赤ちゃんや子供に多い粘液便とは? 原因と治療法について

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粘液便という言葉を聞いたことがありますか?赤ちゃんや子供に多いと言われる粘液便ですが成人でもなることはあるので、注意が必要です。どのようなものか正しく理解してその対処法を知っておきましょう。もしかしたらその粘液便は、あなたの腸が出しているSOS信号かもしれません。それでは、粘液便についての基礎知識をご紹介していきましょう。

  1. 粘液便とは何か?
  2. 粘液便の色について
  3. 粘液便が出る原因を知ろう!
  4. 粘液便の治療方法にはどんなものがあるの?

1.粘液便とは何か? 

人によっては粘液便という言葉、全く聞き慣れない場合もあるでしょう。そもそも、粘液便とはどのようなものを指すのか、それをここで具体的にご紹介していきます。

1-1.粘液便について

粘液便とは、粘液が付着した大便のことです。また、便は出ずに粘液だけ出る場合もこのように呼びます。
異常な排便状態のひとつであり、粘液の色によっては命にかかわる病気が隠れている場合もあり、軽視することができません。
 

1-2.赤ちゃんにも見られる粘液便

赤ちゃんに見られる粘液便は、多くの場合赤ちゃんの消化器官が成長したことにより見られるものです。水っぽかった大便がねばねばした粘液便に変わった、というのを見て慌てる人も多いといいます。しかし、これは赤ちゃんの消化器が成長してミルクが腸内にとどまる時間が長くなったことにより出るものです。悪いものではありません。ただし、黄色っぽいような粘液や赤い粘液がついている場合については何かしら病気にかかっている可能性もあるので、早めに小児科を受診することをオススメします。

2.粘液便の色について

ひとくちに粘液便といっても、さまざまな色をしていることがあるようです。では、具体的にどのような色の粘液便があるのでしょうか。ここでは、粘液便の色についてご紹介していきます。

2-1.透明、白い粘液

一番よく知られた粘液便がこのタイプです。卵の白身のようなとろとろした透明な粘液や白い粘液がついている、というもの。
透明や白の粘液というのは、粘液の色そのままです。この粘液は大腸が何らかの原因で傷ついてしまったときに分泌されます。少量付着している程度なら、特に問題のあるものではありません。
ただ大量に出ている場合は注意が必要です。心配な場合は病院で検査を受けることをオススメします。

2-2.赤い粘液

付着している粘液が赤いのは、粘液に血液が混ざっているためです。粘血便とも呼ばれます。
この血液は大腸から出ている可能性が高いので、赤い粘液混じりの便が出たら注意が必要です。何度も続くようであれば、重篤な大腸の病気を患っている可能性があります。

2-3.緑色の粘液

緑色の粘液を見るとまず、「え?!なんで緑色!?」と、ほとんどの方が驚くことでしょう。
実はこの緑色は胆のうから出ている胆汁の色なのです。胆汁の色素が酸化してこの色になっているだけなので、特に問題はありません。
ただし、腹痛を伴っている場合や下痢のときに緑色の粘液便が出たときは病気を疑ってください。象徴円やブドウ菌性腸炎、食中毒などにかかっている可能性があります。

2-4.ピンク色の粘液

粘液がピンク色をしているときは、痔(じ)を疑いましょう。切れ痔になったときによく見られるタイプです。硬くなった大便がこう門を通るときに傷つけて微(かす)かに血が混じってしまっているために見られます。
この粘液便自体は一時的なものですが、便が硬くなっているというのは腸内環境がよくないというサインです。できるだけ腸内環境を整えることを心がけていきましょう。

3.粘液便が出る原因を知ろう! 

