つらい生理中の便秘

つらい生理中の便秘…改善するためのポイントをご紹介

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生理中や生理前は、貧血や冷え性などさまざまな症状に悩まされやすいですが、中でも便秘に悩まされるという人は多いようです。便秘は腹部の膨満感や肌荒れ、下痢につながる可能性もあるので、非常に厄介なものといえます。そこで、この記事では生理中・生理前の便秘を解消するための豆知識についてご紹介していきましょう。生理中・生理前の便秘に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

目次

  1. 生理中・生理前、便秘になる理由
  2. 生理中・生理前の便秘を予防・解消するためのポイント4つ

1.生理中・生理前、便秘になる理由

そもそもどうして生理中・生理前になると、便秘になりやすくなるのでしょうか。ここでは生理中・生理前、便秘になりやすくなる理由についてご紹介します。

1-1.ホルモンバランスの変化が原因

生理前になると、子宮内では妊娠しやすくなるように準備が行われ始めます。この準備が始まると、子宮内では黄体ホルモンと呼ばれる女性ホルモンが分泌されるようになるのです。そして、この黄体ホルモンが分泌されるようになると、子宮内ではいつでも妊娠できるように、体内の水分を溜(た)め込むようになります。その結果、体全体において水分が不足しやすくなってしまうのです。当然、腸内の水分も不足するため、便が固くなりやすく便秘につながってしまうことになります。

1-2.生理中の出血が原因

生理になると、妊娠の準備をするために子宮内に作られた膜を血液と一緒に排出していきます。このとき、どうしても血液と一緒に排出されることになるため、体内の血液量が減少してしまうのです。体内の血液料が減少すると、基礎代謝も下がってしまいます。生理中に体温が低下したり、冷え性になりやすくなったりするのは、このためなのです。また、基礎代謝が低下すると、同時に内臓の機能も低下します。その結果、腸で行われているぜん動運動が悪くなり、便秘になりやすくなるのです。

1-3.食欲の低下が原因

生理になると、生理痛の症状や吐き気などを起こす人も少なくありません。これらの症状がひどければひどいほど、食欲が低下してしまうことにつながるのです。食欲が出ずに食べるものの量が減ると、腸のぜん動運動も活発ではなくなってしまうため、便秘になりやすくなります。さらに、食べものを食べることは腸内にたまっている便を押し出すキッカケになるので、食べないと便が押し出されないまま滞ってしまうことになるわけです。このように、食欲の低下も便秘を引き起こす原因のひとつといえます。

2.生理中・生理前の便秘を予防・解消するためのポイント4つ

便秘は放置しておくと下痢になったり、肌荒れにつながったりと、悪いことばかりです。そこで、生理中・生理前に起こる便秘を予防・解消するにはどうすれば良いのでしょうか。ここでは、生理中・生理前の便秘を予防・解消するためのポイントを4つご紹介します。

2-1.積極的に水分をとるようにする

便秘を予防・改善するために最も大切なのは、積極的に水分をとることです。基本的に、人間の便は健康な状態だとその8割が水分でできているといわれています。つまり、ほとんどが水分でできているわけですね。体内の水分が不足すると便秘になりやすくなるのは、このためでしょう。
水分をとるときは、できるだけ常温の水が炭酸水をおすすめします。冷たすぎるものや熱すぎるものは、口内や内蔵に負担をかけてしまいやすいので、飲み過ぎに気を付けましょう。ただし、起床時に飲むものについては、できれば冷たいものが良いとされています。起きがけに冷たい水を飲むことで胃が刺激されるため、便の排出がスムーズに行われやすくなるためです。
その他にも、なるべく糖分が含まれていないものを選ぶことや、便を柔らかくさせやすい硬水を選ぶことなどがポイントとなります。また、1日あたり必要な量は1リットル~1.5リットルです。1日で何回かに分けて飲んでも構わないので、この量を目安に飲むと良いでしょう。

2-2.適度な運動を心がける

適度な運動は健康に良いといわれていますが、便秘の予防・改善にも効果を期待できます。ストレッチやウォーキングといった有酸素運動は、大腸の働きを活発化させるため、とても大切です。また、腹部の筋肉が弱いと便を押し出す力も弱くなってしまいます。そのため、腹筋がない人は便秘になりやすいのです。1日10回~30回程度で構いません。自分のできる範囲で、腹筋運動をする習慣をつけると良いでしょう。

2-3.食事はバランス良いものを

特に生理中になると、食欲が低下してしまう人は多いものです。そのため、栄養バランスが偏ってしまいやすいといえます。また、女性の中には無理なダイエットなどで毎日3食食べていなかったり、少量の食事で済ませてしまっていたりする人もいるでしょう。そのような食生活も、便秘をひどくする原因の1つです。食事は毎日3食、バランスを考えてきちんと食べるように心がけましょう。こうして毎日3食きちんと食べる習慣をつけていけば、腸のぜん動運動もスムーズになり便秘になりにくい体づくりをしていくことができます。
ちなみに、便秘の予防・改善におすすめな食べものは次のとおりです。

  • ヨーグルト
  • 納豆
  • フルーツ類
  • 海藻類
  • 野菜類

以上のように、乳酸菌や食物繊維が豊富な食べものを中心に食べるようにしましょう。

2-4.時間を決めてトイレに行く習慣を

仕事中や趣味に没頭しているときなど、ついついトイレを我慢してしまったり、トイレに行かないままになったりしていませんか? ある程度、「この時間にはトイレに行く」という時間を決めて、毎日その時間になったらトイレに行くようにすることも、便秘の予防・改善には大切です。こうすることで、体がトイレに行くリズムを覚えてくれるので、便意も自然に現れるようになってくれます。仕事中や何かをしている最中はなかなかトイレにも行きにくいものですが、きちんと時間を決めて行く習慣をつけてみましょう。

まとめ

生理前・生理中の便秘についてお話してきましたが、いかがでしたでしょうか? それでは、今回ご紹介したことをおさらいしてみましょう。

  • 生理中・生理前、便秘になる理由
  • 生理中・生理前の便秘を予防・解消するためのポイント4つ

以上のことを意識しておくことで、生理前や生理中でも便秘に悩まされることなく、快適に過ごすことができます。便秘は放置し過ぎると痔(じ)につながったりする危険性もあるため、侮れません。痔(じ)になってさらに悪化すると、最悪の場合手術することにもなる可能性があるのです。普段から便秘を解消するためのポイントを意識して、生理前や生理中にも便秘に悩まされない体づくりをしていきましょう。