膝痛の原因・改善方法

膝の痛みでお悩みの方必見! 膝痛の原因・改善方法を徹底解説!

監修: 光伸メディカルクリニック院長 中村 光伸  免責事項について

可能な限り信頼できる情報をもとに作成しておりますが、あくまでも私見ですのでご了承ください。内容に誤りがあった場合でも、当ブログの閲覧により生じたあらゆる損害・損失に対する責任は一切負いません。体調に異変を感じた際には、当ブログの情報のみで自己判断せず、必ず医療機関を受診してください。

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膝の痛みでお悩みではありませんか? 膝の痛みは、行動範囲や運動範囲が限られてしまったり、動くこと自体が億劫になってしまったりとさまざまな弊害をもたらします。

そこで今回は、膝の痛みで悩んでいる方やなんとかして治したいと思っている方のために、効果的な改善方法をご紹介します。自分で手軽にできるタイプのものもあるので、ぜひ参考にして膝の痛みを解決していきましょう。

  1. 膝の痛みの原因と症状を確認しよう!
  2. 膝痛のチェック方法を確認しよう
  3. 膝痛の治療方法を学ぼう
  4. 自分でできる膝痛予防法を伝授!
  5. 膝痛のために気を付けたい生活習慣について
  6. 膝の痛みについてよくある質問に回答!
  7. 膝痛についてのお役立ち情報を紹介!

膝痛を治すためには、膝痛の原因を正しく知って改善する努力が必要です。今回の記事には、根本から膝痛を治すために必要なことをまとめてあります。繰り返し読んで、学んでくださいね。


1.膝の痛みの原因と症状を確認しよう!

まずは、膝の痛みの原因と症状をひとつずつ確認していきましょう。膝の痛みの原因は、人によって違います。どんな原因で膝が痛むのか、またどんな症状があるのかなどをしっかり学びましょう。

1-1.膝の痛みの主な症状は?

では、膝の痛みの主な症状について確認しましょう。

  • 動いたときにだけ痛む
  • 安静にしていても痛む
  • 膝以外の部分も同時に痛む
  • 熱や腫れを伴(ともな)って膝全体が痛む

膝の痛みと言っても、このようにさまざまな痛み方があります。自分の膝が痛むのはどんなときなのか、詳しく確認してみてくださいね。また、痛みの感じ方についても急に強い痛みが出る場合や、鈍痛(どんつう)が続く場合などがあります。痛みが発症した原因によっても感じ方は異なるでしょう。

1-2.膝痛を引き起こす主な原因は何?

では、膝痛を引き起こす主な原因には何があるのかをご紹介しましょう。膝が痛むのにも、さまざまな原因があるのです。

1-2-1.激しいスポーツのやり過ぎ

激しいスポーツをやり過ぎることは、膝の軟骨をすり減らす大きな原因になります。また、激しいスポーツは急激に関節を動かすことも多いことでしょう。いずれにしても、激しいスポーツは膝痛のリスクを高める結果になります。たとえば、ランニングで膝の痛みを感じることもあるでしょう。健康に良いことで多くの人に人気のランニングですが、膝の痛みを引き起こさないようにするには、こまめに休みながら行うとか連日行わないようにするなど、やり過ぎにならないように気を付けてください。また、激しいスポーツの前後には十分なストレッチを行うことも大切です。

1-2-2.膝に水が溜(た)まっている

膝に水が溜(た)まっている状態も、膝痛の原因となります。膝の関節が炎症を起こした状態になると、膝の内部では炎症をカバーするために滑液(かつえき)の分泌(ぶんぴ)が多くなります。滑液は、関節の中で軟骨同士が擦(こす)れるのを防ぐためにも必要な存在。しかし、分泌(ぶんぴ)が多過ぎることは、曲げ伸ばしのときに痛みを引き起こしやすくなります。膝に水が溜(た)まっている人は、病院で膝の水を抜くなどの処置を行ってください。

1-2-3.変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)

