お腹が張る悩みを解決する方法

便秘によるガスだまり・お腹が張る症状を改善する方法

監修: 快適ヘルシーライフ編集部  免責事項について

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便秘は、真剣に悩んでいる人がとても多いことで有名ですね。特に、便秘になるとガスが原因でお腹(なか)が張ることが辛(つら)いと感じている人も多いでしょう。そこで、今回は、便秘のガスやお腹(なか)が張る悩みを解決する方法をじっくり解説します。辛(つら)い便秘の悩みを無くしたい人は、記事をしっかり読んでください。

  1. 便秘でたまるお腹(なか)のガスとは?
  2. お腹(なか)のガスが増える原因は何か
  3. 便秘以外でお腹(なか)にガスがたまる病気
  4. 便秘によるガスだまりの解消法
  5. 便秘のガスやお腹(なか)が張ることにかんする質問に答えます!

便秘でお腹(なか)がパンパンな状態では、さまざまな悪影響があります。ガスがたまることを解消する方法や、予防方法も解説しているので参考にしてくださいね。


1.便秘でたまるお腹(なか)のガスとは?

便秘でたまるお腹(なか)のガスについて、皆さんはどこまでご存じでしょうか。まずは、便秘のガスの正体について学ぶことにします。

1-1.便秘のガスの正体とは

便秘のガスの正体とは、腸内の老廃物が腐敗することで発生するアンモニアや硫化水素などになります。いわゆる、「おなら」が体内にたまっている状態と覚えてください。通常は、便と同時にガスも体外へ排出できることでしょう。しかし、便秘になるとガスがどんどん腸内にたまることになるのです。

1-2.お腹(なか)にガスがたまるメカニズム

お腹(なか)にガスがたまるメカニズムについて、学びましょう。まず、便が排出できない状態になると腸内の悪玉菌によって便が腐敗しやすくなります。すると、腐敗した便からガスが発生するでしょう。しかし、便秘などで便が詰(つ)まってしまうとガスもそのまま排出できない状態になります。さらに腐敗が進むと、お腹(なか)の張りがひどくなってしまうことでしょう。

1-3. お腹(なか)にガスがたまりやすい人

お腹(なか)にガスがたまりやすい人には、どんな特徴があるのでしょうか。たとえば、以下のような特徴がある人だと覚えておきましょう。

  • 食生活が乱れている人
  • 不規則な生活習慣を送っている人
  • 運動不足の人
  • 腹筋が弱い人
  • 便秘になっている人
  • 大きなストレスがある人

ガスがたまりやすい人は、何らかの不健康な状態になっていると予想できます。上記で挙げた特徴に心当たりがある人は、改善するように気を付けてください。

1-4.便秘とお腹(なか)のガスの関係

便秘になると、お腹(なか)には便が詰(つ)まっているだけではありません。便と同時に、大量のガスが発生していることも多いのです。つまり、便秘である人は、便のほかにもガスがたまっていることも認識するべきでしょう。便秘でお腹(なか)が張る人は、便と同時にガスの排出や解消についても真剣に考えてください。

1-5.ガスだまりとは

ガスだまりとは、ガスが腸の中で停滞している状態を言います。ガスだまりは、主に以下のような症状を覚えることでしょう。

  • お腹(なか)が張る
  • お腹(なか)に不快感がある
  • おならがたくさん出る
  • おならを上手(じょうず)に出すことができない
  • お腹(なか)が張ると同時に腹痛を感じる

ガスだまりの症状のひとつとして、おならがたくさん出るのに自分で上手(じょうず)にコントロールしにくいという点があります。出したいときには出すことができないのに出してはいけないときに出てしまう、といった悩みを持っている人もいるでしょう。

