ランナー膝とはどのような病気? 原因や治療法・症状を解説

監修: 光伸メディカルクリニック院長 中村 光伸  免責事項について

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ランナー膝とは、腸脛靱帯炎(ちょうけいじんたいえん)をはじめとする、スポーツをしている際に発生する膝関節周辺の障害の総称です。マラソンだけでなく、登山やウォーキング・サイクリングを行っている人でも、発症することがあります。ランナー膝を一度発症すると、なかなか完治することが難しく、痛みが長期間続くこともあるでしょう。そうなると、スポーツを楽しむことも難しくなります。

そこで今回は、ランナー膝の症状や原因・治療法や予防方法を解説しましょう。

  1. ランナー膝の基礎知識
  2. ランナー膝の治療方法
  3. ランナー膝を予防する方法
  4. 膝の痛みを予防するサプリメントを利用してみよう
  5. ランナー膝に関するよくある質問
  6. おわりに

この記事を読めば、ランナー膝を予防しながらスポーツを楽しむ方法もよく分かります。興味がある人は、ぜひ読んでみてください。


1.ランナー膝の基礎知識

はじめに、ランナー膝の中でも患者数が多い腸脛靱帯炎(ちょうけいじんたいえん)の原因や症状を解説します。どのような症状が現れるのでしょうか?

1-1.ランナー膝とはどのようなもの?

ランナー膝の代表格である腸脛靱帯炎(ちょうけいじんたいえん)は、膝の外側にある腸脛靱帯(ちょうけいじんたい)という部位が、膝の外側にある骨の突起によってこすれて摩耗し、炎症を起こす病気です。なお、靭帯とは、骨と骨をつなぐコラーゲン線維のことを指します。靭帯には骨同士をつないでスムーズに動かす役割のほか、関節の動きを制御する役割も担っているため、靭帯を痛めると、関節を動かすたびに痛みが出るようになります。

1-2.ランナー膝の症状

腸脛靱帯炎を発症すると、大腿骨遠位周辺(膝の外側)に疼痛や圧痛(圧迫すると痛みを感じること)が起こります。腸脛靱帯は膝の外側、骨がポコッと飛び出している部分あたりにある靭帯です。この辺りを触っていると靭帯が固く緊張している場合や、膝を90度に曲げ、膝の外側を抑えながらゆっくりと伸ばしていくと痛みを感じる場合は、ランナー膝の可能性があります。

ランナー膝は、初期症状では膝を動かしている時に痛みを感じ、休むと痛みが消失します。ジョギングだけでなく、ウォーキング・サイクリング・水泳など、膝を屈伸する動きが激しいスポーツをしていると痛みが現れる場合、ランナー膝が疑われます。また、症状が進むと膝を動かしただけで痛みを感じ、消失までの時間もかかるようになります。

1-3.ランナー膝を発症する原因

ランナー膝は、以下のようなことが原因で発症します。

  • 体に負荷をかけすぎた(走り過ぎなど)
  • ウォームアップ不足(準備運動を十分にしなかった)
  • 休養不足
  • 靴底の薄いシューズで、固い路面を走り続けた
  • 靴が固すぎる
  • 偏平足

つまり、準備運動が不十分なままランニングをしていたり、靴が体にあっていなかったりすると、発症し易くなります。また、過度なトレーニングも発症の原因となります。特に、「若い頃運動をしていて体力に自信があった人が、ブランクを経て、中年になって再び運動を開始した」という場合は、注意が必要です。体の衰えに気が付きにくく、無理な運動をしがちになり、ランナー膝を発症しやすくなります。

ランナー膝は、腸脛靱帯が、膝の外側にある骨の突起によってこすれて摩耗し、炎症を起こす病気のことなんですね。
準備運動が不十分なままランニングをしたり、靴が体にあっていなかったりすると、発症し易くなるので要注意です。また、過度なトレーニングも発症の原因となります。