変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)は、関節の中にある軟骨が擦り減ってしまうことで膝の関節が変形してしまっている状態です。軟骨が、関節の中で骨と骨のクッションの役割をしていることを想像してみてください。軟骨が擦り減ってクッションが無くなることで痛みが発生する原因になるのです。

1-2-4.O脚などによる膝への負担

O脚など、脚に歪(ゆが)みがあると膝への負担が大きくなって痛みの原因となります。脚は、まっすぐな状態でないとどこかに不自然な力が掛かってしまうもの。O脚など、脚が曲がった状態の人は、特に気を付けてください。

1-2-5.肥満による膝への負担

肥満体型の人は、標準体型の人と比べると膝への負担が確実に大きくなります。直立したときには、全身の体重が脚に乗ってきます。体重が重ければ重いほど、膝への負担が大きくなることは説明するまでもありませんね。

1-2-6.加齢による筋力の低下

加齢による筋力の低下も、ひとつの痛みの原因になります。特に、脚の筋力が低下することは膝への負担を大きくする原因となります。今までは、適度に筋力があったおかげで膝の痛みを感じずに済んでいた場合があります。加齢による筋力の低下は、甘く見ないようにしましょう。

1-3. どんな人が膝の痛みを起こしやすいか

どんな人が膝の痛みを起こしやすいか、を考えてみましょう。やはり、膝が痛くなるような生活習慣を送る人や膝に大きな負担が掛かる体型の人と言えます。さらに、自分の体のメンテナンスに無頓着(むとんちゃく)な人は、膝の痛みを起こしやすいでしょう。毎日の生活の中で、膝には想像以上の負担が掛かっていることを認識してください。膝の痛みに悩みたくない人は、生活習慣や体型の歪(ゆが)みだけでなく膝に対する意識の低さも改善するようにしましょう。

1-4.膝の痛みに悩む患者数は全国にどのくらい?

膝の痛みに悩んでいる人は、全国にどのくらいいるのでしょう。実は、膝の痛みに悩んでいる患者数は約1000万人いるというデーターがあります。さらに潜在患者数は、2倍から3倍程度いるとの予測もあることを覚えておいてください。つまり、国民の10人に1人は確実な患者で、10人に2人程度は潜在患者と言えるのです。

2. 膝痛のチェック方法を確認しよう

では、今起きている膝痛についてのチェック方法を確認しましょう。部位によって痛みの感じ方は、違うはずです。また、チェックするときには、痛みを大きくしないように慎重に行ってくださいね。まず、どの場所がどんな痛みを感じるのかたしかめましょう。さらに、動いたときに痛むのか、安静時にも痛むのかなどを細かくチェックしてください。膝の痛みは、感じる部位によって原因が大きく異なることがあります。ゆっくりで良いので、慎重かつ確実にチェックしてください。

2-1. 痛みを感じる部位別にチェックしてみよう

では、膝の痛みが出ているところを部位別にチェックしてみましょう。痛みを感じる部位や感じ方によって、原因を突きとめることができますよ。

2-1-1.膝上の痛み

膝上が痛む場合は、ももの部分の筋肉が使い過ぎなどの原因でこわばっている状態になっていることが多いでしょう。膝のお皿部分には、筋肉がほとんど無いために負担が掛かるとこわばってしまいがちです。歩くときに違和感や鈍い痛みを覚えるときは、筋肉の使い過ぎの目安なので安静にしてくださいね。

2-1-2.膝の内側の痛み

膝の内側に痛みを感じる場合は、O脚などの脚の歪(ゆが)みやバランスの悪い歩き方が原因。膝の内側の痛みは、膝の内側に極端な負担が掛かっていることが予想できます。どちらかというと、安静時よりも歩いているときに痛みを感じやすいことが特徴となるでしょう。

2-1-3.膝の関節の痛み

階段を上ったり下りたりするときや、膝を曲げて痛むときは、変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)を発症している可能性が高くなります。軽い場合は、階段を下るときにだけ痛みを感じることがあります。悪化すると、安静時にも痛みを伴(ともな)うようになります。

2-2.膝の痛みから想像できる病気には何がある?

