車を運転するとき膝の痛みが気になる方へ! 膝痛の原因と対策について
2015/07/29
2018/07/26
監修: 光伸メディカルクリニック院長 中村 光伸
車を運転しているとき、膝の痛みで困っていませんか? 膝痛が続いてしまうと、車の運転ができなくなってしまいます。無理に運転しようとすれば、事故につながる危険性もあるのです。なぜ、運転時に膝痛が起きてしまうのでしょうか?
運転時に起きる膝痛の原因や対策、膝痛の治し方や注意点について説明します。気になっている人は、ぜひチェックしてくださいね。
1.運転時に起きる膝痛の原因・対策
なぜ、運転時に膝痛が起きるのでしょうか? 膝痛の対策をするためにも、原因を知らなければなりません。原因を知り、効率的に膝痛を治していきましょう。原因不明の人は、ぜひチェックしてくださいね。
1-1.運転にかかる膝への負担が大きい
運転時にかかる膝への負担は、あなたが思っているよりも大きいものです。膝痛を起こすとき、階段の上り下りが多いでしょう。しかし、運転時は、普段からくる負担よりも大きいのです。ずっとシートに座っているので、膝への負担が少ないと思ってしまいますよね。たとえば、乗り降りするときに負担がかかるものです。車高があるほど膝への負担は大きいですが、低い場合も負担はかかります。かがまなければならないので、膝を深く曲げなければなりません。
また、かがんだまま横に移動する必要があります。普段の生活では刺激のないところまで、負担がかかってしまうのですね。アクセルやブレーキを踏むときも、膝へ負担がかかっています。
1-2.膝周辺の血流が悪くなる
普段しない動きをしているからこそ、膝周辺の血流が悪くなってしまいます。さらに、同じ動きばかり繰り返すので、膝の動く範囲が限定するのです。膝周辺の血流が悪くなると、むくみも起こるでしょう。我慢して運転し続けていると、慢性的な痛みが起こるケースもあるのです。慢性的な痛みになってしまうと、治るまで時間がかかってしまいます。運転時の膝痛が当たり前になってしまうのです。慢性化する前に、対策を立てておかなければなりません。
1-3.シートの位置・背もたれの角度を調整する
運転時の膝痛対策は、2点あります。1つ目は、「シートの位置を調整すること」です。なにげに使っているシートの位置が、実は膝に負担がかかるシートの位置になっている可能性があります。自分に合った位置に調整しなければなりません。まず、シートに深く座ってください。ハンドルをにぎり、腕を少し曲げたところでシートの位置を調整します。調整するとき、足がペダルに当たっているかどうか、膝が少し曲がるかどうかチェックしてくださいね。ペダルを踏んだとき、膝がまっすぐ張る位置はNGです。
そして、2つ目は「背もたれの角度を調整すること」になります。理想的な角度は、寝かせすぎない角度です。できるだけ背筋がまっすぐなるよう、リラックスした姿勢でいることのできる角度にしてください。
2.膝痛の治し方
2-1.サポーター+負担をかけない動作
運転時の膝痛を治すためには、負担をかけない動作を身につけなければなりません。膝痛になると、無意識に痛みを避ける動作をします。しかし、膝痛を避ける動作を続けると膝(ひざ)関節が変形する恐れもあるのです。いずれ、「変形性関節症」と言った病気になってしまいます。慢性的な痛みが続くことになるため、注意しなければなりません。
膝痛を治すためには、サポーターを利用しながら負担をかけない動作を身につけていく方法もあります。膝痛を抑え、無駄な動作をしないためのサポーターが発売しています。サポーターを活用しつつも、適度な運動を取り入れてください。長時間運転をする合間でも休憩を取り、ストレッチをしましょう。筋肉が硬くなり、血流が悪くなっているため、ストレッチで流れをよくするのです。
2-2.筋肉をつけて膝関節を支える
膝関節周りの筋肉を鍛えると、筋肉がクッションの役割を果たします。ですから、筋力トレーニングなどをして、適度に筋肉を鍛えましょう。
- 仰向けに寝て片足をまげ、もう片方の足はのばしたまま床から10~15cm上げ、5秒キープ。足はそれ以上高く上げない
- 横向きに寝て、足を重ね、上になった足の方をまっすぐ10~15cmあげて5秒キープ。やはり足は高く上げない
- うつぶせに寝て、足を片方ずつ床から10~15cmあげる。これ以上高く上げてはいけない
これが、筋肉を鍛えるトレーニングの一例です。それぞれ10~15セットずつ行うと効果的でしょう。
2-3.サプリメントを利用する
膝関節の痛みを予防するサプリメントとは、軟骨の形成を助けるグルコサミンなど配合したサプリメントのことです。宣伝も盛んにされているので、試してみようかと思っている人も多いことでしょう。しかし、軟骨の形成を助けるコラーゲンは、そのまま摂取しても体内でアミノ酸に変化してしまい、効果が期待できません。
膝関節の痛みを緩和したり予防したりする効果が期待できるコラーゲンは、正式には非変性Ⅱ型コラーゲンと言い、このコラーゲンは経口で摂取すると体内でアミノ酸に変化しにくいのです。楽らく歩は、非変性Ⅱ型コラーゲンと同じ構造であるUC-Ⅱという食品素材を配合しており、これを摂取することにより軟骨の形成が助けられることが学術的にも証明されています。さらに、楽らく歩は、痛みを和らげる成分である西洋シロヤナギやプロテオグリカンなどもバランス良く配合しているのです。
さらに、製造工場は厳しい審査基準に合格したGMP(適正製造基準)に準拠した国内工場に限定しているので、安心して服用できます。
「楽らく歩」の詳細は、下記のページをご覧ください。
http://www.my99box.com/膝痛でお悩みの方へ
3.膝痛を放置する危険性と注意点
3-1.膝痛を放置するとどうなるの?
