便秘なのに軟便が出る原因

便秘なのに軟便が出る原因は何? 対処方法と共にご紹介します。

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便秘が解消したと思ったら、軟便になってしまった。このようなことでお悩みではありませんか? 便秘になると便が硬くなるというイメージがありますが、便秘と軟便をくり返えすことも珍しくはないのです。しかし、便秘なのに軟便が出るということは、腸内環境が悪化している可能性があります。

そこで今回は、便秘なのに軟便が出る理由やその解消方法をご紹介しましょう。

  1. 便秘と軟便についての基礎知識
  2. 便秘と軟便の関係
  3. 便秘なのに軟便が出る症状を解消する方法
  4. 便秘と軟便に関するよくある質問

原因が分かれば、いざという時にすぐに対処できます。便秘の後に軟便が出やすいという方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。


1.便秘と軟便についての基礎知識

この項では、便秘と軟便の基礎知識をご紹介します。なぜ、便が柔らかくなるのでしょうか?

1-1.便秘とは?

便秘とは、便が出ない症状全般を指します。私たちは毎日食物を摂取し、食べられた食物は胃で消化された後、腸で栄養を吸収さるのです。栄養を吸収された食物の残りかすは消化器官内の老廃物と合わさって便となり、体外へ排泄されます。便は本来毎日出るものであり、厳密にいえば1日以上便が出ないと便秘と判断されるのです。

1-2.軟便とは?

健康な便は適度な硬さがあり、便意を感じた後で抵抗なく排泄されます。便の中にある水分が少なくなると便は硬く小さくなり、逆に水分が追いすぎると、形状を保っていられずに水のような便となるのです。軟便は下痢便のように水状ではありませんが、かなり水分が多めの便であり、健康的な便とはいえません。

1-3.軟便が出る原因

1-3-1.水分の取りすぎと食物の不足

便を作るには、ある程度の食物が必要です。ダイエットなどで食事の量を控えていると、便を作るのに十分な食物が取れません。また、スムージーやおかゆ・雑炊など水分が多い食事を取り続けていると、軟便になりやすくなります。

1-3-2.腸内環境の悪化

腸内環境が悪化すると、腸は一度腸内をきれいにしようとします。この際、腸内の内容物をすべて出し切ろうとするので軟便が出やすくなるのです。通常の便が何回か出た後で軟便になる場合は、腸が腸内環境をリセットしようとしている可能性があります。

1-3-3.抗生物質の影響

抗生物質を飲むと腸内の細菌も影響を受けてしまいます。すると、腸内環境が悪化して軟便が出やすくなるのです。

1-3-4.病気

腸炎や過敏性腸症候群になると軟便が出やすくなります。また、食中毒になっても軟便が出ることもあるでしょう。

2.便秘と軟便の関係

この項では、便秘の後に軟便が出る理由をご紹介します。場合によっては軟便が原因で便秘になることもあるのです。

2-1.軟便が出て体内の水分が不足すると便秘になる

軟便になると、体内の水分が便と共に流れ出してしまいます。すると、体内では水分が不足し、便に回せる水分がなくなるのです。こうなると便が硬くなって出にくくなり、便秘になります。この場合は、便秘の後に軟便が出るのではなく、軟便が出たので便秘になってしまったケースです。

2-2.腸内環境の悪化

便秘になると腸内に悪玉菌が増えて腸内環境が悪化します。すると、前述したように腸は、増えすぎた悪玉菌を便と共に排泄して腸内環境をリセットしようとするのです。この際は強い便意がおこります。便秘が解消した直後は硬めの便が出て、すぐに軟便に変化したという場合は、腸が自力で腸内環境をリセットしようとしている可能性があるのです。

2-3.水分が多めの食事を取りすぎる

便秘を解消するには水分の摂取が効果的ですが、食事に水分が多すぎると軟便になりやすくなります。ダイエット中だからと食事をおかゆやスムージー・寒天入りスープなどに置き換えている人は、食事量が足りないうえに水分を多くとりすぎているため、便秘にもなりやすく軟便も出やすいのです。

2-4.腸の蠕動運動が乱れている

蠕動運動とは、腸が食べ物や便を押し出す運動のことです。蠕動運動によって、食べ物は小腸内を運ばれて大腸にたどり着いて便になります。大腸は、蠕動運動によって便を体外へ排泄するのです。しかし、腸の蠕動運動が乱れると便秘になったり「お腹が下る」といった状態になったりします。腸の蠕動運動は自律神経によってコントロールされいますが、この自律神経が乱れると蠕動運動も乱れやすくなり、便秘と軟便が交互に出ることもあるのです。

2-5.病気

過敏性腸症候群やクローン病などを発症すると、便秘と軟便が交互に起こることがあります。過敏性腸症候群の場合は、ストレスが原因のため、腸に潰瘍などは認められません。ですから、原因が分からず長いこと苦しむ方もいるのです。クローン病は、腹痛や下痢・腸に潰瘍ができるなどの症状も現れ、現在のところ、完治することが難しい難病に指定されています。