2.お腹(なか)のガスが増える原因は何か

では、お腹(なか)のガスが増える原因について具体的に学ぶことにしましょう。ガスが増える原因を学ぶことで、お腹(なか)が張る悩みを解消できますよ。

2-1.外部から入ってくるガスが増えるから

食べ物や飲み物以外にも、大量の空気が体内に入る理由を理解しておきましょう。私たちは、食事のときに食べ物を飲み込んだり炭酸ガスを含む炭酸飲料を飲んだりして、外部からガスや空気を飲み込んでいるものです。また、唾液を飲む癖があったりおしゃべりが好きだったりして空気を飲み込んでいることもあるでしょう。外部から入ってくるガスや空気をゼロにすることは、不可能です。しかし、食事の回数が多かったりおしゃべりが好きだったりする人は通常より多く空気が体内に入りやすいことを理解しておきましょう。

2-2.体内で発生するガスが増えるから

ガスは、体外から入ってくるものだけではありません。食べ物が体内に入った後は、消化吸収の段階で分解することになります。食べ物を分解するときに悪玉菌の影響が大きいことは、ガスが大量に発生する原因となるでしょう。また、便秘になると体内にたまった老廃物や便が腐敗してさらにガスが発生するという悪循環になるのです。体内で発生したガスは、悪臭がひどいことが大きな特徴。おならが臭(にお)う人は、体内に便や老廃物がたまっていることを自覚しましょう。

2-3.ガスを体外へ排出する量が減るから

ガスが体内に入ったり発生したりしても、体外へ排出することが可能ならば問題ありません。おならとして、上手(じょうず)に体外に出すことができれば体内に残るガスはほとんど無くなるでしょう。しかし、腸の動きが何らかの原因で低下するとガスを排出することができずに残ってしまいます。たとえば、服で締め付けることやストレスも腸の動きを弱くする原因となるでしょう。生理前になると、腸の動きが弱くなる人もいます。ガスを自然に体外へ排出する状況に改善することも必要でしょうね。

3.便秘以外でお腹(なか)にガスがたまる病気

実は、便秘以外でもお腹(なか)にガスがたまる病気があります。ここでは、ガスだまりについて、どのような病気を考えることができるか解説しましょう。

3-1.便秘以外でお腹(なか)にガスがたまる病気は?

便秘以外にお腹(なか)にガスがたまる病気には何があるか、具体的に見ていきましょう。ガスがたまることが症状となる病気は、意外にも多く存在します。

3-1-1.腸閉塞(へいそく)

腸閉塞(へいそく)が起きているときも、お腹(なか)にガスがたまりやすくなります。腸閉塞(へいそく)とは、腸が食べ物や異物で詰(つ)まってしまうこと。お腹(なか)の張りのほかにも、強い腹痛を感じたり吐き気を伴ったりします。腸閉塞は、放置すると命にもかかわるでしょう。お腹(なか)の張りと同時に強い腹痛や吐き気を感じたときは、すぐに病院に行ってください。

3-1-2.巨大結腸(けっちょう)

巨大結腸(けっちょう)がある場合も、ガスがたまりやすくなるでしょう。巨大結腸(けっちょう)とは、腸の内容物が何らかの原因でたまることで膨張してしまった状態のこと。巨大結腸(けっちょう)と診断があった場合は、腸のガス抜きなどの処置によって改善を図ることもあります。しかし、手術によって腸の一部を切り取って縫合する処置が必要なこともあるでしょう。

3-1-3.胃潰瘍(かいよう)・十二指腸潰瘍(かいよう)

胃潰瘍(かいよう)や十二指腸潰瘍(かいよう)があるときも、お腹(なか)にガスがたまります。ストレスなどによって、胃や十二指腸に潰瘍(かいよう)ができることで、胃や十二指腸にガスがたまる症状が出るでしょう。胃潰瘍(かいよう)や十二指腸潰瘍(かいよう)が原因の場合は、潰瘍(かいよう)部分を治療することでガスの悩みも解消します。

