膝にはどうやって貼るの? 湿布の基礎知識と正しい貼り方とは?

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湿布は誰もが手軽に、そしてよく理解せずに使っていることでしょう。しかし、場合によっては効果が無いどころか、逆効果になることもあります。しっかりとした知識を知り、適切に使い分ける必要があるのです。
特に、膝は歩く上で1番重要な部分。湿布の貼り方がとても重要でしょう。
そこで、今回は湿布の基礎知識を中心に、膝への湿布の貼り方についてご紹介します。

目次

  1. 湿布の基礎知識
  2. 温湿布・冷湿布の使い分け
  3. 湿布の貼り方を覚えよう
  4. 湿布を使う際の注意点

1.湿布の基礎知識

湿布には暖かい『温湿布』と冷たい『冷湿布』とがあります。膝が痛いからといって適当な湿布を貼ると逆効果になる危険性があるので注意しなければいけません。

そこで、この項目では『温湿布』と『冷湿布』の違いについてご紹介します。

1-1.湿布とは?

湿布とはその名のとおり一定の水分を含んだ布のことを指します。ですので、広義では濡(ぬ)れたタオルを貼っても湿布ですし、食べ物を乾かさないように貼る濡(ぬ)れ布巾なども湿布です。医薬品としての効能を持つものだけが湿布ではありません。

とはいえ、一般的には薬液が塗布されたものを指し、大きく分けて『温湿布』と『冷湿布』に分かれます。

1-2.温湿布について

唐辛子でおなじみのカプサイシンや、ノエル酸ワニリルアミドが含まれており、皮膚温が上昇し血行が改善する効果があります。肩こりや神経痛などの慢性的な痛みに効果的です。

筋肉痛などの急性疾患に使うと逆効果となることがありますので、使用の際には十分に気をつけましょう。

1-3.冷湿布について

冷湿布は主に炎症を抑えたり痛みを和らげたりするために使います。そのほか、筋肉痛などのような急性の痛みに対しても使われるのが基本です。薬品にはカンフルやメントール、ハッカ油などが使用されており、皮膚の冷感点を刺激して冷たさを感じます。

ヘルニアなどの慢性腰痛に使うと症状を悪化させることがあるため、使用の際には医師に相談をすることが大切です。

1-4.パップ剤とプラスター剤の違いについて

湿布は大きく分けて『温湿布』と『冷湿布』に分かれるといいましたが、実はもっと大きなくくりで見るとさらに2つに分けることができます。すなわち、『パップ剤』と『プラスター剤』です。

普段我々が湿布と呼ぶ温湿布や冷湿布はどちらもパップ剤と呼ばれるもので、薬剤部分に水分を多く含んだ作りをしています。肌への刺激は弱く、厚みがあるためにはがれやすいのが特徴です。

一方のプラスター剤というのは硬膏(こうこう)と呼ばれるもので、水分が含まれていません。薄く粘着力があり、一般的には茶色い色をしています。主に慢性的な痛みに対して使われるようです。よく柔道選手を代表としたスポーツ選手が肩などに貼っていることが多いので、皆さんも1度は目にしたことがあるでしょう。

2.温湿布・冷湿布の使い分け

2-1.基本的には『冷湿布』を使う

膝に持病を抱えていないような人がかかる膝の故障は、だいたいの場合は『冷湿布』で効果が出ます。普通の人が湿布を使う状況といえば、スポーツで膝をねんざした場合ですとか筋肉痛になった場合などの『急性の痛み』がほとんどだからです。まれに慢性的な故障を抱える場合もありますが、そのような場合には病院へ行って医師の指示を受ける必要がありますので、温湿布を使う必要はありません。痛みを感じたらまずは冷湿布と覚えていると良いでしょう。

2-2.お風呂に入って痛みが和らぐ場合は『温湿布』を使う

風呂に入ったりコタツに入ったり等、暖めることによって痛みが和らぐ場合には冷湿布は逆効果となります。暖めることで和らぐのですから、そのようなときには温湿布を使ってみましょう。

