ヨガの便秘解消の効果について。ポイントは呼吸の仕方!
2014/12/24
2015/04/03
監修: 快適ヘルシーライフ編集部
便秘を解消するためには運動が効果的とはよく言われますが運動が苦手な方も多いでしょう。
そんな人にお勧めなのがヨガ。激しくも苦しくもない運動と呼吸法で自然に便秘が解消していきます。
そこで今回はヨガが便秘解消に効果のある理由や、便秘解消に特に効果のあるポーズなどをご紹介しましょう。
運動不足が原因で便秘になっている。便秘解消に運動をしたいけれど、激しいものは苦手という方はぜひ読んでみてくださいね。
1. なぜヨガが便秘解消に効果があるの?
数ある運動の中で、なぜヨガが便秘解消に効果があるといわれるのでしょうか。
この項ではその理由をご紹介しましょう。
呼吸法が便秘解消に効果がある
今でこそヨガはダイエットや健康維持が目的のスポーツのひとつになっていますが、その昔は瞑想の一種でした。
今でもヨガの発祥の地、インドでは修行者が瞑想としてヨガを行っていますね。
ですから体を動かすことと同じくらい呼吸法が大切なのです。
ヨガのポーズは素早くとってはいけません。できるだけ深くゆっくりと呼吸をしながらポーズをとります。
この深い呼吸がリラックス効果をうみ、腸の動きを司る副交感神経を活発にするのです。
この副交感神経が活発になればストレスが引き金になっておこるといわれている痙攣性便秘にも効果があるのですね。
ゆっくりとポーズをとることでで効果がある
ヨガはひとつひとつのポーズをゆっくりと取っていきます。
このゆっくりとやることも便秘解消に効果があるんですよ。
便秘の原因のひとつに、腹筋が弱さがあります。
腹筋が弱まると便を押し出す力も弱くなってしまうのですね。
腹筋を鍛えるには筋力トレーニングが効果的ですが、早く長時間体を動かすよりも一定の負荷をかけて体を動かした方が筋力は付きやすいのです。
つまりヨガの動きは腹筋を鍛えるにはぴったりなのです。
いつでもどこでも行える
運動をする気はあるのだけれど、時間がない。という方も多いでしょう。
ヨガはひとつのポーズを1分ほどの時間をかけてとるだけなので、10分あれば3~4つのポーズをとることができます。
また、やる場所を選ばないので家の中のちょっとした隙間があればポーズが取れるでしょう。
家事の合間や寝る前、仕事の休憩時間などにやることも十分に可能です。
ただし。バランスを崩したときにけがをしないようにとがったものや硬いものなどはよけておきましょう。
また、柔らかいベッドの上などでやると体を傷める可能性があるので気を付けてくださいね。
2. 便秘に効くヨガのポーズとは?
それではこの項では実際に便秘に効果のあるヨガのポーズをいくつかご紹介していきます。
どれも簡単なものですからすぐに実践できますよ。
胎児のポーズ
ちょうどお母さんのおなかの中にいる赤ちゃんのようなポーズです。
- 仰向けで横になります。
- 両膝をおりまげ、両手で抱えおへそに視線を合わせる気持ちで上体を起こします。
- その姿勢を5秒キープして息を深く吸ったり吐いたりします。
コブラのポーズ
鎌首をあげたコブラのようにも見えるポーズです。
- うつぶせに寝て手は胸の横に置きます。
- 手をついて息を吐きながらゆっくりと背筋を伸ばし、上半身を持ち上げます。
- 45度ほど持ちあがったら一度ストップ。呼吸を2~3回繰り返しましょう。
- さらに上半身をあげ、これ以上持ちあがらなくなるところまでたちあげます。
- 恥骨は床に押し付けるようなイメージで。その格好のまま5~6回深呼吸をします。
三角のポーズ
腹筋を鍛え、下半身の血流をよくする効果があります。
オフィスワークなどで長時間同じ姿勢を取りがちな方にお勧めですよ。
- 背筋を伸ばして姿勢よくたちます。
- 息を深くはきながら左足を後ろへ引きます。
- この時に左足のつま先と上半身は体の外をむくようにしましょう。
- 右手をゆっくりと床につけ同時に左手を真上に挙げていきます。視線を左手の先に向けゆっくり5回深呼吸をしましょう。
- 反対側も同じようにおこないます。
どうでしょうか? どれもゆっくりやれば運動が苦手な人でもきれいなポーズをとることができますよ。
3. いつ行うのが一番効果的?