3-1-4.過敏性腸症候群

過敏性腸症候群の人も、ガスがたまりやすいと言えるでしょう。過敏性腸症候群とは、特に内臓に悪いところが無いのに便秘や下痢を繰り返す症状を言います。自律神経の乱れが原因の過敏性腸症候群になると、便秘や下痢が無くてもガスがたまり過ぎることに悩む人も多いでしょう。お腹(なか)がぐるぐると鳴ったりおならがよく出たりする人は、過敏性腸症候群を疑ってください。

3-1-5.そのほかの病気

そのほかの病気にも、お腹(なか)にガスがたまる症状を見ることがあります。

  • 子宮筋腫(きんしゅ)
  • 卵巣嚢腫(のうしゅ)
  • 大腸ポリープ・大腸がん

いずれの場合も、病気が原因で腸の動きが悪くなったり腸を圧迫したりすることでガスがたまりやすくなります。ガスがたまる以外にも、便に血が混じったり便をするときに、違和感を覚えたり生理不順や生理過多があったりするならば早急に医師の診断を受けましょう。

3-2.こんなとき・症状がある場合は病院に行こう!

便秘以外の原因でお腹(なか)が張るときは、深刻な病気になっていることもあります。お腹(なか)が張る以外にも以下のような症状があるときは、早急に病院に行きましょう。

  • 吐き気がある
  • 強い腹痛がある
  • 便に血が混じる
  • 肛門(こうもん)から出血がある
  • 意識が朦朧(もうろう)とする

特に気を付けるべき病気は、腸閉塞(へいそく)でしょう。腸閉塞(へいそく)は、発症してからのできるだけ早く診察を受けることが大切です。吐き気を伴ったり強い腹痛があったりするときは、放置しないで救急外来を受診してください。

4.便秘によるガスだまりの解消法

便秘によるガスだまりは、とても苦しいものです。ここでは、便秘によるガスだまりの解消法を5つご紹介しましょう。

4-1.お腹(なか)を温めてガスを移動する

お腹(なか)を温めることで、腸を刺激してガスを排出しやすくなります。ガスがたまりやすい日とは、お腹(なか)が冷えていることが多いでしょう。お腹(なか)を温めるために、ゆっくりと半身浴をしたり温タオルを作ったりしてお腹(なか)周りを温めても良いです。お腹(なか)を温める習慣を付けることは、ガスだまりを解消するほかにも食べ物の消化吸収を助けたり便秘自体を改善したりなど体に良い効果を期待できるでしょう。

4-2.お腹(なか)のマッサージでガスを移動する

ガスは気体なので、腸にすき間を作ってあげることができるとスムーズに移動できるものです。ガスを移動する方法の中でも、お腹(なか)のマッサージをすることは、簡単でとても効果的なのでやってみてください。

  1. 最初に椅子に深く腰掛ける
  2. お腹(なか)に右手を当てる
  3. 時計周りにゆっくりとマッサージをする

マッサージをするときには、手を温めてから行いましょう。お腹(なか)のマッサージは、気が付いたときに行うと腸に適度な刺激を与えるのでおすすめですよ。ちなみに、お腹(なか)のマッサージは、あお向けに寝た状態でも可能ですので寝る前に行っても良いでしょう。

4-3.エクササイズでガスを移動する

エクササイズを行うことでも、ガスを移動することが可能です。ここでは、お腹(なか)のガスを移動するために効果的なエクササイズをご紹介しましょう。

  1. 肩と腰が床と並行になるように立つ
  2. 足を少し開いて両手を腰に当てる
  3. 顔を前に向けたまま上半身だけをゆっくり左右にひねる
  4. 20回を1セットとして1日に3回程度行う

ガスだまりを解消するには、腸のぜん動運動をサポートすることが大切です。腸が正常に動くために、体をひねるエクササイズをして刺激を与えましょう。ガスだまりが解消するほかにも、ウエストが細くなる効果も期待できますよ。

4-4.サプリメントを飲んで腸内環境を改善する

マッサージやエクササイズは、外部からの刺激でガスを移動する方法です。しかし、根本的な解決のためには、体の内側からの改善が必要でしょう。ガスだまりを解消するには、腸内細菌を増やして腸内環境を整えることが大切です。たとえば、以下のようなサプリメントなどを飲むことでも良い結果を得ることができるでしょう。

