変形性膝関節症の症状や治療方法とは? 早期発見が大切です。

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年をとるとひざが痛くて階段の上り下りなどがつらい、と悩まれている方は多いでしょう。
「年のせい」と思ってしまうかもしれませんが、変形性膝関節症という病気を発症しているかもしれません。
変形性膝関節症ならば、病院で適切な治療を受ければ症状が軽減する可能性があります。
そこで、今回は変形性関節炎の症状や治療方法などについてご説明しましょう。
また、予防法も一緒にご紹介しますのでぜひ実践してみてください。
自由に歩けると、年をとってからも活動範囲がせばまりませんよ。

目次

  1. 変形性膝関節症とは?
  2. 変形性膝関節症の症状とは?
  3. 変形性膝関節症の治療とは?
  4. 変形性膝関節症の予防方法とは?
  5. おわりに

1.変形性膝関節症とは?

変形性膝関節症とは、ひざの軟骨がすり減っていく病気。
私たちがひじやひざなどの関節をスムーズに動かせるのは、軟骨という柔らかい骨がクッションの役割を果たしているためなのです。
焼き鳥で「軟骨」という歯ごたえがある部位がありますね。
人間の軟骨も「骨」と名づけられていますが、柔らかくて弾力があるのです。
しかし、軟骨は年とともにすり減っていきます。
特に、ひざは歩くときに必ず関節を動かしますから、ほかの関節がすり減りやすいのです。
軟骨がすり減ってしまうと、硬い骨同士が直接ぶつかり合って痛みが生じたり、ひどい場合には骨が変形したりします。
年をとると体の機能が衰えてきますから、あちこちが痛んだり動きが鈍くなったりすることは珍しくありません。
しかし、変形性膝関節症は、れっきとした病気です。
放置しておくと、日常生活に支障が出ます。
また、早いうちに適切な治療を受ければ、ひざの痛みや動かしにくさが改善する可能性があるのです。

2.変形性膝関節症の症状とは?

では、変形性膝関節症を発症するとどのような症状が出るのでしょうか?
この項では、変形性膝関節症を発症した際に、現れやすい症状をご説明します。

2-1.ひざを動かしたときに痛みを感じる

変形性膝関節症は、関節の間にある軟骨がすり減る病気です。
ですから、ひざを動かすと痛みや違和感を覚えます。
特に、階段の上り下りなど体重の移動が激しい動きをすると、痛みを感じやすいでしょう。

2-2.ひざの曲げ伸ばしがつらくなる

正座をしたり立ち上がったりするなど、ひざの曲げ伸ばしがつらくなります。
安静にしていると痛みがおさまってきますが、症状が進むにつれて自由に動かせる範囲がどんどん小さくなっていくでしょう。
末期になるとひざの関節が曲がったまま固定されてしまい、歩行すら困難になります。

2-3.ひざに水がたまる

変形性膝関節症になると、関節炎を発症しやすくなります。
関節炎になると、関節液が多量に製造されすぎて、ひざに水がたまりやすくなるのです。
ひざに水がたまると、関節の動きがより悪くなります。
ですから、関節に水がたまったらそれを抜く治療を受けなくてはなりません。
ひざに水がたまって、変形性膝関節症に気付く方も多いです。

2-4.安静時にも痛みがおさまらないのは別の病気?

前述したように、変形性膝関節症はひざの関節にある軟骨がすり減っていく病気です。
ですから、症状がかなり進行しない限り安静にしていれば痛みは発生しません。
楽な姿勢をしていても、ひざに激しい痛みを感じる場合は別の病気の可能性があります。
ですから、どんな状態でもひざの痛みがおさまらない場合は、すぐに病院を受診しましょう。

3.変形性膝関節症の治療とは?

変形性膝関節症と診断されたら、どのような治療法があるのでしょうか?
この項では、進行度別に治療法をご紹介していきます。

3-1.保存療法

まだ、変形性膝関節症の症状がそれほど進んでいない場合は、これ以上軟骨をすり減らさないようにする治療方法がとられます。これを、保存療法というのです。
具体的には、生活療法と運動療法になります。
生活療法とは、ひざの使い方などを指導されるのです。
ひざを使いすぎている人や体重が重い人はひざを使わない方法や体重を減らす方法を指導されることが多いでしょう。
また、軽い運動は軟骨の生成を助けます。
ひざを使いすぎるのもよくありませんが、痛いからといって使わないのもよくありません。
ですから、ひざに負担をかけない運動法が死闘されるのです。

3-2.手術療法

保存療法を行っても効果が見られなかったり、症状が進行したりした変形性膝関節症の場合はひざ関節の手術が行われます。
手術にはいくつかの種類があり、症状や危険性、リハビリの程度などを考えて決定されるでしょう。
手術によっては入院期間が長引くこともありますから、主治医とよく相談して手術を決定してください。
ちなみに、治療を早く開始するほど、手術をする可能性は低くなります。

4.変形性膝関節症の予防方法とは?

変形性膝関節症は、年をとってくると誰でも発症する可能性があります。
しかし、すべての人が発症するわけではありません。
この項では、変形性膝関節症の発症を予防する方法をご紹介します。
ぜひ参考にしてください。

4-1.ひざを使いすぎない

ひざを使いすぎると、どうしても発症の可能性は高まります。
日本は座って生活をするのが伝統的ですが、年をとってきたらできるだけいすやベッドを使う生活に切りかえましょう。
その方が、ひざに負担がかかりません。
また、正座や和式トイレでしゃがむ行為もひざに負担がかかります。
純日本家屋や古い家に住んでいるという場合は、リフォームも検討しましょう。
また、トイレや浴室に補助バーをつけると、ひざの負担を軽減できます。

4-2.太ももの筋肉をきたえる

太ももの筋肉をきたえると、ひざへの負担が軽くなります。
今は、運動不足の人が多いです。
年をとって出不精になるとなおさら筋肉は落ちてしまうでしょう。
いすに座った状態で足を水平にあげたり、布団にあおむけに横になって足を上にあげたりするだけでも筋肉はきたえられます。
また、水中をウォーキングするのもひざに負担がかからずに、筋肉をきたえられるでしょう。

4-3.体重を落とす

体重がある人ほど、ひざに負担がかかりやすいです。
肥満と診断されたら、症状が出る前にやせる努力をしましょう。
年をとるごとにダイエットも難しくなります。
また、体が動くうちに適度に運動して、筋肉をきたえておくとよいでしょう。
さらに、ストレスを暴飲暴食で解消するくせがある方は、別の方法に切りかえてください。
ひざだけでなく、胃腸にも負担が大きすぎます。

5.おわりに

いかがでしたか?
今回は変形性膝関節症の症状と治療方法についてご説明しました。
まとめると

  • 変形性膝関節症とは、ひざの軟骨がすり減って発症する病気である。
  • 年をとると誰でも変形性膝関節症になる可能性がある。
  • 治療が早いほど、症状が改善しやすい。
  • 症状が改善しない場合は手術を勧められることもある。
  • 太ももの筋肉をきたえ、ひざを使いすぎないことが変形性膝関節症の予防法である。

ということです。
変形性膝関節症かな?と思ったら、整形外科を受診してみましょう。
レントゲン撮影をすればすぐに診断がつきます。
残念ながらすり減った軟骨を劇的に回復させる方法はありません。
しかし、適切な治療を受ければこれ以上軟骨がすり減るのを予防できます。
「ひざが痛むのは年だからしょうがない」と決めつけず、痛みが長引くようでしたら病院を受診しましょう。
なお、若いころひざを痛めた人は、変形性膝関節症を発症しやすいのです。

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