膝の痛みは、何らかの病気のサインとも言えます。それでは、膝の痛みからどのような病気が想像できるのか、具体的にご紹介しましょう。

2-2-1.変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)

膝の軟骨は、何らかの原因で擦り減ってしまうことがあります。軟骨が擦り減ることで、膝の関節が変形して痛みを伴(ともな)っている状態を、変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)と呼びます。膝の関節が歪(ゆが)んでしまっているために、歩き始めや階段などで違和感や痛みを覚えます。変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)は、加齢や激しい運動で進行することが多いので気を付けてください。なお、変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)の治療は、程度により治療方針が異なります。整形外科を受診して正しい治療方針を立ててもらいましょう。

2-2-2.良性・悪性の腫瘍(しゅよう)

膝関節(しつかんせつ)の中で、腫瘍(しゅよう)ができている場合もあります。良性でも、大きな腫瘍(しゅよう)がある場合は、激しい膝の痛みを伴(ともな)うこともあります。いずれにしても、腫瘍(しゅよう)は検査をすることが大切です。腫瘍の種類と部位と大きさにより治療方針は大きく異なります。

3.膝痛の治療方法を学ぼう

それでは、膝痛の治療法について学んでいきましょう。現在行っているさまざまな治療法を知ることは、大切です。

3-1.膝の痛みの治療は何科を受診するべきか

膝の痛みの治療には、何科を受診するべきでしょうか。答えは、整形外科になります。膝の痛みのほとんどは、膝関節の変形や軟骨の擦り減りといった整形外科分野のものです。

3-2.膝痛の主な検査と治療の方法を学ぼう

それでは、膝痛の主な検査と治療の方法を学びましょう。実際にどのように検査が行われるかを知ることは、安心につながります。また、具体的な治療法を学ぶことで自分にふさわしいものをみつけてください。

3-2-1.膝が痛いときに湿布やアイシングは効果がある?

腫れを伴う膝の痛みには、湿布やアイシングでも多少の効果は期待できるでしょう。湿布やアイシングで改善できる痛みは、炎症を抑えることで痛みを改善しようというものです。炎症が起きている場合は、冷やすタイプの湿布やアイシングが効果的です。温めるタイプの湿布は、急性期の炎症をひどくして痛みを大きくするので使用しないでください。膝の痛みに対して、応急処置をするという点では湿布やアイシングも効果があります。急な膝の痛みを応急的になんとかしたい場合に、行う価値はあるでしょう。

3-2-2.投薬による膝痛の治療

膝の痛みの治療法としては、投薬による痛み止めも挙げることができます。ただし、鎮痛剤の投薬はほとんどが対症療法(たいしょうりょうほう)と言って、今出ている症状をやわらげるためのものになります。鎮痛剤による治療は、原因を根本から治す性質のものではありません。しかし、薬を飲むことで膝の痛みを解消できるのは事実です。鎮痛剤にて痛みのコントロールを行いながら、ほかの方法で根治治療を行う治療方針になります。消炎剤は関節内の炎症を抑えるため、痛みの原因によっては根治治療になります。

3-2-3.膝痛に効果がある注目のサプリメント

膝痛は、サプリメントを飲むことで痛みを軽減することも可能です。たとえば、キョクトウ株式会社が販売している「楽らく歩」などが良いでしょう。「楽らく歩」は、膝の軟骨成分と同様の配合で作ってあります。ただし、サプリメントは即効性を期待するものではありません。毎日コツコツと飲み続けることで効果が期待できる性質を持ちますから、2か月から3か月程度は様子を見ながら飲んでくださいね。

4.自分でできる膝痛予防法を伝授!