しかし、温湿布で痛みが和らぐ場合は慢性的な痛みになりやすいので自分で治療するのはお勧めできません。温湿布やお風呂で暖めると症状が緩和される方は、なるべく早期に医師の診断を受けるようにしましょう。

3. 湿布の貼り方を覚えよう

湿布にはいくつかの貼り方というものがあります。特に膝などの関節部分にはちょっとしたポイントがあるので覚えておきましょう。

3-1.膝の表に貼る場合

  1. 湿布を半分に折ります。
  2. 折り曲げた真ん中に切れ込みを入れましょう。(広げた際、湿布のちょうど真ん中に穴があくようする)
  3. 床や椅子に座り、膝を立てます。
  4. 膝に伸ばすようにして貼りましょう。
  5. 最後にしっかりとさすって貼り付ければ終わりです。

3-2.膝の裏に貼る場合

  1. 湿布を半分に折ります。
  2. 真ん中の両端に1~2センチ程度の切れ込みを入れましょう。
  3. 床や椅子に座り、膝を伸ばしてください。
  4. シールをはがし、膝裏へ伸ばしながら貼り付けます。この際、湿布を伸ばさないで貼ってしまうと膝を曲げた際にはがれやすくなってしまいますので注意しましょう。
  5. 最後にしっかりと手でさすり、密着させたら終わりです。

4.湿布を使う際の注意点

4-1.『痛みが消えた』と『治った』は別物!

湿布を使う上で一番注意しなければいけないことは、痛みが引いたのを治ったと勘違いすることです。よく、風邪などでも医師が『治ったと思っても薬は飲み続けてください』といっていますよね。これは治ったと思っても実際には菌を殺し切れておらず、体の中に潜伏しているからです。この状態で勝手に薬を飲むのをやめると、菌が再度増殖して風邪がぶり返しやすくなってしまいます。

湿布も同じで、使っていると抗炎症作用などで痛みが引くはずです。しかし、それは完全に治っているわけではありません。ですから、体が完治するまで使い続ける必要があります。

急性の痛みの場合には痛みが消えても2~3日は貼り替えながら使い続けてください。慢性の痛みの場合は特に注意しなければいけません。自分の判断でやめると痛みがひどくなることもあります。慢性的な痛みの場合は必ず医師に相談をしましょう。

4-2.長く貼り続けない!

湿布を長く貼り続けると患部がかぶれることがあります。湿布を長期間にわたって貼り続ける場合は、貼る位置を半分ほどずらすなどの工夫をしましょう。

また、長く貼り続けない場合でも、患部が汗や水で濡(ぬ)れているとかぶれやすくなります。もちろん、長期的に貼る場合に患部を濡(ぬ)らしているとよりかぶれやすくなるでしょう。湿布を貼る際には必ず乾いたタオルなどで患部の水分を拭きとっておいてください。

4-3.光過敏症に気をつける

ケトプロフェンという成分の含まれた湿布薬の場合、ごくまれにですが光過敏症という副作用が発生する場合があります。光過敏症というのはその名のとおり光に対して過敏に反応してしまう症状です。紫外線に患部が当たると耐えがたいかゆみを伴い、皮膚炎を起こします。患部が腫れたり湿疹(しっしん)ができたり、水ぶくれができたりするでしょう。

光過敏症は最大で貼り付け後『4週間』は発症する可能性があります。ですから、湿布を貼り終わっても数週間は太陽光に直接当たらないように注意してください。

まとめ

いかがでしたか?

今回は湿布の基礎知識を中心に、膝への湿布の貼り方などについてご紹介しました。

  1. 湿布の基礎知識
  2. 温湿布・冷湿布の使い分け
  3. 湿布の貼り方を覚えよう
  4. 湿布を使う際の注意点

湿布はしっかりとした使い分けができればとても効果的な医療品です。今回ご紹介した知識を元に、正しい使い方をしてくださいね。

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