
便秘を解消する腸マッサージのやり方は? 効果的な方法を紹介!
2015/01/29
2017/04/11
監修: 快適ヘルシーライフ編集部

便秘が続くとお腹が張って苦しいですし、肌荒れなどを引き起こし美容にも良くありません。しかし、便秘薬を常用したくないと思っている方も多いでしょう。
そこで今回は、便秘解消に効果的な腸マッサージのやり方をご紹介します。腸と便便秘は密接な関係にあります。腸の動きを活発にすれば便秘も解消しやすいですよ。便秘に悩んでいるという方や、できるだけ便秘薬に頼らない便秘解消法を探しているという方はぜひ読んでみてくださいね。
1.便秘と腸の関係とは?
この項では、便秘と腸の関係をご紹介していきます。腸が不調になると便秘にもなりやすいです。逆に、腸の調子を整えてあげると便秘にもなりにくいですよ。
1-2.腸はストレスに弱い?
腸は人間の内臓の中で最も長い器官です。大きく分けると小腸、大腸、結腸の3部位となり、胃で溶かされた食べ物が小腸で水分と栄養分を吸収され、大腸、結腸を通り肛門から便として排出されるのです。
また、腸は自分で動くことにより、食べ物を先へ先へと送っています。ですから、何らかの原因で腸が動かなくなると内容物がそこでストップして便秘になってしまうのです。
さらに、腸は大変デリケートな器官です。「緊張するとおなかが痛くなる」という人は多いでしょう。精神的な影響を受けやすい上に環境や食事が変わっても動かなくなることがあるのです。ですから、腸内環境を整えてあげることが大切です。
1-3.筋肉がなければ腸もたれる
腸はおなかの中にとぐろを巻くような形で収まっています。この腸を支えているのが腹筋です。運動不足になると腹筋が弱まり、腹筋に支えられていた腸は下に垂れ下がってしまいます。そうなると腸はうまく動くことができません。これが運動不足になると便秘になりやすい理由です。
1-4.病気が原因ということも
腸にポリープなどの腫瘍ができると、腸はその分だけ狭くなります。そうなると内容物も通りにくくなり、便秘になりがちになるでしょう。病気が原因の便秘か、生活習慣が原因の便秘かは判断がつきにくいのですが、
- 便秘とは無縁だったのに、急に便秘になった
- 便が細い
- 便に血が混じる
などの症状がある場合は、腸の病気が疑われます。病院を受診して腸内の検査を受けましょう。
2.腸マッサージとは?
それでは、腸マッサージとはいったいどのようなものなのでしょうか? この項では、腸マッサージの効果ややり方をご紹介します。いくつか種類がありますので、試してみて自分に合ったものを選ぶとよいでしょう。
2-1.腸マッサージとは?
腸マッサージとは、別名「腸もみ」ともいい、その名の通り腸を体の外側からもみほぐすようにマッサージをすることで、腸の動きを活発にする方法です。おなかが痛くなったり、腸の調子が悪いなと思ったときは、円を描くようにお腹をマッサージする人もいるでしょう。
つまり、外部からの刺激でも腸は影響を受けるのです。腸マッサージとは特に便秘に効果的な動きを取り入れたマッサージのことです。週に2~3回行うことで、腸の動きが徐々に改善され、便秘が解消していきます。
2-2.腸マッサージのやり方とは?
腸マッサージにはいろいろな種類がありますが、今回はその中でも簡単にできるものを紹介します。
- 両手の指を開いてウエストにおき、腸をもみほぐすように上下に動かす。少し強めに10回ほど動かすのがコツ。
- 両手を揃えておなか全体を時計回りに3週ほ度ゆっくりと動かしていく。これも少し強めに行う。
- おへそから3センチ左横の小腸の位置を手で押さえ、Uの字を書くように動かしていく。
- その後、おへその右下からおへその真上まで逆Uの字を描くように手を動かし、再び左横にとめる。
いかがでしたでしょうか? いずれもやや強めにやるのがコツです。早ければマッサージをしているうちから腸が動き出すのを実感できるかもしれません。また、腸マッサージを終えた後、常温~白湯程度に温めた水をゆっくり飲むとさらに効果的です。
2-3.腸マッサージを行う際の注意点
腸マッサージはいつおこなっても構いませんが、食事のすぐ後に行うのはやめましょう。消化吸収のために腸が動いているので、気分が悪くなりやすいです。女性は生理中のときにお腹を強くマッサージしすぎるとやはり気分が悪くなります。十分に気を付けて行ってください。
また、おなかをはだけてマッサージをする人がいますが、寒い季節にお腹を出しておくとかえって内臓が冷えてしまいます。ヒートテックなど薄手の服の上から腸をマッサージしても十分効果がありますよ。
3.他の便秘解消法と一緒に行おう
腸マッサージは、他の便秘解消法と一緒に行うとより効果的です。この項では、おすすめの便秘解消法をいくつかご紹介します。
3-1.適度な脂分を取る
ダイエットをしている人が便秘になりやすいのは、脂分が不足しがちだからです。確かに脂分はカロリーが高いですが、便の滑りをよくし、体外へ排出しやすくする効果もあるのです。
また、脂分は髪や肌を保湿する効果もあるため、便秘になるほど脂分が不足すると肌や髪もぱさぱさになりがちです。たとえダイエット中でも適度な脂分を取るように心がけましょう。
3-2.水分を多めにとる
体内の水分が不足しても便秘になりやすいです。しかし、水分といってもコーヒーや紅茶、緑茶には利尿作用がありますから、水分補給には不向きなのです。やはり一番良いのは水。それもあまり冷たくないものがよいでしょう。特に起きぬけに50度くらいの暖かさの白湯を飲むと腸が動きやすいといわれています。
3-3.適度な運動を心がける
腹筋が弱まっていると、いくらマッサージをしても限度があります。マッサージの効果をより高めるためには、ぜひ腹筋を鍛えましょう。腹筋運動というと、仰向けに寝て膝をたて、状態を起こすやり方をイメージする人が多いですが、単にウエストをねじるだけでも効果があるのです。また、どんな運動をしたらよいのか分からないという場合は、ラジオ体操やテレビ体操をしてみましょう。短時間でそれなりの効果があります。また、外出時にはできるだけ歩いたり、階段を上り下りしたりすれば筋力がアップしやすいでしょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか? 今回は便秘解消に効果的な腸マッサージのやり方や、一緒に行うと効果的な便秘解消の方法をご紹介しました。
まとめると
- 腸マッサージを行えば、外側から腸の動きを活発にすることができる
- 週に2~3回やると効果的
- 一緒に運動をしたり水分を多めに摂るようにするとなおよい
ということです。腸マッサージは効果が出るまでに時間がかかります。1~2回やって効果がないから、と諦めないことが肝心です。
また、腸マッサージをすると腹筋が引き締まってきれいなウエストラインができるとも言われています。つまり、ダイエットと一緒に行っても効果的なのですね。夜寝る前や、朝起きた後など、時間を決めて行いましょう。さらに、生活習慣を見直してみると便秘解消に効果的です。夜更かしや食生活の乱れは便秘の原因になりやすいでしょう。
仕事などで忙しく、どうしても夜寝るのが遅くなったり、きちんとした食生活ができないという場合は、ヨーグルトやバナナなど食物繊維豊富なものを食べたり、休日は野菜を多めに食べるなど、腸の動きを活発にするように心がけましょう。