では、自分でできる膝痛予防法を伝授しましょう。日常生活を送るときに、気を付けると良い点をまとめたのでご覧くださいね。

4-1.脚の筋肉を鍛(きた)えることの重要性を学ぶ

膝痛を予防したり改善したりするためには、脚の筋肉を鍛(きた)えることの重要性を理解する必要があります。脚に十分な筋力が無い場合は、どうしても必要以上に膝(しつ)関節に負担が掛かります。脚に筋力が無い状態では、立ったり歩いたりするときに膝(しつ)関節に不自然な力が掛かってしまいます。膝痛を予防するには、脚の筋肉を鍛(きた)えて膝への負担を少なくするようにしてください。

4-2.腰痛予防の運動で効果的な方法を紹介

ここでは、自分でできる膝痛の予防方法を具体的にご紹介しましょう。

4-2-1.膝の痛みに効果があるストレッチ

膝の周りの筋肉をストレッチで柔軟にすることで、関節の可動域を大きくしましょう。ストレッチは、膝の筋肉に柔軟性を与えます。膝の痛みを軽減するためには、膝の周りの筋肉を柔(やわ)らかく保(たも)つことも大切でしょう。しかし、歩き方にくせがあると筋肉がこわばってしまって柔軟性を失うこともあります。膝痛を治すためのストレッチを行うと同時に、歩き方も気を付けてください。

4-2-2.膝痛を予防するスクワットや筋トレ

膝の痛みを予防するためには、スクワットや筋トレを行って脚の筋力をアップする努力が有効です。ただし、スクワットや筋トレも勢いを付けると意味がありません。また、前かがみになってしまったり後ろに反(そ)ってしまったりすると腰にも負担が掛かって逆効果になります。スクワットや筋トレは、脚の筋力を鍛(きた)えるために行うことですから注意しましょう。毎日コツコツ続けることで、少しずつ筋力をアップできるようにしてください。

4-3.膝の痛みがつらいときはテーピングを試そう

膝痛がつらいときは、テーピングをすることも効果があります。テーピングは、膝周辺の動きを制限するだけではありません。実は、筋力サポートにもなることを知っておいてください。膝の痛みを感じる部分の周辺にテーピングをすることは、一時的にでもつらさをしのぐための方法として覚えておくと良いでしょう。

4-4.膝痛に効果的なツボの位置を解説

膝痛をやわらげるために、効果的なツボの位置をご紹介しましょう。膝の内側の痛みには、内膝眼(うちしつがん)と三陰交(さんいんこう)が効果的です。また、外側の痛みには外膝眼(がいしつがん)と足三里(あしさんり)を押すと良いでしょう。膝全体の痛みには委中(いちゅう)と湧泉(ゆうせん)を押してみてください。

  • 内膝眼(うちしつがん):膝のお皿の下側でやや内側のくぼみにあるツボ
  • 三陰交(さんいんこう):くるぶし内側に小指を置き、ひとさし指の位置にあたる骨の後ろにあるツボ
  • 外膝眼(がいしつがん):膝のお皿の下側でやや外側のくぼみにあるツボ
  • 足三里(あしさんり):スネの表側で膝のお皿の下側から指4本分下がった位置のくぼみにあるツボ
  • 委中(いちゅう):膝の裏側で関節にあるシワの真ん中に位置にあるツボ
  • 湧泉(ゆうせん):足の裏で人型のシワが交わるところのすぐ下の位置にあるツボ

ツボを押すときには、親指の腹(はら)の部分を使って押しましょう。ツボを押す力は、痛くない程度が理想的です。効き目を期待するばかりに、あざができるぐらいに強く押さないでくださいね。

5.膝痛のために気を付けたい生活習慣について

膝痛を予防するために、また痛みを軽減するために気を付けたい生活習慣についてお話しましょう。今後膝痛で悩みたくない人は、必見ですよ。

5-1.膝痛予防のための生活習慣を確認

膝痛は、悪い生活習慣を送っている証(あか)しとも言えます。膝痛予防のためには、生活習慣を改善することも大切です。

5-1-1.運動

適度な運動をすることは、膝痛予防のためにも大変効果がある方法と言えるでしょう。加齢などで脚の筋力が衰えることは、膝痛の大きな原因のひとつです。運動をして、適度な筋肉を付けながら筋力アップを行ってください。ただし、痛みがあるときのマラソンやジョギングなどは、膝の痛みの解消に逆効果ですから注意しましょう。ウォーキングなどを、無理をしないで行うことをおすすめします。