2.ランナー膝の治療方法

ランナー膝(腸脛靱帯炎)は膝靭帯の炎症ですから、放っておけばどんどん悪化していきます。炎症がひどくなれば、歩いたり走ったりするたびに痛みが起こり、日常生活に支障が出ることもあります。ランニングをはじめとする運動後に膝外側に痛みを毎回感じる場合は、できるだけ早く整形外科を受診してください。ランナー膝の治療は、

  • 運動の休止
  • 消炎剤の投与
  • 超音波治療
  • 患部をテーピング等で固定する

以上のようなことを行います。手術などをすることは、ほとんどありません。消炎剤を投与すれば痛みは出なくなりますが、だからといって運動を再開すれば、炎症が再発します。医師から許可を得るまでは激しい運動はせず、炎症が治まったら、筋肉を鍛えるストレッチなどを行い、再発を予防しましょう。

運動後に膝外側に痛みを毎回感じる場合は、早く整形外科を受診したほうがいいんですね。
運動の休止、消炎剤の投与、超音波治療、患部をテーピング等で固定する、といった治療が行われるでしょう。

3.ランナー膝を予防する方法

この項では、ランナー膝を予防する方法を解説します。ぜひ、参考にしてください。

3-1.運動する前に行うこと

ジョギングやウォーキングなどスポーツを始める場合は、シューズ選びが大切です。特に、アスファルトの上を走る場合は、ある程度衝撃を吸収してくれるランニングシューズでないと、ランナー膝を発症しやすいでしょう。単なる運動靴ならば、ホームセンターなどにも販売されていますが、毎日ジョギングやウォーキングをしたいという場合は、スポーツ用品店で店員にアドバイスしてもらいながら自分の足にあったシューズを選びましょう。

3-2.ストレッチを入念に行う

ストレッチは、筋肉をほぐし、体を温めてくれます。運動前に行うことで筋肉の柔軟性を高め、事故を防ぎます。膝の屈伸運動や、膝を曲げて腰を落とし、片方の足を真横へ伸ばす運動など、いわゆる「準備運動」は大切です。運動をする前は、必ずストレッチを10分ほど行い、体をほぐしましょう。特に冬は、筋肉が固くなっているのでストレッチをせずに運動するとケガをしやすいです。また、運動後もストレッチを行えば、筋肉疲労が早く回復します。

3-3.無理をしない

筋肉や靭帯を使い過ぎれば、必ず支障が出てきます。ランニングやウォーキングを長時間することが日課になってしまった、という場合は、一度運動時間を見直してみましょう。体には休息が必要です。また、痛みを感じたら必ず休息し、無理をしてはいけません。痛みを感じながら運動していれば、炎症などがますます悪化してしまいます。

正しいシューズ選びや、入念なストレッチは予防に効果があるんですね。
また、筋肉や靭帯を使い過ぎれば、必ず支障が出てきますから、痛みを感じたら必ず休息し、無理をしないようにしてください。

4.膝の痛みを予防するサプリメントを利用してみよう

4-1.膝の痛みの予防・緩和の効果が期待できるサプリメントとは?

膝の痛みを予防、もしくは緩和するためにサプリメントは、多くのメーカーから販売されています。そのほとんどが、グルコサミンやコラーゲンを主成分としているものです。グルコサミンやコラーゲンは軟骨成分や靭帯の材料となります。これらを摂取すれば、軟骨の生成や靭帯の修復を助ける効果がある、と思えるでしょう。しかし、グルコサミンやコラーゲンを経口から摂取しても、アミノ酸や糖分に分解されてしまい、ほとんど効果は期待できません。コラーゲンやグルコサミンを含む食物を食べても同様の効果をえられるでしょう。