ダイエットのための運動は空腹時にやると一番効果がある、と言われていますが便秘に効果のあるヨガは特に効果的な時間というのはありません。
ただ、副交感神経を活発にするためにはリラックスしやすい雰囲気でやるとよいでしょう。
たとえば入浴後30分ほどして寛いでいるときや、夜寝る前、もしくは仕事の合間などに行っても良いですね。
逆に行わないほうが良い時間のほうがはっきりと決まっているのです。ではヨガを行わないほうが良い時間をご紹介しましょう。
満腹時
食事をした後すぐに腹筋を鍛えるヨガをおこなうと、内臓に負担がかかりすぎます。
食事をした後にヨガを行いたいのなら、少なくとも30分以上食休みをしてから行いましょう。
飲酒後
飲酒をすると体のバランス感覚が崩れます。たとえグラス一杯のビールでもバランス感覚は鈍くなるんですよ。
深酔いした後はもちろんのこと、ほろ酔い加減の場合もどんな事故が起こるかわかりません。
一晩寝て気分が爽快になったところで改めてヨガを行いましょう。
体調が悪い時
寝不足、風邪気味、生理中など体調の悪い時はヨガを行わないほうが良いでしょう。
そんな時にいくら頑張っても体調が悪くなるばかりです。
まずはしっかり体を治して元気になったら再びヨガにチャレンジしてください。
4. ヨガは継続することに意義がある
ヨガの便秘解消効果は、続けることによってはじめて現れてきます。1~2回やっただけで効果がないから、と諦めてしまってはいけません。
やり始めたら最低でも1か月は続けてくださいね。またヨガと同時に食生活にも気を配るとさらに効果が高まります。
ヨーグルトやオリゴ糖などは腸内の善玉菌を増やしてくれますし、バナナや海藻は食物繊維が豊富です。
ヨガに慣れてきてもっと強い負荷をかけても大丈夫だな、と思ったら腹筋を鍛える運動をプラスしても良いでしょう。
2~3日仕事などが忙しくてヨガを行えなくても諦めてはいけません。また始めれば良いことです。
家族と一緒に暮らしている、という方はモチベーションを高めるために家族全員でおこなってみるのも面白いかもしれません。
ひとりで行うよりも誰かと一緒に行ったほうが継続しやすいのですよ。
また、フローリングの床でやる場合は膝やひじが痛くなるかもしれませんので、マットを1枚ひくとよいでしょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか。今回はヨガの便秘解消の効果についてご紹介をしました。
まとめると
- ヨガの呼吸法は副交感神経を活発にし、便秘を解消する効果がある。
- ヨガのポーズはゆっくりとやることにより腹筋や背筋が鍛えられる。
- ヨガは体調が悪い時や満腹時、飲酒時などは行わない。
- 最低でも1か月以上は続ける。
ということです。また、今日ご紹介した便秘に効くヨガのポーズはほんの一部です。
インターネットを検索したり、ヨガの本を見たりすれば、もっとたくさんの便秘解消に効果のあるポーズが見つかるでしょう。
毎日同じポーズをとり続けるのに飽きた、という場合は色々なポーズをローテーションで行ってみるとモチベーションが続きやすいです。
また最近はカルチャーセンターや地域の公民館などで、ヨガの講習なども行われています。
無料だったり格安だったりする場合が多いので、興味が出てきた方は参加してみてはいかがでしょうか。
ヨガは便秘解消だけでなく、美肌やアンチエイジング、腰痛解消などにも効果があるんですよ。