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4-5.病院でガス抜きの薬を処方してもらう

何をやっても改善しないときは、病院に行ってお腹(なか)のガス抜き用の薬を処方してもらうと良いでしょう。病院に行くことは、お腹(なか)が張る原因を正しく知るためにも有益なことです。自分で何をやっても症状が改善しないときは、無理をしないで病院に相談して薬をもらってくださいね。

5.便秘のガスやお腹(なか)が張ることにかんする質問に答えます!

便秘のために、ガスやお腹(なか)が張ることにかんする質問にお答えしましょう。皆さん、いろいろと悩んでいるようですね。

5-1.ガスがたまったままだと体臭がするって本当?

体内にガスがたまったままでは、体臭の原因になることは否定できません。便秘で発生するガスは、適切に出すことができないままだと血液中に入り込んで全身を回るようになります。すると、体から臭(にお)う原因となるのだと覚えておきましょう。また、ガスがたまるということは、老廃物がたまっていることでもあります。老廃物がたまった体が臭(にお)うのは、当然のことと言えるでしょう。

5-2.ガスがたまると肌荒れになる理由は何?

便秘でガスがたまると肌荒れになるのは、腸内の栄養吸収をガスが邪魔するからです。きれいな腸内環境の場合は、肌に必要な栄養をきちんと吸収できるでしょう。十分に栄養が吸収できている状態は、肌を美しく維持することができます。しかし、ガスがたまっている状態では肌に必要な栄養を吸収することができません。また、老廃物の影響で肌のターンオーバーが乱れることもあるでしょう。いずれにしても、便秘でガスがたまっている状態は、肌にとって良くないことばかりなのです。

5-3.お腹(なか)の張りが治ることによるメリットは?

お腹(なか)の張りが治ることによるメリットとしては、以下のようなことになるでしょう。

  • 気分がスッキリする
  • お腹(なか)周りのサイズダウンが実現する
  • 正常な食欲が戻る

お腹(なか)の張りを解消すると、気分がスッキリすることでしょう。また、お腹(なか)の張りを解消することは、見た目もスリムになるほかにも食欲が戻って食べ物をおいしくいただくことができる点もメリットですね。

5-4.お腹(なか)が張ることはダイエットにも影響する?

お腹(なか)が張ることは、当然ダイエットにも影響します。お腹(なか)が張っていることは、ガスが充満しているために消化吸収が上手(じょうず)にできない状態になっていることでしょう。ダイエットは、体内の不要物をどんどん出すことで体重を落とすことも大切です。食事制限をしたり運動をしたりして努力したのに、体重がなかなか落ちないときは便秘の影響と言えるでしょう。お腹(なか)が張るような重度の便秘は、ダイエットにとっても悪影響なのです。

5-5.ガスがたまることによる腹痛はなぜ起こるの?

ガスがたまることは、周囲の内臓や組織を圧迫することになるでしょう。すると、神経を刺激するので腹痛が起きるのです。腹痛をやわらげるためには、何とかしてガスを移動することがポイントとなるでしょう。できれば、体を横にしてみてください。体を横にすることによって、ガスの腸内移動が楽になるので腹痛がやわらぐことでしょう。しかし、根本的な治療としてはガスを排出することが肝心です。エクササイズやマッサージなどを、無理の無い程度に行ってください。腹痛が改善しない場合は、内科の受診も考えましょう。

まとめ

今回は、便秘でガスがたまることやお腹(なか)が張ることに悩んでいる人のために、便秘のガスの正体から効果的な解消法まで詳しく解説をしました。便秘によるお腹(なか)の張りは、周囲が考えるよりも深刻な悩みでしょう。でも、記事を読んでガスが発生する仕組みや解消法を知ることで適切に対応できるようになります。今すぐお腹(なか)の張りを解消したい人は、やってみてくださいね。