下痢と便秘を繰り返すつらい症状……原因と解消法

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下痢・便秘、どちらもつらい症状ですよね。
特に下痢と便秘を繰り返す場合には、腸内の状態も安定せず常に状況が変わるため、精神的にも全く落ち着けませんし、体力も奪われてしまいます。
下痢や便秘は、症状は違えどどちらも「排便の異常」です。
下痢の原因・便秘の原因にはさまざまなものがありますが、炎症や腫瘍などの具体的な原因が見つからない場合は「過敏性腸症候群」の可能性があります。
今回は、この「下痢と便秘を繰り返す症状」についてお話ししましょう。


市販薬が原因のケース

「便秘に悩むあまり、下剤に頼りすぎている」ということはありませんか?
もし、便秘薬が便秘の解消以上の効果を発揮してしまった場合、便秘の解消と引き換えに下痢を患うことになります。
そして、下痢が原因で腸の働きが弱り、再び便秘を発症してしまうのです。
その便秘を解消しようと再び薬に頼り、また下痢になってしまう…… この悪循環に気付かなければ、下痢と便秘を繰り返すつらい症状はずっと続きます。
この悪循環を断ち切るためには、安易に便秘薬に頼るのをまずやめましょう。
薬ではなく、自然由来の漢方やお茶を取り入れたり、食事や生活習慣の改善により根本的な便秘の解消を目指すことをオススメします。

食事法で便秘の解消

自然な便秘の解消のためには、ヨーグルトなどから乳酸菌・ビフィズス菌を摂取し、腸内環境を整えることがオススメです。
しかし、市販のヨーグルトのビフィズス菌はとても消滅しやすく、生きたまま腸まで届くのは食べたヨーグルトに含まれる全体量のうち、ほんのわずかな割合になります。
それを解消すべく強いビフィズス菌を含むヨーグルトが開発されました。
それが、「高生存ビフィズス菌」を含むヨーグルトです。

便秘の解消のためには、食物繊維を多く取り入れることも不可欠となります。
食物繊維を多く含む食品といえば、第一に根菜・野菜類、次いでキノコ類や海藻類などです。

しかし、ただ「食物繊維を多く含む食品をどんどん食べれば良い」というわけではなく、栄養のバランスが大切であることを忘れてはいけません。
1日30品目が理想的な食事の栄養バランスとされていますが、なかなか30品もの食品を取り入れることは難しいですね。
そこで注目されているのが「まごは(わ)やさしい」という覚え方の食事法。
これは、「マメ類」「ゴマ」「ワカメ(海藻類)」「野菜」「魚(魚介類)」「シイタケ(キノコ類)」「イモ類」の頭文字をとった言葉で、これらを1日1品ずつ必ずとるようにすると、バランスよく栄養を摂取できるとされているのです。
ここで注目すべきは、肉類がない点。
マメ類は「畑のお肉」とも呼ばれるほど栄養が豊富なので、肉類が含まれていなくても全く問題ありません。
それどころか、好んで肉類ばかりを食べる食生活こそが腸内環境を乱す原因となっていたのです。

生活習慣を整えて便秘解消

寝不足や睡眠のリズムが崩れることも、便秘の原因のひとつとして考えられています。
毎日きちんと、決まった時間に寝て、決まった時間に起きて、太陽の光を浴びるようにしましょう。
太陽光を浴びるという行為には、免疫力を高める効果もあります。
睡眠のリズムが狂うことを防ぐためには、お休みの日でも平日と同じように朝起きることが大切です。
お休みだからと遅くまで寝ていると、それが原因で夜に眠れなくなってしまい、そこから朝起きるのがつらくなるという悪循環に陥ります。
また、寝る前のカフェイン摂取は厳禁です。
コーヒーはもちろんですが、緑茶や紅茶などにもカフェインが含まれているので注意が必要になります。

ここまでは「最初に便秘から始まり市販の薬で強引に解消しようとすることで下痢を発症して繰り返すようになってしまう」という悪循環を断ち切るために、なるべく自然で健康的な方法で便秘を解消すべき、とお話ししました。
しかし、下痢と便秘を繰り返す症状を特徴に持つ病気は確かに存在します。
ここからは、そんな病気のお話です。

過敏性腸症候群

腸の異常により起きる症状を、総じて「過敏性腸症候群」と呼びます。
主な症状は「下痢と便秘を繰り返す」というケースの他にも、単純に「下痢になりやすい」ケースや「ガスがたまりやすい」ケースなど、さまざまです。
最大の原因として考えられているものに、ストレスがあります。
ストレスのもとを解決するのが一番早い方法ですが、現代人は何かとストレス源の多い環境に生きているのです。
根本的な解決が難しい場合には、ストレスをうまく解消すること・ストレスに負けない体作りをすることが大切になります。

ストレス解消法

人によってストレス解消法はさまざまです。
例えば、同じ「映画鑑賞」でストレスを解消する、という人が二人いたとしても、一人は「コメディを見て思い切り笑う」もう一人は「悲劇を見て思い切り泣く」ことがストレス解消になる、と語ります。
「音楽鑑賞」でも、アップテンポで激しい音楽を大音量で聞くという人もいれば、ヒーリングミュージックで穏やかに過ごすという人も。
このように、ひとくちにストレス解消法といってもその方法は実に多彩、十人十色です。
ストレスを放置すると、前述のようなさまざまな病気に苦しむリスクがあります。
普段からさまざまな事を試し、自分に最も向いているストレス解消法を探してみましょう。

ストレスに負けない体を作る

免疫力を高めることで、精神が多少のストレスを受けても体に影響が出ないように努められます。
人間の免疫細胞の大半は腸内に住んでいることをご存じですか?
つまり、免疫力と腸内環境は切っても切れない縁にあるのです。
腸内環境を整えることは、そのまま免疫力を高めることに直結しているといっても過言ではありません。
上記、便秘の解消法で触れた腸内環境を整える方法を参考にしてみてください。
また、腸を動かすためには、腸の周りにある筋肉の存在は不可欠です。
運動不足も腸の働きを弱める原因のひとつになりますので、普段から適度に体を動かしてください。

自分ひとりで悩まない

便秘の解消にせよ過敏性腸症候群の可能性を考えるにせよ、ひとりで判断しようとしないでください。
普段の生活のなかで解消に努める・発症を防ごうと思うのはとても良いことですが、症状に苦しんでいる状態を一人で続けることはありません。
早めに医師に相談しましょう。

おわりに

いかがでしたか?
今回は下痢と便秘を繰り返す症状についてお話ししました。
便秘を市販薬で強引に治そうとすることから始まる悪循環と、過敏性腸症候群という病気の可能性があります。
どちらも、普段の生活の改善などから解消できる可能性はありますが、家庭で目指すのはあくまでも予防や軽めの症状の解消のみに留め、重い症状に悩むようになったら医師に相談するようにしましょう。

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