいくつかの傾向があります。

  • 鉄分をうまく吸収できない
  • 胃腸虚弱体質
  • 生理時の経血量が多い
  • 冷えを感じやすい

上記のような方は、貧血になりやすいため、普段の生活で体質改善をしていくことが理想です。

2.便秘と貧血について

便秘と貧血は、一見何ら関連がないように思いますよね。実は、深いつながりがあるのです。相互作用ともいうべき状態で、貧血が便秘を招くこともあり、便秘が貧血を招くこともあります。

2-1.便秘と貧血の関係

便秘と貧血は相互作用があるということを、前述でご説明しました。より具体的にどんな関係があるのか、考えていきましょう。

2-1-1.便秘が貧血を起こす

便秘は、便意を感じない、排便がスムーズにいかなくなるといった症状です。そのため、トイレでいきむとき、直腸周辺に血液が集結し、脳の血液量が急激に不足し貧血になります。立ち上がったとき、ふらつきや立ちくらみを感じるのは、脳の血液不足によるものです。和式トイレの場合、より力が入ります。洋式より貧血発症リスクが高いです。和式を利用する場合は、十分注意してください。
また、便秘が原因で腸内に腐敗ガスが停滞します。血中に腐敗ガスが侵入し、血流悪化による貧血も起こるのです。

2-1-2.貧血が便秘を起こす

もともと貧血持ちの方は、全身の臓器に血液が行き渡らず、活動が抑制されます。代謝能力も低下するでしょう。内臓の動きが悪くなるにつれ、腸の蠕動(ぜんどう)運動が徐々に弱まるため、便秘を起こしやすいのです。貧血によって血液の流れが悪くなるため、体内の水分が腸まで十分に届きません。従って、貧血から便秘が起こるのです。
貧血持ちの方は、筋力低下も指摘されています。特に、腹筋の退化により、排便する力が失われていくのです。貧血が原因で便秘になっているなら、まずは貧血の症状を改善することが大切でしょう。

2-2.便秘と貧血が起こるのが女性に多いのはなぜ? 

女性には、生理以外に妊娠や出産といったライフイベントがあり、ホルモンバランスが乱れがちです。生理後は貧血になりやすく、自然と排便もコントロールしにくい状態になります。女性は男性より、鉄分の吸収が悪いことも起因しているでしょう。
女性が便秘になりやすいのは、腹筋の弱さが関連しています。インナーマッスルを鍛えるよう意識し、快便できる体作りから始めましょう。

3.便秘による貧血から考えられる病気とは? 

便秘を放置し、貧血といった体調不良を招き、時には重大な疾患に陥る恐れもあります。どのような病気が考えられるのでしょうか? 

3-1.どんな病気のリスクがある? 

便秘による貧血が起こる場合、悪性貧血・再生不良性貧血・溶血性貧血・腎性貧血などが原因となっている恐れがあります。治療やケアを開始せず、放置した場合は深刻な病気へと移行していくでしょう。

3-1-1.悪性貧血

赤血球を作るためには、ビタミンB12も必要です。悪性貧血では、ビタミンB12が欠乏するために赤血球が作られず、赤芽級と呼ばれる悪質物質が貯留され、悪性貧血へと発展します。ビタミンB12を補う治療法が用いられるのが、通常です。

3-1-2.再生不良性貧血

人間の骨髄には、血液を生み出すために必要な造血幹細胞があります。再生不良性貧血では、造血幹細胞が極端に減るために発症するものの、薬物の副反応でも発症するとされているのです。しかし、多くの再生不良性貧血は原因が特定できていません。免疫抑制剤やステロイドを使った治療を行い、骨髄移植が根本治療になると考えられています。

3-1-3.溶血性貧血

人間の体内では、一定の間隔で赤血球が循環を繰り返し、新しいものに生まれ変わります。溶血性貧血では、赤血球が通常より短い間隔で破壊され、極端に数が減少する病気です。造血能力低下により、貧血症状に陥ります。治療においては、軽症の場合は経過観察だけで済み、重度の場合は赤血球の破壊原因である脾臓(ひぞう)を、手術によって摘出することもあるでしょう。

3-1-4.腎性貧血

腎臓疾患のある方は、貧血症状が現れたら注意が必要です。腎機能低下により、造血機能を促すエリスロポエチンというホルモンが減少し、腎性貧血を引き起こします。ほかの貧血とは異なり、鉄分補給だけでは改善しません。赤血球の生成を促す薬の投与に加え、エリスロポエチンを注射で補給する治療を行います。同時並行し、食事療法も取り入れていくのが一般的です。

3-2.便秘による貧血を放置するとどうなる? 

便秘を解消し、貧血をきちんと治療することが大切です。放置した場合、脱毛・肌荒れ・頭痛・冷や汗・眠れないといった自律神経の異常へと発展します。治りにくくなるため、早期治療を行うべきです。めまいや立ちくらみにも注意してください。

3-3.どういった症状なら病院を受診すべきか? 

便秘と貧血が軽い場合、自然治癒するのを待つこともあるでしょう。しかし、生活に影響が出ているなら、すぐ受診すべきです。冷や汗や吐き気が強く、めまいで歩けないといった事態になってからでは危険でしょう。まれに、大腸がんが見つかるケースもあり、早期受診を心がけてください。

4.便秘と貧血の解消方法

便秘から来る貧血、貧血から来る便秘、両方とも体にはとても悪いことがわかりました。自分なりに改善し、健康維持に努めましょう。

4-1.便秘と貧血の両方を解消できる方法とは? 

