腸の蠕動運動

腸の蠕動運動とはどんな動き?メカニズムや活発にする方法を徹底解説

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腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)とは、消化した食べ物を腸の中で移動させたり便を体外へ排出させたりする動きです。蠕動運動が活発ですと胃腸の調子もよく、便通もスムーズになります。蠕動運動が鈍ったり、動きが不規則になったりすると便秘や下痢の原因にもなるでしょう。

そこで、今回は蠕動運動のメカニズムや蠕動運動を活発にする方法をご紹介します。

  1. 腸の蠕動運動に関する基礎知識
  2. 腸の蠕動運動を活発にする方法
  3. 腸の蠕動運動に関するよくある質問

この記事を読めば、便秘が解消するヒントをつかめるかもしれません。便秘に悩んでいる方や頻繁にお腹が緩くなって困っているという方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。


1.腸の蠕動運動に関する基礎知識

はじめに、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)のメカニズムをはじめとする基礎知識をご紹介します。蠕動運動とはどのような体の働きなのでしょうか?

1-1.蠕動運動のメカニズム

私たちが食事をすると、食べ物は口から食道を通って胃に入ります。すると、胃は動きながら消化液を出して食べ物を消化するのです。これが、蠕動運動の始まりとなります。胃で消化された食べ物は、腸へと向かうのです。腸は人体の中で最も長い器官であり、食べ物はそこを通過しながら栄養を吸収され、やがて体内の老廃物とまじりあって便になります。この時、腸を動かして食べ物を小腸から大腸へ動かす動きが、蠕動運動です。
また、便が溜まっているとそれを排泄させようとして大腸や直腸が蠕動運動を起こします。食事の後しばらくすると便意が起きやすいのは、蠕動運動のおかげです。

1-2.蠕動運動と自律神経

蠕動運動は、自律神経によって調節されています。自律神経というのは眠気や興奮・消化活動など意志の力では制御できない体の動きを司っている神経です。自律神経には交感神経と副交感神経があり、腸の蠕動運動は副交感神経が活発になるとそれに合わせて活発になります。

1-3.腸の蠕動運動が鈍くなる時とは?

何らかの理由で自律神経の働きが乱れたり、腸を支える腹筋が減ったりすると、腸の蠕動運動は鈍くなります。また、食べる量が少なくなっても蠕動運動は鈍りがちになるでしょう。腸が動かなければ、腸の内容物がうまく動かなくなります。そうなると、便秘や消化不良を起こすのです。また、今まで鈍っていた蠕動運動が急に活発化すると、下痢になることもあります。

1-4.よい蠕動運動と悪い蠕動運動の違いとは?

腸が蠕動運動を起こすと、時折音が出ることがあります。「お腹が鳴る音」というのも、蠕動運動のせいです。お腹から音が鳴ると恥ずかしいという方もいますが、蠕動運動が正常に行われている証でもあります。また、正常な蠕動運動は痛みを伴いません。健康な便が出る時は、「出したい」という状態になっても腹痛が起きることはなないでしょう。
蠕動運動が正常に行われないと、腹痛が起こります。便秘がしばらく続いた後で激しいお腹の痛みと共に大量に便が出るという方もいるでしょう。これは、蠕動運動が乱れている証です。また、市販の便秘薬で無理やり腸を動かした場合も腹痛が起こりやすくなります。蠕動運動の乱れが激しくなると、過敏性大腸症候群と診断されることもあるでしょう。

1-5.鈍くなった蠕動運動を放置しておく危険性

腸の蠕動運動が鈍くなったまま放置しておくと、ひどい便秘になる恐れがあります。蠕動運動が弱まれば便を送り出しにくくなり、便秘になるでしょう。便秘になると腸内に便が長くとどまり、毒素を出して腸内環境を悪化させます。また、便は腸にとどまっているうちに水分が抜けて余計に排泄されにくくなるのです。こうなると、便秘はますます解消しにくくなり悪循環に陥ります。腸の蠕動運動を正常に戻すことも、便秘を解消するためには大切です。

