お酒を飲むと関節が痛くなる?

お酒を飲むと関節が痛くなる? アルコールによる影響と予防のポイント

監修: 光伸メディカルクリニック院長 中村 光伸  免責事項について

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お酒を飲んだ後に関節が痛くなることに心当たりはありませんか? アルコールを摂取することを原因とした関節痛には理由があります。お酒を飲むと数時間後に関節が痛むという方のために、アルコールと関節痛の原因と予防方法について詳しくご紹介しましょう。

  1. お酒を飲むと関節が痛くなる?
  2. 痛風とアルコール
  3. 関節痛の原因物質を排出するには?
  4. まとめ

1.お酒を飲むと関節が痛くなる?

1-1.お酒と関節痛の関係は?

お酒を飲むと関節が痛くなるという経験があっても、実際にお酒にと関節痛の関係についてあまりよく分からないという方がほとんどでしょう。そこで、お酒と関節痛の関係について詳しくご紹介します。

アルコールの分解と体内の水分バランス

人間の体には多くの水分を含んでおり、体内の水分量の変化によって関節痛などの症状があらわれます。体内の水分量とお酒の関係は非常に強く、お酒の成分であるアルコールを分解する過程で大量の水分が消費してしまうことが原因の一つです。飲酒によって体内の水分バランスが変化することは関節痛の原因になることを覚えておきましょう。

1-2.水分バランスと体の不調

飲酒によって体内の水分バランスが崩れることは、関節痛以外にも体の不調となってあらわれます。

片頭痛

水分バランスの変化によって片頭痛を引き起こすことがあるのです。お酒をによる片頭痛は“アセトアルデヒド”による二日酔いと、水分バランスの乱れという二つの原因があります。

むくみ

飲酒によって体内の水分バランスが変化することによって“むくみ”などの症状があらわれることがあります。むくみの症状は人によって“下半身むくみ”“顔むくみ”など部位が異なるのが特徴です。お酒を飲んだ後に、関節痛に加えて“片頭痛”や“みくみ”などの症状があらわれた場合には、水体内の分バランスが乱れている証拠といえるでしょう。

1-3.飲酒後には水分バランスに注意しよう!

お酒を飲んだ後に関節痛、片頭痛、むくみなどの症状があらわれた場合には水分バランスの変化が原因の可能性があります。飲酒後には、水分バランスに気を使い、アルコールの分解によって失った水分を補給するようにしましょう。

2.痛風とアルコール

2-1.お酒を飲むと痛風になる?

お酒を飲むことによる関節痛のもう一つの原因は“痛風”です。痛風は食物に含有している“プリン体”が主な原因になります。関節痛の原因となるプリン体とはどのようなものなのでしょうか?

プリン体とは?

プリン体は主に食品に含有する“うまみ成分”です。通常の範囲で摂取したプリン体であれば、尿酸に分解して体外に排出します。プリン体を過剰に摂取して許容量を超えてしまうことはが痛風の原因です。穀物、豆類、野菜、肉類、魚介類など、ほとんどの食品がプリン体を含んでいます。プリン体を含む食品の中でも、肉魚介類に含まれるプリン体は痛風のリスクを高めるので注意しましょう。

また、肉や魚介類とは対照的に“野菜などの植物に含まれるプリン体は痛風のリスクを高めない”の穀物や豆類のプリン体にかんしてはあまり気にする必要はありません。

なぜ、お酒が痛風の原因になる?

穀物が原料のアルコール飲料は、プリン体に関してはあまり気にする必要はありません。ビールや日本酒などが痛風に影響を及ぼす原因は“アルコールの作用”にあるのです。アルコールには“尿酸値を上げる”という作用があります。尿酸値が上がることは、痛風の可能性を高めることにつながるのです。アルコールを日常的に摂取することは尿酸値を高め痛風のリスクを高めます。飲酒が日常習慣になっているという場合には痛風に注意が必要です。

2-2.痛風とは?