4-2.楽らく歩の特徴

膝をはじめとする関節の痛みを緩和したり予防したりする効果が本当に期待できる物質は、非変性Ⅱ型コラーゲンという物質です。コラーゲンは経口で摂取しても体内でアミノ酸に分解されると、前項で説明しました。しかし、鶏の胸部軟骨から化学処理や熱処理を行わずに取り出した非変性Ⅱ型コラーゲンは、経口で摂取しても体内でアミノ酸に変化しにくいのです。
楽らく歩は、非変性Ⅱ型コラーゲンと同じ構造である食品素材のUC-Ⅱや、関節の痛みを和らげる成分である西洋シロヤナギやプロテオグリカンなどを、バランス良く配合したサプリメントになります。膝の痛みを予防するのはもちろんのこと、靭帯の修復にも一定の効果が期待できるでしょう。

関節の痛みを緩和したり予防したりする効果が期待できるサプリメントがあるんですね。
非変性Ⅱ型コラーゲンは、グルコサミンやコラーゲンと違い、経口で摂取しても体内でアミノ酸に変化しにくいため、本当の効果が期待できるでしょう。

5.ランナー膝に関するよくある質問

Q.ランナー膝は、年齢に関係なく起こりますか?
A.はい。10代でも激しいスポーツを長期間行っていれば、発症するでしょう。

Q.ランナー膝は、体重が重い人の方がなりやすいですか?
A.はい。体重が重ければそれだけ膝に負荷がかかりやすく、故障も多くなるでしょう。

Q.サプリメントは病院で処方された薬と一緒に飲んでも大丈夫ですか?
A.サプリメントや薬の成分によっては、一緒に飲むことができません。医師に相談し、許可が出たら一緒に服用しても大丈夫です。

Q.ランナー膝は、完治しますか?
A.はい。無理をせずに医師の指示を聞いていれば治るでしょう。しかし、再発する可能性もあります。

Q.ランナー膝は、手術などする必要はないのですか?
A.はい。消炎剤を使用し、炎症を抑える治療を行います。

ランナー膝について知りたかった様々なことがわかったのでスッキリしました。
ぜひランナー膝の解消や再発防止に役立ててくださいね。

6.おわりに

いかがでしたか? 今回はランナー膝の症状や治療方法・予防法などを解説しました。ランナー膝は歩けなくなることはありませんが、発症すると長引きやすい膝関節の故障です。発症したら、まず体を休めて炎症が治まるまで無理をしないようにしてください。なお、予防方法は再発予防の効果も期待できます。

光伸メディカルクリニック院長中村 光伸

監修者

中村 光伸
光伸メディカルクリニック(東京 新宿)院長
医学博士
日本整形外科学会専門医
日本整形外科認定スポーツ医
日本整形外科認定リウマチ医
日本体育協会公認スポーツドクター
日本抗加齢学会認定専門医
日本胎盤臨床医学会認定専門医
日本美容皮膚科学会
日本レーザー治療学会

東京生まれ。北里大学医学部卒業、北里大学整形外科入局。
学位習得後、フンボルト大学外傷再建外科学(ドイツ)・チャンガン大学形成外科美容外科(台湾)へ留学。 Jリーグヴァンフォーレ甲府チームドクター、山梨学院大学陸上競技部(駅伝)チームドクターを歴任。 北里大学整形外科専任講師、北里大学救命救急整形外科部長、松倉クリニック&メディカルスパ等を経て、2011年12月、自身の理想とする医療を実現するため「光伸メディカルクリニック」を開業。 “リバースエイジング・健康寿命を延ばす”を命題に“見た目”の大切さと“動き目”の大切さを唱え、「整形外科」「美容外科」「美容皮膚科」「リハビリテーション科」を一つの科として診療している。

著書
「3か月で10歳若返る わたしはリバースエイジングドクター」(H304月1日発刊予定) メディア掲載歴
『Domani』2018年3月号、『VoCE』2017年11月号、『厳選 クリニックガイド』、『VOGUE』2017年9月号、『VoCE』2017年4月号、『VoCE』2017年3月号、『ViVi』2016年8月号、『VoCE』2016年6月号、『InRed』2016年6月号、『VOGUE』2016年1月号、『DRESS』2016年2月号、『MAQUIA』2016年2月号、『VoCE』2015年2月号、『VOGUE』2015年1月号、『MyAge』2015年秋冬号、他多数