腸内デトックス

腸内デトックスとはどんなことをするの?その方法をご紹介します。

監修: 快適ヘルシーライフ編集部  免責事項について

可能な限り信頼できる情報をもとに作成しておりますが、あくまでも私見ですのでご了承ください。内容に誤りがあった場合でも、当ブログの閲覧により生じたあらゆる損害・損失に対する責任は一切負いません。体調に異変を感じた際には、当ブログの情報のみで自己判断せず、必ず医療機関を受診してください。

はてなブックマークに追加 Twitterでシェア Facebookでシェア

便秘が続くと、肌の調子や体調まで悪くなるという方も多いでしょう。
便は、体から排出しなければならない老廃物のかたまりです。
便秘がちな方は、腸内に老廃物をためこみやすいということ。
それをきれいに排出するのが腸内デトックスです。
そこで、今回は腸内デトックスの方法についてご紹介しましょう。
最近は腸内の洗浄をしたり断食をしたりして、一気に腸内をデトックスする方法も人気です。
しかし、断食や腸内洗浄は素人が生半可な知識で行うと、健康に悪影響が出る可能性もあります。
腸内環境を整えて便秘を解消したい方は、ぜひこの記事を読んでみてください。

目次

  1. 腸内デトックスとは?
  2. 腸内洗浄や断食の効果とは?
  3. 日常生活を送りながら腸内デトックスをする方法とは?
  4. 便秘が続いて苦しいときは、解消を第一に考える
  5. おわりに

1.腸内デトックスとは?

デトックスとは、解毒を意味する英語です。
ですから、腸内デトックスとは腸内にたまった毒素を排出させ、腸内の環境を整えるということ。
つまり、便秘の解消です。
前述したように、便は栄養が吸収されきった食べ物のカスや体内の老廃物のかたまり。
速やかに体外へ排出しなければならないものです。
しかし、便秘になると体内にいつまでも便がとどまります。
その結果、便の中の毒素が体中に回って肌荒れをはじめとする、体の不調を引き起こすのです。
便秘は最もポピュラーな体の不調なため、長年くりかえす方も少なくありません。
ですから、腸内の環境が悪いことが普通になっている方もいるでしょう。
そんな方ほど腸内デトックスはお勧めなのです。

2.腸内洗浄や断食の効果とは?

「腸内デトックス」でインターネットを検索すると、腸内洗浄や断食のやり方を紹介するページがたくさんヒットします。
腸内洗浄とは、液体を肛門(こうもん)から腸内に入れて中を洗浄する方法。
断食は、食べ物を一定期間絶つことで、腸内を空っぽにする方法です。
どちらも自分で行えると紹介しているサイトもありますが、腸内洗浄は医療行為になります。
素人が自分でキットを取り寄せて行えば、腸内を傷つける恐れがあるでしょう。
また、断食も不用意に行うと健康を損なう恐れがあります。
断食も腸内洗浄も短期間で腸内デトックスできるというメリットがありますが、リスクも大きいのです。
ですから、病院で腸内洗浄を行ったり、医師が同伴する断食合宿などに参加したりしてください。

3.日常生活を送りながら腸内デトックスをする方法とは?

では、日常生活を送りながら腸内デトックスを行うには、どのような方法があるのでしょうか?
この項では、その一例をご紹介します。

3-1.水を飲む

便秘になりやすい方は、体内に水分が不足していることが多いのです。
今は、水よりもお茶やコーヒーなどで水分を補給する方も少なくないでしょう。
しかし、緑茶やコーヒー、そして紅茶には利尿作用があります。
つまり、飲み過ぎると体内の水分を尿として排出してしまうのです。
また、お酒は肝臓に負担がかかりますので、同じように飲み過ぎはいけません。
腸内デトックスを目的に水分を取るならば水、もしくは麦茶などノンカフェインのお茶を飲みましょう。
1日に1リットル以上が目安です。
ただし、一度に大量の水を飲んでも効果がありません。
朝、昼、夜と均等に飲むのが効果的。
特に、寝起きに常温の水や白湯(さゆ)を飲むと、腸が動きやすいのです。

