便秘になりやすい食事

便秘を解消する食べ物とは?原因別の食事法からコンビニでの選び方まで徹底解説

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「お腹が張って苦しい…」「何日もスッキリしない」「薬には頼りたくない」

日本人の多くが悩んでいると言われる便秘。その原因の多くは、日々の食生活に隠されています。特に、コンビニ食や外食が増え、食生活が乱れがちな現代人にとって、食事の見直しは便秘解消の第一歩です。

この記事では、管理栄養士監修のもと、便秘解消に効果的な食事法を科学的根拠に基づいて徹底解説。あなたの便秘タイプに合った食べ物から、コンビニで手軽に買えるおすすめ商品、今日からできる食事の工夫まで、具体的で実践的な情報をお届けします。

長年のつらい便秘から解放され、内側からスッキリした毎日を取り戻すために、まずはこの記事を読んであなたの食生活を見直してみませんか?

  1. あなたの便秘はどのタイプ?原因と対策
  2. 便秘解消を助ける5つの栄養素と食べ物
  3. 【シーン別】今日から始める便秘解消ごはん
  4. 要注意!便秘を悪化させるNGな食生活
  5. 食事で改善しないときの次のステップ
  6. まとめ:食事改善で快適な毎日を

1. あなたの便秘はどのタイプ?原因と対策

ひとくちに「便秘」と言っても、実は原因によっていくつかのタイプに分けられます。やみくもに対策するのではなく、自分のタイプを知ることが解消への近道です。

  • 弛緩性(しかんせい)便秘:腸の動きが弱っているタイプ。日本人に最も多く、運動不足や食物繊維不足が主な原因。
  • 痙攣性(けいれんせい)便秘:ストレスなどで腸が過敏になっているタイプ。ウサギのフンのようなコロコロ便が特徴。
  • 直腸性(ちょくちょうせい)便秘:便が直腸まで来ているのに便意を我慢することで起こるタイプ。

この記事では、特に多くの方が悩んでいる「弛緩性便秘」を中心に、すべてのタイプに共通する食事の基本を解説していきます。

2. 便秘解消を助ける5つの栄養素と食べ物

腸内環境を整え、スッキリをサポートする栄養素は一つではありません。以下の5つをバランス良く摂ることが大切です。

2-1. 水溶性食物繊維

水に溶けてゲル状になり、便を柔らかくして排出しやすくします。また、善玉菌のエサとなり、腸内環境を整える働きもあります。

多く含む食べ物:海藻類(わかめ、昆布)、こんにゃく、果物(りんご、バナナ)、大麦(もち麦)、オーツ麦など

2-2. 不溶性食物繊維

水に溶けにくく、水分を吸収して膨らむことで便のカサを増やし、腸を刺激して排便を促します。ただし、痙攣性便秘の方が摂りすぎると、かえってお腹が張ることがあるため注意が必要です。

多く含む食べ物:豆類、きのこ類、ごぼう、玄米、さつまいも、ナッツ類など

ポイント
大切なのは「水溶性1:不溶性2」のバランス。どちらかに偏らず、両方を意識して摂りましょう。

2-3. 発酵食品(プロバイオティクス)

腸内に良い働きをする生きた微生物(善玉菌)を直接取り入れる食事法です。腸内フローラのバランスを整え、お通じを改善します。

多く含む食べ物:ヨーグルト、納豆、キムチ、味噌、チーズ、ぬか漬けなど

2-4. オリゴ糖(プレバイオティクス)

体内で消化・吸収されずに大腸まで届き、善玉菌のエサとなってその働きを活性化させます。

多く含む食べ物:玉ねぎ、ごぼう、アスパラガス、バナナ、大豆製品など

2-5. 良質な油

ダイエットなどで油を極端に避けると、便の滑りが悪くなり便秘の原因になります。油は腸の潤滑油として、適度に摂ることが大切です。特に、オメガ3脂肪酸などを含む良質な油がおすすめです。