5-1-2.ダイエット

現在肥満体型の人は、自分の体重が膝に大きな負担を掛けていることを自覚してください。肥満体型の人が、体重を落とすダイエットを行うことは効果的な膝痛予防法となります。無理の無いダイエットを行うことは、膝痛の予防だけでなくさまざまな生活習慣病の予防や改善にもつながります。

5-1-3.歩き方

膝痛を予防するためには、正しい歩き方をマスターすることも効果的です。たとえば、膝を曲げたまま歩いたり膝を伸ばし過ぎて歩いたりしないでください。歩くときは、かかとから着地をしてつま先で軽く地面を蹴ることが基本です。また、歩幅についても無理をしないようにしましょう。歩くときには、手を自然に振るように心がけることも膝への負担が少ない歩き方になるので試してくださいね。

5-2.膝痛を予防するためにやってはいけないことは何?

膝痛予防のために、やってはいけないことについてお話しましょう。まず、膝に大きな負担を掛ける姿勢を取らないようにしてください。具体的には、膝を伸ばしたまま床の物を取ったり、重い物を持って階段を上がることを避けたりすることなどがあります。また、膝を急に曲げ伸ばしすることも、実はいけないことだと覚えておいてください。

6.膝の痛みについてのよくある質問

では、膝の痛みについてよくある質問に回答しましょう。皆さんが抱いている不安や疑問を、解決していきますね。

Q.膝の痛みを放置するとどのようなリスクがある?
A.膝の痛みを放置することは、さまざまなリスクが考えられます。中でも、より膝の痛みが強くなるリスクは避けられません。また、膝の痛みがあることで行動範囲が狭くなったりできることが限られたりします。日常生活に支障が出るような痛みを放置すると、歩行ができなくなるリスクもあります。膝の痛みを感じるときは、放置しないで適切な治療や生活習慣の改善を行ってください。

Q.膝の痛みが治らないときはどうすれば良い?
A.あらゆる治療法を試しても生活習慣を改善しても治らない場合は、その状況をきちんと医師に話をして改めて診断を受けてください。自分が思っている以上に、原因となる病気が進行している可能性もあります。また、ほかの原因が理由で起こっている膝の痛みと考えることもできるでしょう。膝の痛みが長引く場合は、注意してください。

Q.いったん減ってしまった膝の軟骨は元に戻らないの?
A.膝の軟骨が多少は擦り減っても、再生する力がある場合は元に戻ることも可能です。ただし、極端に擦り減っている場合は難しいこともあるでしょう。軟骨が擦り減ってしまうことは、変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)の原因となります。ただし、変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)を発症した場合でも、膝関節(しつかんせつ)の再建手術によって治療が可能ですからあきらめないでくださいね。

Q.寒い季節に膝の痛みが増すのはどうして?
A.寒いと感じると、関節や筋肉の柔軟性を失いがちになります。冬になると外(そと)を歩くときには、体に自然と力が入るのを感じることでしょう。寒さは末梢循環血流が悪くなり、膝関節や膝の回りの筋肉にも負担が掛かってしまうのです。気温が低いと膝の痛みが増す理由が、おわかりいただけたでしょうか。

Q.朝起きると膝が痛い場合は何が原因?
A.日中、活動しているときは何も問題が無くても、朝起きたときにだけ膝が痛む場合は、何が原因なのでしょうか。朝起きたときに膝が痛む原因は、筋力の衰えや膝の変形などが挙げられます。寝ている間は、体を動かすことが少ないので筋肉がこわばってしまうのも原因となるでしょう。朝起きるときには、いきなり起きずに軽くストレッチを行ってから起きることで痛みを軽くできますよ。

7.膝痛についてのお役立ち情報を紹介!