3-2.果物、野菜、発酵食品を食べる

腸内にはたくさんの菌が住んでいます。
「善玉菌」「悪玉菌」という言葉を、聞いたことのある方も多いでしょう。
善玉菌が増えるほど、腸内の環境はよくなります。
逆に、悪玉菌が増えると、便秘になりやすくなるのです。
そんな善玉菌が腸内で増えやすい環境にする効果があるのが、食物繊維や乳酸菌になります。
果物や野菜には、食物繊維が豊富に含まれているのです。
食物繊維には、便秘解消の効果がありますが、野菜に含まれる不溶性食物繊維は腸内の水分を吸収してしまいます。
そこで、便の滑りをよくする水溶性食物繊維を含む果物や海藻類を摂取すれば、より便秘を解消しやすくなるでしょう。
発酵食品は、キムチやぬけ漬けなど、酸味を感じる漬物やみそ、ヨーグルト、チーズなどです。
これらを毎日食べれば、腸内環境は自然と整ってくるでしょう。

3-3.軽い運動をする

腸は、腹筋によって支えられています。
ですから、腹筋が弱まると腸が垂れ下がって動きが弱まってしまうのです。
1日10分でもいいので、腹筋を鍛える筋肉トレーニングやストレッチを行いましょう。
寝る前に足を支えにして腰を持ち上げたり、おなかをひねったりしても効果的です。
また、エレベーターやエスカレーターを極力使わずに、階段を使うとよい運動になるでしょう。

3-4.ストレスをためない

腸は、第二の脳といわれるくらいストレスに弱いのです。
緊張したりすると下痢になるという方がいる一方で、便秘になる方も多いでしょう。
現在は、仕事などでストレスをためこむ人はたくさんいます。
体はどこも悪くないのに長期間便秘が続くという場合は、ストレスが原因の可能性が高いでしょう。
ストレスをなくすことはできません。
ですから、うまく発散する方法を見つけましょう。
ただし、暴飲暴食はダメです。
胃腸に負担をかけて、腸内デトックスどころではなくなります。

4.便秘が続いて苦しいときは、解消を第一に考える

さて、どうでしょうか?
これまで腸内デトックスを行う方法をご紹介してきましたが、便秘が続いている方はまず解消しなければなりません。
腸内デトックスを行う方法は、便秘解消の方法でもあります。
ですから、今回ご紹介した方法を続けていれば、便秘は解消する可能性が高いでしょう。
しかし、すでに便秘が続いているという方は、市販の便秘薬を利用してまずは解消してください。
便秘が長期間続けば、便の中から水分が失われて余計に排出しにくくなります。
また、腸の中に便がたまりすぎていても、腸の動きは鈍くなるでしょう。
便秘薬は、用法と用量を守れば便秘解消に大変効果的です。
まずは便秘を解消し、それから腸内デトックスを行いましょう。
これからの季節は、忘年会や新年会などが続き、食生活が乱れがちになります。
また、お酒のおつまみで食事を済ませてしまうと、野菜不足になりやすいのです。
ですから、日々腸内デトックスを意識した食事をしましょう。
そうすれば、お正月太りにもなりにくいでしょう。

5.おわりに

いかがでしたか?
今回は、腸内デトックスの方法についてご紹介しました。
まとめると
腸内デトックスとは、腸内の毒素を排出すること。

  • 腸内洗浄や断食は不用意に行わないこと。
  • 水を1リットル以上飲み、果物や野菜、発酵食品を食べるとよい。
  • 軽い運動は腸内デトックスに大変有効である。
  • すでに便秘が続いている方の場合は、まずは解消しよう。

ということです。
今回ご紹介した腸内デトックスの方法は、効果が実感できるまでに時間がかかります。
しかし、その反面体への負担が少ないでしょう。
年末年始はごちそうを食べる機会が多く、どうしても野菜不足になりがちです。
ですから、意識して野菜や果物を取りましょう。
お勧めなのが、根菜がたっぷり入ったおみそ汁です。
これを飲めば、食物繊維と発酵食品が一度で取れるでしょう。
また、ミカンやバナナも食物繊維とビタミンが豊富で安価です。
おやつや朝ご飯代わりに食べてもよいでしょう。
冷たい水を飲むとおなかの調子が悪くなるという方は、白湯(さゆ)を飲んでください。