下痢の原因やメカニズムとは?食生活や生活習慣に気をつけましょう。

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下痢は、決して珍しい体の不調ではありません。
「生まれてから1度も下痢になったことがない」という人の方が少ないでしょう。
しかし、下痢が続くと体力や気力が確実に失われていきます。
そこで、今回は下痢が起こる原因やメカニズムをご紹介しましょう。
体質によって、下痢をしやすい人やしにくい人もいます。
しかし、食べ物や生活習慣、さらにストレスの有無によっても下痢をしやすくなるのです。
最近よく下痢をするようになったという方は、この記事を読んで生活習慣を見直してみてください。

目次

  1. 下痢が起こるメカニズムとは?
  2. 下痢が起こる原因とは?
  3. 下痢を防ぐ方法とは?
  4. 下痢止めの使い方に気をつける
  5. おわりに

1.下痢が起こるメカニズムとは?

私たちが食べ物を食べると胃で消化されて腸へと運ばれ、水分と栄養分を吸収されます。
人の腸は7メートル~9メートルほどあり、12時間ほどかけて食べ物は消化されて残ったものが便として排出されるのです。
健康な便は適度に水分が抜けて固くなっており、便意が起これば自然に排出できるようになっています。
下痢とは、何らかの原因で腸の動きが活発になりすぎて、食べ物が早く排出されてしまう現象です。
本来、腸はぜん動というゆっくりとした動きによって、食べ物を直腸へ向かって押し出していきます。
その途中で水分と栄養分が吸収されるのですが、腸の動きが活発になりすぎると栄養も水分も十分に吸収されません。
ですから、水分の多い便になるのですね。
また、下痢が止まらないと消化するまでに時間がかかるキノコやこんにゃくなどの繊維質の食べ物は、そのまま出てくることもあります。

2.下痢が起こる原因とは?

では、なぜ下痢は起こるのでしょうか?
この項では、その代表的な例をご紹介します。
お心当たりのある方は、一度自分の生活習慣を見直してみてください。

2-1.食あたりや水あたり

食あたり水あたりというと食中毒というイメージがありますが、それだけではありません。
食べなれないものを食べたり、硬度の異なる水を飲んだりしても食あたりや水あたりになります。
海外旅行の最中に下痢になったという場合は、たいてい現地の食べ物や水に体が慣れていないせいで起こるのです。
また、疲れていたり病みあがりだったりするときに、脂っこいものを食べたりお酒をたくさん飲んだりしても、消化不良で下痢になりやすいでしょう。
食あたりや水あたりで下痢になった場合は、体が「今、腸の中に入っているものは体にとって有害だ」と判断したせいです。
ですから、すべてを出し切れば体調は回復するでしょう。
ただし、食中毒による下痢の場合は病院で治療が必要な場合もあります。

2-2.冷え

おなかが冷えると、内臓の動きも鈍くなります。
そこに大量の食べ物が入ってくると、内臓は正常な働きができずに、下痢になりやすいのです。
おなかの冷えは外気によるものだけでなく、冷たいものを食べ過ぎたり飲み過ぎたりしても起こります。
ですから、冬は特に冷たいものの取りすぎに注意してください。

2-3.薬や特定の食べ物を食べた

薬によっては、副作用として下痢になりやすいものがあります。
このような薬を病院で処方される場合は、必ず整腸剤も処方されますので一緒に飲みましょう。
また、日本人は「乳糖不耐症」といって、牛乳を飲むと下痢気味になる方が少なくありません。
特に、高齢者は乳糖不耐症の方が多いので「健康によいから」と乳製品を無理に勧めないようにしてください。

2-4.ストレス

腸は第二の脳というくらい、ストレスに弱い場所。
緊張したり不安になったりすると便秘や下痢の症状が出る方がいますが、それはストレスが腸の動きに影響を与えるからです。
ストレスによる下痢が長く続くと、「過敏性大腸症候群」という心の病と診断される場合があります。

3.下痢を防ぐ方法とは?

では、下痢を防ぐにはいったいどうしたらよいのでしょうか?
この項では、下痢を防ぐ食生活や生活習慣をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。

3-1.暴飲暴食は避ける

これから年末年始にかけて、ごちそうを食べる機会が増えます。
忘年会や新年会が連日続くという方もいるでしょう。
しかし、夜遅くまで食べたり飲んだりするほど胃腸に負担がかかります。
ですから、腹八分目を心がけて「胃もたれで眠れない」ということにならないように注意しましょう。
また、空腹時にお酒をたくさん飲むと消化器官が荒れます。
飲む前にチーズなどの乳製品を食べると胃壁が保護されるので、飲む前に少し食べておくのもお勧めです。
さらに、疲れているときは脂肪分の多いものは避け、消化吸収のよい和食中心の生活を心がけてください。

3-2.体を冷やさない

これから寒さが増してくると、冷えが原因の下痢が増えます。
服や靴下、カイロなどで体を外側から保温することも大切ですが、内臓を冷やさないように心がけましょう。
外は寒くても、部屋の中は暖房がきいています。
冷たいビールやソフトドリンクがおいしく感じられるときも多いでしょう。
しかし、冷たい飲み物を飲んで寒い戸外へ出ると、体が一気に冷えてしまいます。
ですから、飲み会のしめには温かいお茶を飲むなど、体を温める工夫をしましょう。

3-3.食べ物の取り扱いに注意する

食中毒は夏の病気というイメージがありますが、冬も食中毒は発生します。
特に、火が完全に通っていない魚介類や肉類を食べると、食中毒が発生しやすいでしょう。
冬は、なべ物の季節。
家や外食でなべ料理を囲む機会も多くなります。
そのときは、必ずよく火を通して食べてください。
また、素材をつかむハシと食べるハシは別のものを使いましょう。

3-4.ストレスをためすぎない

ストレスをためすぎると、下痢の症状がひどくなる人もいます。
ストレスを感じないようにするのは難しいですが、発散させることは可能です。
また、「夜眠れない」「気力がわかない」などの症状も一緒に出たら、できるだけ早く精神科を受診しましょう。

4.下痢止めの使い方に気をつける

下痢が続いて困る、という場合は下痢止めを使うこともあるでしょう。
しかし、食中毒など腸内で毒素が発生している場合は、むやみに下痢止めを使うといつまでも体内から毒素が出ていきません。
ですから、下痢になった心当たりの食べ物がある場合は、下痢止めではなく白湯(さゆ)やスポーツドリンクを飲んで脱水症状を防ぎながら下痢が治まるのを待ちましょう。

5.おわりに

いかがでしたか?
今回は、下痢が発生するメカニズムや原因をご紹介しました。
まとめると

  • 下痢は腸の動きが活発になりすぎて起こる。
  • 下痢の原因はさまざまだが、生活習慣や食事が原因で起こることも多い。
  • 暴飲暴食は避け、食べ物はよく火を通して食べよう。
  • ストレスでも下痢になることがあるので、ストレスをためすぎないことが大切。

ということです。
これからの季節、ノロウィルスなどおなかにくるかぜが原因で下痢をすることもあるでしょう。
ですから、体調には十分に気を配りましょう。
特に、小さい子どもや高齢者が下痢をすると短時間で脱水症状になる場合があります。
ですから、下痢をした場合は水分補給を忘れないようにしてください。
また、水も受けつけない場合はすぐに病院へ行きましょう。
「たかが下痢」と思っていると、動けなくなる場合があります。
また、寝不足などの場合は、脂っぽいものや飲酒を控えるだけでも、下痢の予防になるのです。

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