粘液便が出てしまう原因として、どのようなことが考えられるのでしょうか。ここでは、粘液便の原因をいくつかご紹介していきます。

3-1.下痢

本来、粘液というのは腸内を大便がスムーズに動けるように分泌されているものです。ですが、下痢になると固形の便よりも素早く腸内を通り抜けてしまい、粘液が残ることがあります。この粘液が何らかの拍子に後から出てくることもあるのです。

3-2.腸内の傷

何かしらの原因で腸内に傷ができたとき、粘液が分泌されます。粘液は私たちの体に備わった自然治癒力のひとつなのです。そして、時に腸内の傷を治そうと分泌された粘液が便に付着し、粘液便となります。これは一時的なものです。腸内の傷が治れば粘液が分泌されなくなるので、粘液便になることはありません。

3-3.腸内の病気

繰り返し粘液便が出るときや定期的に出る場合は腸内の病気が考えられます。潰瘍性大腸炎や過敏性腸症候群の可能性もあるので、注意が必要です。どうにもおかしい…と思ったときは病院で診察を受けるようにしましょう。

4.粘液便の治療方法にはどんなものがあるの? 

粘液便になってしまった場合、どのような治療方法が有効となるのでしょうか。ここでは、粘液便の予防法や治療方法などをご紹介していきます。

4-1.腸の状態を正常に保つことが第一

私たち現代人は知らないうちに腸に負担をかけています。この負担が腸の状態を悪くし、粘液便の原因にもなっているのです。
腸の状態を正常に保つことで粘液便は解消できます。
では、どうすれば腸の状態を正常に保つことができるのでしょうか。

  • ストレスを溜(た)めない
  • 緊張や不安を感じる機会を減らす
  • 睡眠をきちんととる
  • 飲み過ぎない、食べ過ぎない
  • 脂っこいもの(肉類、揚げ物など)ばかり食べない
  • 胃腸を労(いたわ)る食事内容にする
  • 白米を玄米に変える

普段の生活の中でちょっと気をつければ、腸の状態は比較的簡単に正常な状態を保つことができます。特に食事内容については、偏りがちになる人も多いはずです。野菜類をきちんと食べて、肉類や炭水化物を減らすように心がけてみてはいかがでしょうか。
また、腸はとても繊細で、ストレスが長くかかり続けると調子を崩してしまいます。ストレス解消できる時間をできるだけ取るようにしましょう。

4-2.乳酸菌を摂取する

食事内容と少しかぶりますが、乳酸菌を摂取するのも腸にとってはとても大切なことです。
腸内には悪玉菌と善玉菌、そして優勢なほうに味方する日和見菌という3種類の菌がいます。乳酸菌はこの中の善玉菌に属しており、摂取することで腸内の善玉菌を増やし、正常な状態を保つことができるのです。
食べ物から乳酸菌を摂取する場合はヨーグルト、チーズ、漬物、みそといった発酵食品から摂取することになります。また、乳酸菌のサプリメントも最近は販売されていますので、それを利用するのもいいでしょう。サプリメントなら、食後に水やぬるま湯で飲むだけで簡単に摂取することができます。忙しくなかなか食事内容を改善できない人にはオススメです。粘液便になってしまう前に、サプリメントを有効に使って腸内環境を整えていきましょう。

4-3.漢方薬で治療する

近年、西洋医学よりも体に良いとして漢方薬が注目されるようになってきています。そこで、粘液便を治療するために漢方薬を活用するのもオススメです。下痢に効果を期待できるものや、腸内環境を改善してくれる漢方薬であれば、良い影響を与えてくれるでしょう。

まとめ

粘液便の症状や原因など、基礎知識についてご紹介してきましたが、いかがでしたか? 粘液便は、つまるところ「腸の不調」です。透明な粘液がついた便も基本的に心配ない、とここでは言いましたが正常な状態でないことは間違いありません。
食事の内容や生活習慣を見なおしたり、乳酸菌などの腸に良いものを積極的に摂取したりしてみましょう。
また、粘液便が続いたり、何だかおかしいと思ったりすることがあれば迷わず病院で医師の診察を受けてください。

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