特に思い当たる原因もないのに、便秘と下痢を交互に繰り返すようになった場合は、一度消化器科や内科を受診してみてください。

2-6.便秘薬の乱用

便秘薬は便秘を即効で解消する有効な手段です。しかし、用法や用量を守らないで便秘薬を服用すると、便秘が解消する際、軟便になりやすくなります。また、便秘薬の効きやすさには個人差があり、強い薬ですと用量を守っても軟便になる方もいるのです。自分に合った便秘薬を探すことも大切になります。

3.便秘なのに軟便が出る症状を解消する方法

この項では、便秘の後に軟便が出る症状を改善する方法をご紹介します。ぜひ参考にしてください。

3-1.食事の量を増やす

ダイエットなどで食事の量を減らしたら、便秘の後に軟便が出るようになった場合は水分を控えて食事の量を増やしましょう。軟便が出るということは、食事の量が足りない証拠です。

3-2.油脂類の摂取を減らす

油脂類を取りすぎると、お腹がゆるくなることがあります。便秘を解消するためにはある程度の油分が必要ですが、油分の取りすぎは軟便の原因になるので注意しましょう。

3-3.腸内の善玉菌を増やす

ヨーグルトやぬか漬け・納豆など乳酸菌が多く含まれている発酵食品を食べると、腸内に善玉菌が増えます。この時、乳酸菌のエサとなるオリゴ糖を一緒に食べるとさらに効果的です。腸内環境の改善には時間がかかりますが、善玉菌を多く含む食品を食べ続けることにより、軟便が出にくくなり、便秘にもなりにくくなるでしょう。

3-4.不溶生食物繊維を取る

不溶性食物繊維とは、イモ類や野菜類に含まれている水に溶けない食物繊維のことです。食事の量を増やしにくいという方は、この不溶性食物繊維と水を一緒に取りましょう。体内で水分を吸って膨らみ、しっかりとした便を作ってくれます。ただし、不溶性食物繊維だけを食べ過ぎると硬い便ができてしまうので、水分の摂取を忘れずに行ってください。

3-5.適度な運動をし、ストレス解消を試みる

自律神経の乱れによる蠕動運動の低下は、ストレスが原因であることもあります。また、過敏性腸症候群の原因もストレスです。運動や趣味など好きなことをして、ストレスの解消を心がけましょう。ただし、過度な飲酒や暴食は消化器官にダメージを与えます。お酒を飲む場合は適量を守りましょう。また、運動をすると腹筋が鍛えられて蠕動運動が正常に戻りやすくなります。

3-6.毎日決まった時間にトイレに行く習慣をつける

毎日決まった時間にトイレに行く習慣をつけると、便秘になりにくくなります。そのためには、規則正しい生活習慣を送ることが大切です。朝はぎりぎりまで眠ってしまうという方は、1時間早く布団に入る習慣をつけましょう。

3-7.複方熊胆円を利用してみる

複方熊胆円(ふくほうゆうたんえん)は、熊の胆のうを原料とした漢方薬です。便秘解消効果の他、機能が低下した胃腸を回復させる効果まで期待できます。漢方薬ですから体への負担も少なく、幅広い年齢の方が利用できるので、高齢者にもおすすめです。便秘解消だけでなく、弱った胃腸も回復させたい方は、一度服用してみてください。

3-8.下痢止めの乱用をしない

軟便が続くと、トイレに行く回数も増えます。トイレに行けない時に便意が来たらどうしようと思う方もいるでしょう。便秘と軟便を交互に栗化している場合はなおさらです。ですから、下痢止めを使いたいと思う方もいるかもしれません。しかし、便秘と軟便を交互にくり返しているときに下痢止めを使えば、余計に症状が悪化することもあるのです。どうしてもという場合は、まず病院を受診し、医師の指導の元適切な服薬を行いましょう。

4.便秘の後に軟便が出る方のよくある質問

Q.硬水を飲むと軟便が出やすいような気がします。どうしてですか?
A.硬水とは、カルシウムイオンとマグネシウムイオンが多量に含まれた水のこと。マグネシウムは便秘薬としても利用されるものですから、多量に飲むと軟便になりやすくなります。

Q.軟便が続くと体にどんな悪影響があるのでしょうか?
A.軟便が続くということは、適切な消化吸収が行われていない証拠です。軟便と便秘をくり返すときは、腸の状態もよくありません。そうなると、体重減少や肌荒れなどの症状もでやすくなります。

Q.子どもでも便秘の後に軟便が出ることはあるのでしょうか?
A.あります。胃腸風邪をひくと軟便が出て体の水分が不足し、便秘になるケースが多いでしょう。また、思春期になるとストレスで便秘と軟便をくり返すこともあります。

Q.病院に行く目安はなんでしょうか?
A 生活習慣を整え、食生活も気を配っているのに2週間以上軟便が続く場合や、便秘と軟便をくり返すことが1か月続いた場合は病院を受診してください。

Q.軟便の基準がよく分かりません。
A かろうじて形をたもっているものの、べっちゃりとした柔らかい便が軟便です。完全に形を失ったものは下痢便と呼びます。

5.おわりに

いかがでしたか? 今回は便秘なのに軟便が出る原因やその解消方法をご紹介しました。便秘と軟便を交互にくり返していると、腸内環境もより悪化しやすくなります。できるだけ早く対処しましょう。病気が疑われる場合は、早いうちに病院を受診してください。女性の場合は恥ずかしいかもしれませんが、便の状態を知るのは健康状態を把握するうえで大切なことです。