2.腸の蠕動運動を活発にする方法

この項では、腸の蠕動運動を活発にする方法をご紹介します。実践できそうなものはぜひ参考にしてください。

2-1.規則正しい食生活を心がける

食事の時間が不規則ですと、腸の蠕動運動も規則正しく行われにくくなります。特に、仕事をしながら食事を短時間で流し込むように食べ続けていると、胃腸に負担もかかるでしょう。また、夕食を遅くに食べてすぐに寝るような生活を送っていると、睡眠中も胃腸が休まらず、蠕動運動が鈍くなりがちです。さらに、仕事をしながら食事を流し込むように食べても胃腸に大きな負担がかかります。食事をする際は少なくとも10分以上の時間をかけてよくかんで食べましょう。
また、夜は空腹で寝るように心がけてください。空腹で寝ると、朝食後に大きな蠕動運動が起こって便も出やすくなります。

2-2.食事は一定の量を食べる

ダイエットなどで食事量を極端に落とすと、蠕動運動も鈍くなります。ある程度の食べ物が胃腸に入っていないと、蠕動運動は起こりにくくなるのです。また、ゼリータイプの栄養補助食品などに頼っていてもよくありません。食欲がない場合は、ポタージュなどのスープの方がよいでしょう。太りたくないという場合は、野菜やこんにゃく・海藻・きのこ類を食べるのがおすすめです。カロリーも低いですし、食物繊維が腸の中で膨らみ、蠕動運動が起きやすくなるでしょう。食事の際は水分も忘れずに取ってください。

2-3.ストレスを溜めない

腸の蠕動運動を司る自律神経は、ストレスに敏感です。緊張すると下痢をしたり便秘になったりするのも、自律神経の乱れと深く関係しています。自律神経の乱れによって腸の蠕動運動の乱れがひどくなると、「過敏性大腸症候群」と診断されることもあるでしょう。腸の蠕動運動を活発にするためには、副交感神経を活発にする必要があります。副交感神経は安心してくつろいでいる時に活発になりやすいため、自分なりのリラックス方法を考えてみましょう。
また、食事の際はできるだけ落ちついて食べるのも効果的です。

2-4.適度な運動をする

腹筋が無くなると腸が全体的に垂れ下がり、蠕動運動が鈍くなります。ウォーキングやジョギングでも腹筋は鍛えられますので、適度な運動を心がけましょう。階段を積極的に上り下りしてみるのも効果的です。長時間の運動ができない場合は、腰をひねる運動を行ってみてください。腸を外側から刺激して、蠕動運動が活発になることがあります。

2-5.マッサージをする

蠕動運動が弱く、便が出そうで出ない場合はおへその下に手のひらをあてて、のの字を描くようにお腹全体をマッサージしましょう。その刺激で蠕動運動が活発になることもあります。

3.腸の蠕動運動に関するよくある質問

Q.腸の蠕動運動が鈍い場合は、病院を受診した方がよいのでしょうか?
A.腸に腫瘍ができていたり炎症を起こしていたりすると、蠕動運動が鈍くなる場合があります。特に生活習慣を変えていないのにいきなり便秘になって治る気配がない場合や、血便が出る場合は至急消化器科を受診しましょう。

Q.冷たいものを食べると蠕動運動が活発になるのでお腹を壊すのですか?
A.冷たいものを食べるとお腹を壊しやすくなりますが、それと蠕動運動の活発化とは関係ありません。冷たいものを食べ続けていると、むしろ蠕動運動は鈍りがちになります。

Q.水分だけでも蠕動運動は起こるのでしょうか?
A.胃腸に食べ物がない場合は、水分を取っても激しい蠕動運動が起こります。これを利用して、朝に水分を多めに取るとスムーズに便通が起きやすくなるでしょう。

Q.腸の蠕動運動を活発にする薬はありますか?
A.市販の便秘薬の多くに腸の蠕動運動を活発にする成分が入っていますが、使い過ぎれば腹痛の原因となるでしょう。市販の便秘薬を使う場合は、用法と用量を必ず守ってください。

Q.ストレスを解消する方法がよく分かりません
A.落ちついて穏やかな気持ちになれる方法を探してみましょう。音楽を聞いたり散歩をしてみたりするのもおすすめです。

4.おわりに

いかがでしたか? 今回は腸の蠕動運動についていろいろとご紹介しました。蠕動運動が正常に行われていれば、胃腸も健康です。蠕動運動は健康のバロメーターでもあるので、ことあるごとに気にかけましょう。便秘と下痢が交互に続く場合や、ひどい便秘が続き、薬剤を使わないと解消しないという場合は一度消化器科や内科を受診してください。思わぬ病気が隠れている可能性もあります。