おすすめの油:オリーブオイル、えごま油、アマニ油、青魚に含まれる油(EPA・DHA)など

3. 【シーン別】今日から始める便秘解消ごはん

理論は分かっても、忙しい毎日で実践するのは難しいもの。ここでは、具体的なシーンごとにおすすめの選び方をご紹介します。

3-1. コンビニで選ぶ腸活メニュー

コンビニ食が中心でも、選び方次第で腸活は可能です。

  • もち麦おにぎり:手軽に水溶性・不溶性の両方の食物繊維が摂れます。
  • めかぶやもずくのパック:低カロリーで水溶性食物繊維が豊富。お弁当にプラス一品。
  • ヨーグルト(特にビフィズス菌入り):デザートやおやつに。高タンパクのものを選べば満足感もアップ。

3-2. 外食でのメニュー選びのコツ

ラーメンや丼もの単品で済ませていませんか?外食では「定食」スタイルを選ぶのが基本です。

  • 主食:白米より玄米や雑穀米を選ぶ。
  • 主菜:肉料理より魚料理(特に青魚)がおすすめ。
  • 副菜:野菜の小鉢や具だくさんの味噌汁、サラダを追加する。

3-3. おやつにおすすめの食べ物

おやつの時間を腸活タイムに変えましょう。スナック菓子やチョコレートの代わりに、以下のようなものを選んでみてください。

  • 果物:バナナ、キウイ、りんごなど
  • ナッツ類:食物繊維や良質な油が豊富。ただしカロリーは高めなので食べ過ぎに注意。
  • 高カカオチョコレート:カカオポリフェノールも腸内環境に良いとされています。

4. 要注意!便秘を悪化させるNGな食生活

良かれと思ってやっていることが、実は逆効果になっているかもしれません。

4-1. 食物繊維のバランスの偏り

「便秘には食物繊維!」と、サラダや野菜ばかり大量に食べていませんか?不溶性食物繊維に偏りすぎると、便が硬くなりすぎて逆効果になることがあります。海藻や果物など、水溶性食物繊維もバランス良く摂ることが重要です。

4-2. 過度なダイエットによる油不足

ノンオイルドレッシングを選んだり、炒め物を避けたりと、過度に油をカットすると便の滑りが悪くなります。前述の通り、適度な良質の油は便秘解消の味方です。

4-3. カフェイン飲料による水分不足

コーヒーや緑茶、エナジードリンクに含まれるカフェインには利尿作用があり、体内の水分を排出してしまいます。水分補給のつもりでこれらをたくさん飲むと、かえって水分不足になり便が硬くなる原因に。水分補給の基本は「水」または「麦茶」などのノンカフェイン飲料にしましょう。

5. 食事で改善しないときの次のステップ

「色々試したけれど、なかなか改善しない…」
「毎日バランスの良い食事を続けるのは難しい…」

そんな時は、食事の補助としてサプリメントや健康食品を上手に活用するのも一つの方法です。特に、水溶性食物繊維を手軽に補える粉末タイプの製品や、自分に合った菌を見つけられる乳酸菌サプリメントは、忙しい現代人の強い味方になります。

また、漢方薬なども体質改善に役立つ場合がありますが、体に合わない場合もあるため、まずは専門家(医師、薬剤師)に相談することをおすすめします。

6. まとめ:食事改善で快適な毎日を

今回は、便秘解消のための食事法について解説しました。

  • 便秘解消には「水溶性・不溶性食物繊維」「発酵食品」「オリゴ糖」「良質な油」をバランス良く摂ることが大切。
  • コンビニや外食でも、選び方を工夫すれば腸活は可能。
  • 水分補給は水かノンカフェイン飲料を基本にする。
  • どうしても改善しない場合は、サプリメントなどを上手に活用するのも選択肢の一つ。

まずは、できそうなことから一つでも日常生活に取り入れてみてください。正しい食生活で腸内環境を整え、薬に頼らないスッキリとした毎日を目指しましょう。