プリン体の過剰摂取によって関節痛の症状があらわれるのが痛風です。痛風はプリン体そのものが原因ではなく、プリン体を体内で分解した際に発生する尿酸が直接的な原因になります。プリン体を含む食品が非常に多いなかでお酒に注目が集まる理由は、アルコールが尿酸値を上げる作用を持っていることにあるのです。普段の食事で摂取したプリン体に加えて、飲酒によって尿酸が増えることが痛風の危険性を高めます。毎日の飲酒習慣があるという場合には、尿酸値と痛風に注意が必要です。

尿酸の結晶が関節痛の原因

痛風は尿酸が原因でおこる関節痛です。尿酸による関節痛の仕組みについて簡単にご紹介しましょう。飲酒や食事などによって血液中の尿酸値が高まることで、尿酸が結晶へと変化します。痛風の関節痛は、関節のなかで尿酸結晶がでてしまうことでおこる痛みなのです。

痛風の特徴は強い痛み

痛風の症状である関節の痛みは“我慢できないほどの痛み”という特徴があります。飲酒翌日などに我慢できないような痛みがあった場合には、痛風の可能性を疑うようにしましょう。

3.関節痛の原因物質を排出するには?

3-1.関節痛の原因物質とは?

お酒を飲むことでおきる関節痛の原因は、尿酸やアセトアルデヒドなどの原因物質が関節内外にたまってしまうことが原因です。原因物質を排出して体内の水分バランスを整えることが、効果的な関節痛の対処法になります。体内にある悪性物質を排出するためには“適度な運動”“摂生した食事”が大切です。運動や食事の改善でできない場合には、漢方やサプリメントなどの補助を受けるのも重要な対策ということを覚えておきましょう。

3-2.関節痛に効果のある漢方サプリメントは?

痛風に効果的な生薬についてご紹介しましょう。

熊胆(ゆうたん)

熊の“胆のう”や“胆汁”が原料の生薬。胆石を溶解する成分を含んだ消化器系全般に作用する生薬です。

利尿作用のある生薬

マオウ、チョレイ、ブクリョウなど利用作用のある生薬は、痛風の原因である尿酸の排出を促します。利用作用のある生薬を服用した後には、水分補給をするように心がけましょう。

炎症に効果のある生薬

痛風は関節に炎症の症状があらわれます。炎症の効果のある生薬は“オウゴン”“カンゾウ”などです。生薬は複数の効果のものを処方した漢方薬として服用します。漢方薬の使用は漢方医に相談して服用を開始するようにしましょう。

まとめ

お酒を飲んだ後に関節が痛くなるというのには理由と原因があります。飲酒後の関節痛の原因と対処法についてまとめてみましょう。

関節痛の原因を見極める

  • アルコール代謝産物のアセトアルデヒドによる刺激
  • 水分バランス乱れによる関節の痛み
  • 痛風による関節の痛み

対処方法

アルコールの過剰摂取をさけましょう。自分の飲める量を越えないようにしてください。また水分補給とバランスの良い食事を一緒に取ることを心がけてください。

光伸メディカルクリニック院長中村 光伸

監修者

中村 光伸
光伸メディカルクリニック(東京 新宿)院長
医学博士
日本整形外科学会専門医
日本整形外科認定スポーツ医
日本整形外科認定リウマチ医
日本体育協会公認スポーツドクター
日本抗加齢学会認定専門医
日本胎盤臨床医学会認定専門医
日本美容皮膚科学会
日本レーザー治療学会

東京生まれ。北里大学医学部卒業、北里大学整形外科入局。
学位習得後、フンボルト大学外傷再建外科学(ドイツ)・チャンガン大学形成外科美容外科(台湾)へ留学。 Jリーグヴァンフォーレ甲府チームドクター、山梨学院大学陸上競技部(駅伝)チームドクターを歴任。 北里大学整形外科専任講師、北里大学救命救急整形外科部長、松倉クリニック&メディカルスパ等を経て、2011年12月、自身の理想とする医療を実現するため「光伸メディカルクリニック」を開業。 “リバースエイジング・健康寿命を延ばす”を命題に“見た目”の大切さと“動き目”の大切さを唱え、「整形外科」「美容外科」「美容皮膚科」「リハビリテーション科」を一つの科として診療している。

著書
「3か月で10歳若返る わたしはリバースエイジングドクター」(H304月1日発刊予定) メディア掲載歴
『Domani』2018年3月号、『VoCE』2017年11月号、『厳選 クリニックガイド』、『VOGUE』2017年9月号、『VoCE』2017年4月号、『VoCE』2017年3月号、『ViVi』2016年8月号、『VoCE』2016年6月号、『InRed』2016年6月号、『VOGUE』2016年1月号、『DRESS』2016年2月号、『MAQUIA』2016年2月号、『VoCE』2015年2月号、『VOGUE』2015年1月号、『MyAge』2015年秋冬号、他多数