膝痛について、お役立ち情報を紹介します。あらゆる方法を試して、膝痛を撃退しましょう。

7-1.膝痛に効果的なサポーターの選び方

今起きている膝痛を軽くしたい場合は、膝痛用のサポーターを使用すると効果的です。サポーターを着用することで、膝の関節の動きに制限が掛かるので痛みの発生を防ぎ、また急激な温度変化も防いでくれます。痛みが発生したときにすぐ使えるように、自分の膝周りのサイズに合ったものを用意しておくと良いでしょう。また、サポーターは着用時に蒸(む)れやすい点があります。通気性の良さも考えて選ぶと、着用時の不快感を軽減できます。

7-2.膝痛を予防する靴について

膝痛を予防するためには、毎日履く靴についても気を遣いましょう。基本は、足のサイズに合ったものを履くことです。また、女性はヒールが高い靴をできるだけ履かないように注意しましょう。足に合わなかったりヒールが高過ぎたりする靴は、膝関節(しつかんせつ)に無理な負担を掛けてしまいます。仕事の関係でハイヒール着用の義務がある場合でも、通勤時はウォーキング用の靴を履くなどして負担を少なくする工夫をしましょう。

7-3.膝の痛みにはUC-Ⅱサプリメント

膝の軟骨がすり減ってしまうことは、膝痛の大きな原因になります。そこで今注目されているのが、軟骨と同じ成分を体にそのまま取り込むことのできるUC-Ⅱです。グルコサミンやコンドロイチンなどと異なり、分解されずに体内に取り込むことができるので、すり減ってしまった動きに関わる成分を効果的に補うことができるといわれています。

UC-Ⅱの詳細についてはこちらのページをご覧ください。

まとめ

さて、今回は膝の痛みに悩んでいる皆さんへ、膝痛を解決するための治療法やアイデアなどを詳しく解説してきました。膝の痛みがなくなれば、歩くことが楽しなり行動範囲が広がるだけでなく、毎日痛みにおびえる心配もなくなります。病院での治療以外に、自分でできる解消法もありますので、ぜひやってみてくださいね。膝痛の悩みを解決して、自分らしい生活を取り戻しましょう。

光伸メディカルクリニック院長中村 光伸

監修者

中村 光伸
光伸メディカルクリニック(東京 新宿)院長
医学博士
日本整形外科学会専門医
日本整形外科認定スポーツ医
日本整形外科認定リウマチ医
日本体育協会公認スポーツドクター
日本抗加齢学会認定専門医
日本胎盤臨床医学会認定専門医
日本美容皮膚科学会
日本レーザー治療学会

東京生まれ。北里大学医学部卒業、北里大学整形外科入局。
学位習得後、フンボルト大学外傷再建外科学(ドイツ)・チャンガン大学形成外科美容外科(台湾)へ留学。 Jリーグヴァンフォーレ甲府チームドクター、山梨学院大学陸上競技部(駅伝)チームドクターを歴任。 北里大学整形外科専任講師、北里大学救命救急整形外科部長、松倉クリニック&メディカルスパ等を経て、2011年12月、自身の理想とする医療を実現するため「光伸メディカルクリニック」を開業。 “リバースエイジング・健康寿命を延ばす”を命題に“見た目”の大切さと“動き目”の大切さを唱え、「整形外科」「美容外科」「美容皮膚科」「リハビリテーション科」を一つの科として診療している。

著書
「3か月で10歳若返る わたしはリバースエイジングドクター」(H304月1日発刊予定) メディア掲載歴
『Domani』2018年3月号、『VoCE』2017年11月号、『厳選 クリニックガイド』、『VOGUE』2017年9月号、『VoCE』2017年4月号、『VoCE』2017年3月号、『ViVi』2016年8月号、『VoCE』2016年6月号、『InRed』2016年6月号、『VOGUE』2016年1月号、『DRESS』2016年2月号、『MAQUIA』2016年2月号、『VoCE』2015年2月号、『VOGUE』2015年1月号、『MyAge』2015年秋冬号、他多数