
おかゆで便秘解消ができる?おかゆの効果と食べ方・注意点を紹介!
2016/02/08
2023/01/24
監修: 快適ヘルシーライフ編集部
便秘が長く続くと本当につらくなります。体が重くなる、体調不良が続くなどさまざまな症状が起きるでしょう。
便秘解消法としてさまざまなやり方がテレビや雑誌で紹介されています。たくさんある中から、ダイエット効果もあるという「おかゆ」に注目してみました。
おかゆが便秘に効く理由や便秘解消以外のおかゆによる効果、効果的なおかゆの食べ方など詳しく説明します。便秘で悩んでいる人やおかゆの効果が知りたい人は、ぜひ参考にしてください。
1.おかゆが便秘に効く理由
風邪を引いたとき、おかゆを食べる人は多いでしょう。病院食=おかゆのイメージは強いですが、おかゆには便秘解消の力を持っています。一体なぜおかゆが便秘に効くのでしょうか。理由を詳しく説明します。
1‐1.おかゆの「十徳」
おかゆには昔からさまざまな徳があると言われています。「おかゆの十徳」という言葉をご存じでしょうか。
おかゆの十徳とは、色・力・寿・楽・詩清弁・宿便除・風除・飢消・渇消・大小便調適という10の効用のことです。それぞれ詳しく説明しましょう。
最初の「色」は、顔色やツヤをよくすることです。「力」は体力をつける、「寿」は寿命が長くなる、「楽」は体が楽になることを指しています。
そして、「詩清弁」は頭の働きがよくなる、弁舌滑らかになること、「宿便除」は胸につかえないことです。
風邪を引かないことが「風除」、空腹を癒やすのが「飢消」になります。のどの渇きを癒やすのは「渇消」です。
最後の「大小便調適」は便通がよくなること、便秘の解消につながります。実は、昔からおかゆは便秘によいと言われていたのです。
1‐2.消化しやすく吸収率が高いおかゆ
おかゆが便秘に効くと言われているのは、消化しやすい点が理由になっています。おかゆは普通の食べものよりも水分をたくさん含んでいる食べものです。老廃物や毒素がたまっている腸の中は栄養が吸収しにくくなっています。
しかし、消化しやすいおかゆは吸収しやすいでしょう。含んでいる水分によって、老廃物や毒素を体外に押し出してくれます。
通常、食べたものは胃腸でおかゆのようにやわらかくなる仕組みです。もともと柔らかいおかゆなら、スムーズに消化できるでしょう。
以上のように、便秘状態のときには、おかゆは胃腸にやさしい食べものと言えます。
1‐3.基礎代謝がアップする
おかゆは基礎代謝をあげる効果があります。白米に水を加えて熱い状態で食べるのが一般的でしょう。
熱く喉にとおりやすいおかゆは、体の芯から温まるものです。血行がよくなって代謝があがります。基礎代謝の向上は便秘解消にとても大切な要素です。
便秘状態になっている体は、基礎代謝が下がっています。基礎代謝が低下していると内蔵の機能まで衰えてしまうのです。よって、便を押し出すための力も弱まります。
便を押し出す力がなければ、たまっている老廃物や毒素が排出できません。基礎代謝をあげることは便秘解消の第1歩になるでしょう。
逆に、冷たいものは便秘が悪化するので要注意です。できるだけ、おかゆのように温かいものを食べてください。
2.便秘解消以外のおかゆによる効果
2‐1.女性にうれしいダイエット効果
おかゆには便秘解消以外にもたくさんの効果が期待できます。最近ではインターネットでよくおかゆレシピを見かけるようになりました。
おかゆレシピを試している人のほとんどが“ダイエット目的”ではないでしょうか。実は、おかゆには「ダイエット効果」が期待できると言われています。
便秘解消にもつながる基礎代謝のアップによって、脂肪が燃えやすい体質になるのです。カロリー消費量も多くなるので自然と痩せやすくなるでしょう。
また、熱いおかゆを食べることで“早食い防止”にもつながります。太りやすい人に共通しているのは“早食い”です。早食いは食べものが消化しにくくなるため、脂肪がたまってしまいます。
ゆっくりおかゆを食べると脳にある満腹中枢が刺激を受け「おなかいっぱい」状態になるのです。自然と間食もなくなるでしょう。
2‐2.お肌がつるつるになる美肌効果
お肌は年齢とともに老化してしまうものです。乾燥気味でシワやシミがたくさんあるお肌は、老けた印象を残してしまいます。そこで、おかゆの登場です。
おかゆには体力をつける効果と同時に、肌のツヤをよくしてくれる効果を持っています。顔色が明るくなって若々しい印象になるでしょう。
おかゆの美肌効果は、栄養が胃腸まで行き届く秘密にあります。おかゆは胃腸にやさしい食べもので、負担をかけません。血行がよくなるため、お肌の調子も向上するのです。
さらに、老廃物や毒素を排出するデトックス効果でツヤのあるお肌が手に入るでしょう。
便秘解消、ダイエット、美肌効果と女性にとってはうれしい効果ばかりです。
3.効果的なおかゆの食べ方
3‐1.おかゆは1日1食が基本
嬉しい効果がたくさんあるからとおかゆばかり食べてはいけません。
効果的なおかゆの食べ方は、1日1食です。昼間は体力が消耗しやすいので、朝か夜のどちらかにおかゆを食べるといいでしょう。
1日何食もおかゆを食べるより、1食にしたほうが効果は抜群ですよ。さらに、おかゆの効果をあげるため“作り方”にも注目してください。
基本的におかゆは生米から作るのがおすすめです。生米からのほうが美肌やデトックス効果が高まります。そして、鍋にいれて弱火で作るとなおさら味もおいしくなるでしょう。
また、炊いているときは混ぜないことが大切です。混ぜてしまうと味が落ち食べるのがつらくなります。効果はもちろんですが、ストレスを感じずに楽しく食べることも大切なポイントです。
3‐2.デトックス効果の高い「玄米」を活用する
毎日同じおかゆばかりだと飽きてしまうでしょう。毎日食べ続けるためにも多少のアレンジが必要です。そこで、おすすめしたいのが「玄米」を使ったおかゆになります。
玄米は強いデトックス効果を持っていて、おかゆと組み合わせると効果抜群です。玄米が苦手な人はいますが、おかゆにすることで食べやすくなりますよ。
また、玄米は白米よりもビタミン・食物繊維・ミネラルが豊富です。すべて便秘解消には必要な成分なので一石二鳥でしょう。老廃物や毒素がなかなか出ない人は、ぜひ玄米がゆを試してみてください。
4.まとめ
おかゆが便秘に効く理由や便秘解消以外のおかゆの効果、効果的なおかゆの食べ方について説明しました。
ほかの食べものよりも水分を多く含んでいるおかゆは、消化・吸収しやすい特徴を持っています。
老廃物や毒素で詰まっている腸内をキレイにしてくれるでしょう。さらに、栄養が十分に行き渡る、血行促進効果も持っているのでダイエットや美肌効果も生まれます。
効果をさらに高めたい人は、玄米がゆにすると便秘解消に必要な成分が摂取でき、デトックス効果も上がります。
おかゆを活用して楽しく便秘を改善していきましょう。