コロコロした硬い便が特徴であるため、排便に時間がかかります。つい、いきんで出そうとしてしまうでしょう。しかし、いきむのは、かえって症状悪化へとつながります。自然に便意をもよおすよう、食べ物や運動で緩和していくようにしてください。
ホルモンバランスの崩れが起こる妊婦は、特に便秘と貧血に悩むことが多いです。胎児への影響も踏まえ、薬は病院で処方してもらってから服用してください。

4-2.便秘と貧血にいい食べ物や栄養素

食べ物で便秘と貧血を解消できるのは、自然で体への負担も少ない方法です。貧血は鉄分補給を意識し、便秘は食物繊維を取るようにしてください。
鉄分が多い食べ物は、レバー・ひじき・のり・あさりなどがいいでしょう。食物繊維は、水溶性と不溶性があります。2種類の食物繊維をバランスよく取ることが大切です。特に、水溶性食物繊維は鉄分の吸収を高めるため、意識して取るようにしましょう。ごぼう・納豆・寒天・海藻類・こんにゃくが、水溶性食物繊維の代表です。
青汁も便秘と貧血解消に役立ち、腸内環境を整える作用がある、乳酸菌やオリゴ糖を含んでいます。食事と同時に、青汁を飲むようにしてみてください。

4-3.便秘と貧血解消に役立つ薬とは? 

鉄分摂取を目的に、鉄剤を服用するのも有効です。鉄分は、普段の食事では十分に取れないこともあり、補助的に服用することで改善を促すことができます。鉄剤は、病院で処方されるもの以外に、薬局などでも購入可能です。
すっきりしない便秘やいろいろな方法でも便秘解消ができなかった方は、複方熊胆円を使ってみてください。便意を感じなかった方も、徐々に回復していきます。

4-4.生活習慣の見直しで便秘と貧血を解消しよう

先に述べた鉄分を積極的に取ることを意識し、バランスのいい食事を目指しましょう。鉄分の吸収を促すため、たんぱく質やビタミン類も多く食べてください。腸内環境悪化は、すぐに便秘や貧血を引き起こします。アルコールは適度な量に留(とど)め、過食は避けるべきです。ストレスによる胃腸虚弱も危険で、なるべくストレスは抱え込まないようにしましょう。

4-5.便秘と貧血の改善でやってはいけないこと

便秘と貧血の改善には、規則正しいリズムで生活することが軸となります。夜更かしは避け、睡眠時間をしっかり取るようにしましょう。食べ物や薬を意識しても、生活リズムが悪いままでは改善には向かいません。まず、きちんとした生活を送るようにしてください。

5.便秘や貧血にまつわるよくある質問

便秘も貧血も、女性に多く悩ましい症状ですよね。男性の場合、重大な疾患が隠れている恐れもあります。便秘や貧血は、体の異常を感知しているサインです。耳を傾けるため、質問集を参考にしてください。

5-1.鉄剤の副作用で便秘になる? 

まれに、病院で処方された鉄剤の副作用により、一時的に便秘になる方がいます。鉄分で便が黒っぽくなり、吐き気を感じることもあるでしょう。長引く場合、処方してもらった病院へ相談してください。

5-2.妊婦の便秘解消はどうすべきか? 

妊婦の場合、むやみに薬を飲めません。食物繊維豊富な食事を取るように心がけ、軽い運動を取り入れてみてください。規則正しい生活も意識しましょう。

5-3.市販の便秘薬は飲まない方がいい? 

便秘薬は一時的に腸が刺激され、改善したかのような錯覚を抱きます。しかし、次第に体が慣れていき、効果が薄れていくでしょう。生活習慣の見直しを軸に考えてみてください。薬より、腸内環境を整える作用があり、自然な便意を促すことができる複方熊胆円がおすすめです。

5-4.便秘で冷や汗が出るのはなぜ? 

便秘は体内の腐敗ガスが停留する原因とお伝えしました。腐敗ガスは自律神経に影響し、めまいや吐き気のほかに、冷や汗となって現れます。いきむと一気に血の気が引いたような感覚を抱き、冷や汗やめまいを誘発するため、いきまないことが大切です。運動や食生活の改善といった、便意をもよおす方法を考えましょう。

5-5.プルーンは鉄分補給にもなり、食物繊維も豊富だからいっぱい食べても大丈夫? 

プルーンの鉄分含有量が豊富なことは、広く知られていますよね。水溶性食物繊維が豊富で、便秘にも貧血にも効果的です。しかし、ソルビトールという成分で腹痛を起こしやすいため、ドライプルーンなら1日7粒程度に留(とど)めてください。

6.まとめ

いかがでしたか? 便秘も貧血も、女性が多い症状です。妊婦はホルモンバランスが崩れ、便秘や貧血が長引くこともあります。貧血はめまい・冷や汗・吐き気・頭痛といった症状が特徴で、便秘が原因になっていることもあり、反対に貧血が原因で便秘になることもあるでしょう。相互関係があるため、どちらも解消し、長期化しないよう対策が必要です。鉄分や食物繊維が豊富な食べ物を中心に、バランスのいい食事と規則正しい生活を心がけ、自然に便意をもよおすことができるようにしてみてください。便秘薬は体が慣れてしまい、効果も薄いです。急な便意で腹痛も感じるため、穏やかに体質改善をしてくれる複方熊胆円がいいでしょう。たかが便秘、軽い貧血とあなどらず、隠れている病気の可能性も視野に入れながら、重症化しないうちに解消してください。