膝痛をそのまま放置すると、大変なことになってしまいます。「痛みが少ないから」「運転時にしか痛みがないから」と安心してはいけません。いずれ痛みがひどくなり、運転できなくなってしまう恐れがあります。膝痛は慢性化しないうちに、改善する必要があるのです。先ほども出てきましたが、「変形性関節症」になる可能性があるでしょう。変形性関節症は、名前のとおり、関節が変形する病気です。運転する機会が多いトラック運転手に多いと言われています。
また、骨が弱くなっている高齢者の女性にも多い傾向があるでしょう。膝を曲げ伸ばしするたびに痛みが走り、普通に歩けなくなってしまいます。運転時だけでなく、日常生活にも支障をきたしかねません。変形性関節症にならないためにも、膝に負担をかけない運転を心がけてください。
3-2.毎日の対策が大切
膝痛を改善するには、毎日の対策が大切です。長時間の運転をする人は特に、日々のマッサージがポイントになります。膝周囲が血行不良になっているため、疲れたときはマッサージで血流を促しましょう。運転の休憩時にも良いですが、毎日お風呂あがりや入浴中にすると効果的ですよ。入浴中やお風呂あがりは、血液の流れが活性化しています。活性化しているときにマッサージをすると、血流促進効果が高まるのです。できるだけ毎日マッサージをしてください。マッサージだけでなく、ストレッチも効果的です。ストレッチは膝周辺の筋肉をやわらかくしてくれるので、負担が軽減できます。ぜひ毎日続けてくださいね。
対策をしても、膝痛が治まらない場合は、すぐ病院に行きましょう。病院で専門的な治療を受けなければならない可能性もあります。不安な気持ちでいる人は、病院で原因を突き止めてくださいね。
4.よくある質問
Q.コラーゲンは食品から摂取することはできますか?
A.食品から摂取できるコラーゲンはごくわずかですし、前述したように体内でアミノ酸に変化してしまって効果が期待できません。非変性Ⅱ型コラーゲンと同じ構造であるUC-Ⅱを配合した楽らく歩を利用してみてください。
Q.膝の痛みで、すぐに病院に行ったほうがよい症状はありますか?
A.安静にしていても全く痛みが引かない場合は、病院へいきましょう。
Q.膝の痛みが、寒い時期だけ起こる場合はどうしたらいいですか?
A.サポーターなどをまいて足を冷やさないようにしてください。
Q.膝の痛みがひどい場合は、痛み止めを飲んでもよいでしょうか?
A.大丈夫ですが、痛み止めが必要なほどひどい場合は、病院を受診して原因を突き止てください。
Q 楽らく歩は毎日飲み続けなければ効果はありませんか?
A.はい。1度飲んだから劇的に効果があるというものではありません。ぜひ、継続して飲んでみてください。
5.まとめ
運転時に起きる膝痛の原因や対策、膝痛の治し方、膝痛を放置する危険性と注意点について説明しましたが、いかがでしたでしょうか? 運転時の膝痛に悩んでいる人は、必ずチェックしてほしい内容ばかりです。不安なまま生活するよりも、原因を突き止め改善していきましょう。
- 運転にかかる膝への負担が大きい
- 膝周辺の血流が悪くなる
- シートの位置や背もたれの角度を調整する
- サポーターを利用しながら負担をかけない動作を身につける
- 膝関節を形成する成分サプリメントを摂取する
- 膝痛を放置すると「変形性関節症」になる
- 毎日マッサージやストレッチをする
以上のポイントを踏まえつつ、対策をしてください。膝痛は、自分の行動や取り組みしだいで治すことができます。どうしても原因がわからない人は、病院を受診してくださいね。
監修者
中村 光伸
光伸メディカルクリニック(東京 新宿)院長
医学博士
日本整形外科学会専門医
日本整形外科認定スポーツ医
日本整形外科認定リウマチ医
日本体育協会公認スポーツドクター
日本抗加齢学会認定専門医
日本胎盤臨床医学会認定専門医
日本美容皮膚科学会
日本レーザー治療学会
東京生まれ。北里大学医学部卒業、北里大学整形外科入局。
学位習得後、フンボルト大学外傷再建外科学(ドイツ)・チャンガン大学形成外科美容外科(台湾)へ留学。
Jリーグヴァンフォーレ甲府チームドクター、山梨学院大学陸上競技部(駅伝)チームドクターを歴任。
北里大学整形外科専任講師、北里大学救命救急整形外科部長、松倉クリニック&メディカルスパ等を経て、2011年12月、自身の理想とする医療を実現するため「光伸メディカルクリニック」を開業。 “リバースエイジング・健康寿命を延ばす”を命題に“見た目”の大切さと“動き目”の大切さを唱え、「整形外科」「美容外科」「美容皮膚科」「リハビリテーション科」を一つの科として診療している。
著書
「3か月で10歳若返る わたしはリバースエイジングドクター」(H304月1日発刊予定)
メディア掲載歴
『Domani』2018年3月号、『VoCE』2017年11月号、『厳選 クリニックガイド』、『VOGUE』2017年9月号、『VoCE』2017年4月号、『VoCE』2017年3月号、『ViVi』2016年8月号、『VoCE』2016年6月号、『InRed』2016年6月号、『VOGUE』2016年1月号、『DRESS』2016年2月号、『MAQUIA』2016年2月号、『VoCE』2015年2月号、『VOGUE』2015年1月号、『MyAge』2015年秋冬号、他多数